にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

にんじんの書棚「『竹取物語』から「かぐや姫」へ」

一番わかりやすい「かぐや姫」解説。いろいろ探しましたが、これ以外の本はかぐや姫各論みたいな本が多く、お話全体に触れたものは少ない印象ですが、「竹取物語」がどんなことをテーマとしているかがわかりやすく書かれており、非常に参考になりました。ジ…

にんじんの書棚「統計学を哲学する」

データをまとめるだけでは帰納推論はできない。データの背後に一定の構造を「前提」することでそれが可能となるのだ―――といったようなことから、「因果」まで、表面的に統計学の教科書を撫でるだけではちっともわからない哲学的背景を教えてくれる本です。た…

にんじんの書棚「仏教思想のゼロポイント」

仏教について解説した本のなかで一番わかりやすく全体像を示してくれた本。一言でまとめるにはとんでもない圧縮をしないといけないが、要するに「原初に還れ」みたいなことだと思います。意識現象を発達させ世界の色々なものを境界づけ分節化してきたのをや…

にんじんの書棚「なぜ、私たちは恋をして生きるのか」

九鬼周造の『「いき」の構造』を通して、相互に関わりあい影響を与え合い「自己を変わり合っていく」というような人との関わりの根底にあるところを教えてくれる一冊。自己を定義するためにではなく、脆い自己を定義し続けるために他者が必要だという話だと…

にんじんの書棚「肉食の哲学」

倫理的ベジタリアンを攻撃する本であると同時に、それよりまともな政治的ベジタリアンとしての道を歩ませようとする本。「自然災害で事故死したシカの肉だったら食えるんですか?」というツッコミが一番おもしろいと思った点です。 以下、過去記事から、本の…

にんじんの書棚「憲法とは何か」

憲法改正をすべきかすべきでないか、という問いかけに一体何の意味があるのかと日頃から思っていた。つまりは「どこを改正するんだよ」という話で、ここに関する議論が欠けているのに何を質問しているのかよくわからない。 また、大事だから書こう、というよ…

機嫌の悪い日(日記)

2022.04.02記 特段なにかあったわけでなくても、機嫌の悪い日というのはある。機嫌というのは「なんかだるい」と同レベルの体調の一種で、「自己株式会社」の「意識部」に届いた差出人不明の通達である。部長がうまく対処できないとなんだか本当にイライラと…

にんじんの書棚「男たち/女たちの恋愛」

明治維新による生活の激変は人々に生き方を考えさせた。西洋に並ぶ国家建設という目標から本当の自分へ、そして本当の自分を理解する真友を求めるところへ進み、遂には恋愛と結婚が接続される大正時代頃までの動きを追っている。何度も読んでしまうのは、「…

にんじんの書棚「人類史のなかの定住革命」

何度も紹介していますが、あらためて「にんじんの書棚」としてまとめておきます。 縄文時代のはじまりを「土器と定住の普及」と位置付けるならば、定住革命は旧石器時代と縄文時代の移行期に位置することになります。定住革命から約12000年、私たちの生活を…

にんじんの書棚「パニック障害と過呼吸」

パニック障害と過呼吸 パニック障害に困っているひとは、是非手に取りたい一冊。「栄養さえとりゃ治るんじゃ」と言い始めたりせず、パニック障害の定義から診断、パニック発作=過呼吸症状の仕組み、””ふつうは””どう呼吸したらいいか・腕や足の簡単なリラッ…

にんじんの書棚「意識と自然(谷徹)」

「意識と自然」 「フッサールの現象学を学ぼうと思い、いろいろな本を読んできたが、なんかいまいちわかった感じがしないんだよな」という方におすすめの一冊。分厚いが、それだけの内容がある。まず現象学の五つの起源について語り、次に「対象」というもの…

にんじんと読む「知への恐れ」🥕 途中まで

はじめに ネイティブアメリカン部族と考古学者がぶつかったことがある。考古学者は彼らの起源について「一万年前にベーリング海峡を渡ってはじめてアジアからアメリカ大陸に来たのだ」と説明したが、部族はこれに反発して言った。「いや、我らの祖先は精霊の…

にんじんと読む「個性と出会い」🥕 途中まで

自己疎外 ひとは集団のなかで自分の個性を殺して生きることがある。そしてこの生き方は、どうやら高い比率でみられるようになっているようだ。彼らは誰かから「正しい答え」を教えてもらいたがっている。それを越えて、たとえば討議に参加しようなどとは思わ…