にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

死について(リライト)

2018年11月8日の記事。 carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 【要約】 人はいずれ死ぬ。葬式は故人のためではなく、故人関係者のためのもの。 幽霊の正体は、言葉の意味である。たとえば廊下は、ふつう人が歩いてくる可能性のあるものと理解されている。し…

教育について(リライト)

2018年10月25日の記事。 carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 表題の夢の話はどうでもいい内容なので割愛。 教職というのは、教育するという仕事のことであって、とりわけ義務教育・高等教育のことをさす。大学で社会学の先生が語ったことは今でもはっきり…

適応について(リライト)

2018年10月8日の記事 carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 【要約】 アニメ『SHIROBAKO』は、やりたいことを仕事にした子たちの苦労と成長の物語である。夢に生きるその様子は本当にうらやましいが、苦労している身近な友達の例もあわせて、絶対に代わりた…

文章について(リライト)

2018年10月2日の記事。 carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 【要約】 たまに見かける読みにくい文。 出版社から出ていて複数人の目が通っているのに、文を整えていないのはなぜ? 無駄に長く書くことの素地は、学校の読書感想文や、社会で求められるいろい…

幻想

2022.08.13記 幻想のうち、もっとも根源的なものは進歩である。 しかし、いつまでもは歩けない。だからできるだけはっきりとした目的地を探索しようとする。これを幸福とか、聖者とかいう。だがそれは幻想の上に成り立つ妄想にすぎない。妄想だからはっきり…

にんじんと読む「怒りの心理学」

過去記事のまとめ 第一章 怒りの理論 第二章 怒りの認知 第三章 怒りの表出 第四章 怒りの鎮静化 第五章 怒りの健康への影響 第六章 怒りのコントロール 第一章 怒りの理論 基本感情: 驚き・喜び・恐れ・嫌悪・悲しみ・怒り これを4つの側面から眺め、その…

にんじんと読む論文「フッサールにおける本質認識とアプリオリ性」 アプリオリについてのカント的な考え方

cir.nii.ac.jp アプリオリについてのカント的な考え方 カントのいう「アプリオリ」という概念は、認識論的な概念であり知り方を特徴づけるものである。だからある命題がアプリオリであるというのは「その命題はアプリオリに認識される」の省略形として理解さ…

にんじんと読む「おしゃべりな腸」

過去記事のまとめです ① ② ③ ④ ⑤ (ウンチのお話 中身・色・形) ① 人体は三本のチューブでできています。神経・血管・消化管。 口から入って管をまっすぐ進むと、肺と枝分かれ。少し下ではまた枝分かれがあって肝臓へ。食道に胃を通り、遂に「腸」へ達しま…

にんじんと読む論文「合理論と経験論における生得観念について」

cir.nii.ac.jp 合理論と経験論における生得観念について 観念とは、「われわれの意識の内容として与えられている、あらゆる(現実の、また空想上の)対象」をさす(デカルト、ロック以来の用法)。 岩波 哲学小辞典から。 これが今日の一般的な「観念」の理…

にんじんの書棚「猫に学ぶ いかに良く生きるか FELINE PHILOSOPHY Cats and Meaning of Life」

恐怖に追い立てられてできた宗教、そして哲学。ヨーロッパ哲学の三大潮流、エピクロス派は「病後療養所」のような雑音を一切許さない心休まる静寂だけが支配する「神経衰弱的幸福」に論じ、ストア派は合理的秩序を見出し宇宙と一体であることを認識し救われ…

世の中は案外てきとう(日記)

2022.08.03記 労働者を死に追い込もうが、不衛生な調理場で食事を作ろうが、名誉棄損をしようが、当たり前のように活動を続ける様を見ていると、なんてことだと悲しくなる反面、こういう人達でも平気でいるのだから世の中なにをしても平気ではないかと頼もし…

にんじんと読む「社交する人間」 序章

序章 社交への飢餓 現代では社交は無用ではないまでも、生活の周辺的な営みと見なされている。社交はたかだか社会生活の潤滑油にすぎず、より役に立つ人間関係をつくるための手段だと考えられている。それと背中あわせに、人びとは社交という行為の内容をも…

にんじんと読む「グライス 理性の哲学」 ④途中まで

④ 重要なのは、日常言語の実際の使用のうちで「意味」にかかわる事柄とそうでない事柄を区別することである。そこでグライスが作り上げたのが会話的推移の理論である。グライスが批判する論者たちは共通して『ある表現がある条件下ではふつう使われないとい…

にんじんと読む「グライス 理性の哲学」 ③

③ しかしグライスの概念分析という目的は、ある語に共通するものとしての「意味」を探し出そうとする一昔前の哲学に逆戻りするように思われる。日常言語学派においては「意味」と「使用」という区別をなくし、意味とは使用なのだというスローガンを掲げてや…

にんじんと読む「グライス 理性の哲学」 ②

② オースティンの哲学のやり方をみよう。 たとえばあなたが人をぶん殴ったらあなたに責任がある。だがもし伸びをしようとして腕を伸ばしたときにうっかりぶつけてしまったなら、普通に殴りつけるより責任は軽いだろう。つまり「行為の責任というものは自由な…

にんじんと読む「グライス 理性の哲学」 ①

① グライスは、オースティンと同様に日常言語に重きをおく方向へ進んだが、日常言語の使い方をつぶさに見るという方法の先にあるものはオースティンとは違っていた。オースティンは言葉の意味というものを考えるのを戒めたが、グライスの目的はまさに概念を…