にんじんブログ

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2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

にんじんと読む「〈東洋〉の倫理(中村元)」🥕

倫理思想においては常に「善をなせ。悪をなしてはならぬ」といわれているが、なにが善でなにが悪かは一致していない。しかしながら他人に益するはたらきは善、他人を害するはたらきは悪と呼ばれる方向だけは同じなようである。 それは純粋なすがたにおいて〈…

【エッセイ】大人と子どもについて

〈子ども〉という概念・〈大人〉という概念 大人に対立する子どもという概念は近代的なものである(〈子供〉の誕生―アンシァン・レジーム期の子供と家族生活)。フィリップ・アリエスはその書籍のなかでさまざまな文献調査を通じ、中世においては「子ども」…

【まとめ】書籍紹介ショート記事

菜根譚 三四郎(夏目漱石) 論理哲学論考 黒猫の三角(漫画) 純粋理性批判 論理について 菜根譚 良い本をちょっと紹介するコーナーです。 今回は菜根譚です。 菜根譚 (岩波文庫) 作者:洪自誠,今井 宇三郎 発売日: 2018/11/15 メディア: Kindle版 「これ一冊…

近代哲学の根本問題「主観/客観」

近代哲学の根本問題 カントの解決 【認識論的主観主義という要請】 【カント『純粋理性批判』を読む】 【これまでのまとめ】 フッサールの解決 【現象学入門】 【現象学的還元という方法】 【フッサール現象学の展開】 【時間意識の現象学】 ハイデガーの解…

にんじんブログが二周年を迎えました!

にんじんブログの誕生が2018年8月25日であります。この日から「にんじんコンテンツ」は徐々に拡大(時に縮小)していき、今では、 にんじんの部屋(コンテンツ総合サイト) にんじんブログ にんじん放送局 にんじんストア この4つが稼働しております…

にんじんと読む「コミュニケーション・ストレス 男女のミゾを科学する(黒川伊保子)」🥕

男女の脳に基本的な機能差はない。働かせ方が違うのだ。咄嗟にどの回路を使うかに性差があらわれる。この回路選択は進化の結果、つまり生物学的なものである。ここで「感性」という言葉を、脳が無意識のうちにとっさに使う神経回路特性と定義しよう――――機能…

古代懐疑主義について

認識論は「確かなことなどあるのか」について答えようとする。 これについて懐疑的に答えたのは古代懐疑主義者たちだった。古代懐疑主義はエリスのピュロン(紀元前360年頃 - 紀元前270年頃)により始まり、紀元後200年のセクストス・エンペイリコスの著作『…

夏目漱石と『文学論』

夏目漱石は「文学とは何か」と問い、これを「形式」と「内容」という二つの見方で答えようとした。前者について検討したものが『英文学形式論』であり、後者について検討したものが『文学論』である。そもそもこの英文学形式論という題は編者がつけたもので…

最初の哲学者・タレス

最初の哲学者・タレス アリストテレスが書き残したところによれば、人類が最初に哲学したのはいまから2600年ほど前、紀元前6世紀頃の小アジアのこと。小アジアというのはイタリアを東に、ギリシャを通過して、さらに東。黒海より南で、エジプトの丁度北付近…