にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

幸せな世界の幸せ者と不幸せな世界の不幸せ者(日記)

2022.03.19記 『ぽっかぽか』というドラマでは、田所家が出くわす色々なごたごたを描いている。この三人家族はまさに幸せそのものであり、この作品について検索すれば、田所家三人の笑顔ばかりが出てくるだろう。とはいえ、自分がこの作品の(にわか)ファン…

デスノートの倫理(日記)

DEATH NOTEという作品をご存じだろうか。 冒頭にこんな確認をしたことに自分自身おどろくのだが、しかし、この作品はなんと2003-2006年の作品であって、netflix版でさえ2017年なのでもう5年も経つ。とはいえ、2000年はじめの頃の作品が2017年になってさえ名…

時事日記(2022.03.16記)

2022.03.16記 この頃はコロナよりもウクライナのほうが話題である。もはや誰も感染者数など気にしていないような気さえするが、自分もそうならみんなもそうだろうというたぐいの妄想かもしれない。ともかくコロナよりもウクライナのほうが、にんじんとしては…

にんじんと読む「民衆暴力」🥕 新政反対一揆

新政反対一揆 これは、廃藩置県・徴兵令・学制・賤民廃止令・地租改正といった明治政府の一連の政策に反対して起きた一揆を総称して「新政反対一揆」という。有名なのが明治6年、現香川県で起きたものである。6月26日の夕方、ある女が二人の子を連れて歩いて…

(メモ)現象学の主要目的と構造

現象学の主要目的とは、学問の根拠づけであり、とりわけ論理学の超越論的根拠づけである。 意識の自然―現象学の可能性を拓く この目的に沿って現象学の構造を記述するにあたっては、ふつう、いくらかの概念を明確に規定しておくのが望ましい。しかし、それが…

臨終の自然なプロセス

jtca2020.or.jp 臨終前に最も特徴的なのが「下顎呼吸」である。スー・ハーのリズムが不規則になるのだ。息を吸う時に下の顎が上に上がり、息を吐くときにゆっくりと顎が下に下がる、というように説明されるが、要は口をパクパクするわけで、これは呼吸と言い…

にんじんと読む「恐怖の地政学」🥕 中国

もしウクライナに山地があれば、過去戦争を仕掛けて来た国々は容易に攻め込むことができなかっただろう。『地政学とは、おおまかに言うと、国際情勢を理解するために地理的要因に注目する学問である。地理的要因には、自然の要塞となり得る山脈や川筋のつな…

にんじんと読む「なぜ、私たちは恋をして生きるのか」🥕 ⑤

「なぜ、そこまでして人は他者を求めるのか」 「他者こそが「私」を「私」たらしめる存在ゆえ」 とはいえ、恋においては特定の他者を求める。ただその裏面には、つねに自己という存在への希求が隠れているということだ。 九鬼は『情緒の系図』において、人間…

現象学・志向性について

心的現象/物的現象の区別は「心」「物」という二つの実在に関わる区別ではない。それは意識の「作用」とそれが作用する「対象」との区別なのだ。 心的現象は「作用」なのだから、必ず何かに「作用」する。では「作用」自体は対象となりうるのか。もちろん、…

にんじんと読む「性格とは何か」🥕

だれかの性格をおおざっぱに「やさしい」とか表現するのを類型論という。しかしこれはあまりにも粗すぎるので「〇〇」は何点、「✖✖」は何点、……といったように細かく得点を分けて書くのを特性論という。特性論のほうが正確といえば正確だが、一点違うだけで…

にんじんと読む「なぜ、私たちは恋をして生きるのか」🥕 ④

日常的な他者との「出会い」 和辻哲郎は、人間は「間柄的存在」であると言った。たとえば生徒の前では、教師は教師としてふるまう。タクシーに乗り込むときはタクシー運転手は見知らぬ他人ではなくまさしくタクシー運転手であり、知らない人と密室に閉じ込め…

にんじんと読む「なぜ、私たちは恋をして生きるのか」🥕 ③

「いき」の位置 揺れ動く関係と不安定に生成する自他の姿があらわれてくるのは、日常的な態度が破られたときである。日常的には、たとえば信頼や約束といったものは相手も自分も変わらないことを前提として成り立つ。相手が自分の力ではどうにもならない存在…

にんじんと読む「なぜ、私たちは恋をして生きるのか」🥕 ②

「いき」の構造 「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫) の著者にとって、「いき」とは単に芸者のスタイルや江戸の美意識ではなく、生き方に関わるものだった。『「いき」とは、「わが民族に独自な「生き」かた」なのであって、そこには男女関係、さらに言えば、…

現象学の(不完全な)まとめ旅

スタート地点(学問の基礎→直接経験という起源) 直接経験=志向的体験 余り スタート地点(学問の基礎→直接経験という起源) フッサールのそもそもの目的は「諸学問の基礎」を打ち立てることだった。本人も自らを『新デカルト主義』というほどに、これは哲…

にんじんと読む「なぜ、私たちは恋をして生きるのか」🥕 ①

恋愛ってなに? 恋愛とは、「君じゃなきゃだめ」なものである! 個人vs個人であり、独立した他者と理解し合うことである。「自分の存在の単独者性」の発見である。個人としての自己の発見である。だからこうした恋愛観を持っている人は、吉原遊郭で行われて…

にんじんと読む「なぜ心はこんなにも脆いのか?」🥕 ③

なぜ不安は存在するのか。それはもちろん、「不安を感じる能力がある個体のほうが、危険な状況から逃げ、将来的には同じような状況を回避できる可能性が高いから」だろう。病的なのは、不安すぎるのと不安じゃなさすぎることだ。 不安すぎるのはわかりやすい…