にんじんブログ

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2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

にんじんと読む「私はどうして私なのか(大庭健)」🥕 ②

② 自分もまた世界の中のひとつの事物である、と理解するためには何が必要なのか。鏡像は視覚に限定されていたので、ここからはその限定をやめてみよう。もっとも肝心なことは「他人にも世界が現れている」ということと「他人にどう世界が現れているか」とい…

にんじんと読む「英語独習法(今井むつみ)」🥕 ③

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com ③ リーディングと文法は重視されるが、しかし、それは受容の段階に留まる。レシピ本を読み込んでも料理がうまくなるわけではないように、書いたり、話したり、聴いたりしなければ良くない。文部科学省も、「読む」「聴…

にんじんと読む「私はどうして私なのか(大庭健)」🥕 ①

① 「存在」と「意識」は違う。背後霊を意識しているからといって、背後霊が本当にいるとは限らない。しかし、「私」に関する限り、このことは一致する。つまり、私が存在するというのは私が意識されていることであり、私が意識されているというのは私が存在…

にんじんと読む「英語独習法(今井むつみ)」🥕 ②

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com ② ある単語を適切に使うためにはいっしょに使われる単語(「共起語」)についての知識が欠かせない。単に身に着けるのでも、上着なのかズボンなのか帽子なのか手袋なのかマフラーなのかで、いろいろの動詞が使われる。…

にんじんと読む「英語独習法(今井むつみ)」🥕 ①

① 認知科学の知見を外国語学習に当てはめ、その合理的な学習法を提案し解説することが本書の目的である。英語学習に関するわかりやすい方法論は数多出ているが、しかしそもそも、ほんとうに楽に英語を習得する方法があるのだろうか。認知心理学的にいえば、…

考えたことなど

頭の整理がしたかったため。 考えたことなど(標語) 自己は概念の運動である。自己は意識された自我であり、諸側面の束に過ぎない。 自我はある傾向をもった一つの働きである。自我は動物的な快/不快の区別に始まり、成長を含む環境の変化に応じて分化する…

にんじんと読む「人類史のなかの定住革命(西田正規)」🥕 ②

定住革命 サルや類人猿などの高等霊長類は100頭程度の単位集団を形成し、固有の遊動域を移り住んでいるが、人類もまた出現して以来数百万年を遊動生活者として生きていた。定住生活を始めたのはおよそ一万年前頃のことだが、そこから生じて来た社会の複雑化…

にんじんと読む「人類史のなかの定住革命(西田正規)」🥕 ①

手形動物の頂点に立つ人類 手形動物の頂点に立つ人類 霊長類を形態学的に分類することの困難を指して、「特長がないのが特長」と人々にいわしめたが、今西錦司は『生物的自然における生物には、博物館の標本のように、単にけいたいだけの生物はいない。その…

【にんじんまとめ】緊急小口資金および総合支援資金について(2021.8.31現在)

緊急小口資金および総合支援資金についての情報 新型コロナに影響を受けた非正規雇用労働者等に対する緊急対策関係閣僚会議 緊急小口資金および総合支援資金についての情報 返済免除による利益(債務免除益)は非課税の方針 (日刊スポーツ) ⇩ 基本的なこと…

にんじんと読む「ニーチェ入門(竹田青嗣)」🥕 第一章

第一章 はじめのニーチェ まず論壇上の処女作と呼べる『悲劇の誕生』から。(悲劇の誕生 (岩波文庫)) その中身は①悲劇論、②音楽芸術論、③主知主義批判の三つから成る。彼は悲劇の概念を考え直すため、ギリシャ文化をたどる。その変遷をみるために、ニーチェ…

「死」についてTHINKする

にんじんはこのところ、「死」についてよく考えます。 にんじんと考える「死」 以前、『キリギリスの哲学―ゲームプレイと理想の人生』という本を読んだとき、人生というゲームについて考察したことがあります。にんじんは、人生は死を目的とするゲームだと主…

(メモ)生態と環境・進化

生態学ecologyとは、生物と環境・生物と生物の相互作用を研究する学問である。地球上でもっとも大きな生物学的系は「生物圏biosphere」であり、生命の存在範囲である。生物圏は山頂から深海まで広がるが、地球全体でいえば””皮””程度の厚みしかない。生物圏…

(メモ)日本における養生思想

日本における養生思想 日本の養生思想はまず平安時代・丹波康頼(たんばのやすより)『医心方』(984年)が挙げられる。医学書としては『大同類聚方』(808年)や『金蘭方』(846年)があるが、当時の医学をうかがう観点からも医心方は第一のテキストと目さ…