にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

にんじんと読む論文「現象学の探求プログラム化」

irdb.nii.ac.jp 探求プログラム 理論は常に仮説であり、仮説は経によるテストを通じて修正されなければならない(可謬主義)。可謬性を持たない理論はそれを承認する人の間でだけ流布し、膠着するドグマとなる。もうそれ以上展開することができなくなっても…

にんじんと読む「人間の経済と資本の論理」 第一章

第一章 経済の二つの意味 カール・メンガーはある物が財になるための四つの条件を挙げている。要するに「人間の欲望満足に役立つあらゆる物」なのだが、ここに因果連関という観点を導入することによって、欲望を直接叶えてくれるものだけでなく間接的なもの…

にんじんと読む「フッサールの志向性理論」

現象学は志向性の理論として認められている。その議論の多くは意識作用(ノエシス)と意識対象(ノエマ)の内在的な連関にかんする記述である。一方、こうも認められている。世界を意識に還元する観念論だとか、心のなかを覗けばなんでもわかる内在主義だと…

にんじんと読む「スピノザの方法」

第一章 方法の三つの形象Ⅰ ものを考えるにあたりわれわれは暗闇のなかをひとり手探りで進まなければならないのか。それともその暗闇のなかには道案内がいるのか。また道案内は可能か。 スピノザの方法 この問いに関わって、スピノザが「方法」について論じて…

自己啓発という思想

変えられるのは自分だけだ、という。だから変わらなければならないと。 cir.nii.ac.jp アリストテレスは、幸福というものを万人のものとしては見ていなかったように思える。彼は人間というものの本質を「知性」に見た。人間の幸福とは知性をよく働かせること…

減点法(日記)

2023.1.16記 にんじんはLINEをしていない。 この前「LINEで連絡を取り合っているのですが」と言われ、「いやLINEはしてません」と答えたら、「あ、じゃあメールですね」と返事があった。LINEじゃなかったら駄目だといわれたらどうしようかと思っていたのでた…

にんじんと読む「入門講義ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』」🥕 ②

論考の中身① 論考の記述は独断的である。著者の解釈によると、冒頭の形而上学的記述は「語り、考えること」に伴う常識の明示化が目的になっている。前理論的な考えをあぶりだし、 世界は成立していることがらの総体である。 世界は事実の総体であり、ものの…

にんじんと読む「入門講義ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』」🥕 ①

論考とはなんだったのか ウィトゲンシュタインは「前期」と「後期」に大きく分けられるが、そこには連続性がある。彼は哲学を治療として捉え、哲学的問題を問題としてしまうのは言語に対する誤解のせいだと診断する。哲学者たちはなにか意味のある議論をして…

うる星やつらのOP2を見た

どうも、にんじんです。「うる星やつら」おもしろいですね。 www.youtube.com www.youtube.com OP1が『令和時代にラム参上! 昔のアニメファンもついてこいや!』 だったとすると、 OP2は『役者はそろった! うる星やつら本格始動やで』 という感じです。一…

おどろきではかろう(日記)

2023.1.8記 にんじんたちはなにかを説明しようとする。「あれ、この人はどうして」となり「こういうことなのだろう」と説明する。行為の理由を知りたがる。これは別に人間が知を愛すとかそういうのではなく、単に、生き残るのに必要だからにすぎない。実際、…

組み立て家具を組み立てて壊す(日記)

2023.1.7記 AmazonでL字机を買ったので組み立てていた。 ねじをしめろと書いてあったが、しめたらメリメリと音がした。 天板に穴があいていた。 安いものには安い理由がある。Amazonはそんなことを教えてくれます。でも商品は「アイリスプラザ」のもので、割…

にんじんと読む「ふわふわする漱石」

第一章 夏目漱石の『文学論』と、ウィリアム・ジェイムズの心理学とはきわめて深いかかわりをもつ。『文学論』はそもそも「組織だったどっしりした研究」、つまり文学とは何かという根本原理を探ろうとする科学的、実証的な、普遍を志向する探求だった。 凡…

にんじんと読む「文学とは何か(T.イーグルトン)」

文学とはなんたるか。 それは虚構か。いや虚構とするとどれほど多くの文字表現が見逃されることか。 この問いに関してロシア・フォルマリストはこう言った。文学とは形式だ。文学はある特殊な言語の使い方を陳列する。「汝、いまだ犯されざる静寂の処女よ」…

2023年にやりたいこと(日記)

2023.1.4記 あけましておめでとうございます。 carrot-lanthanum0812.hatenablog.com アニメ「DoItYourself!!」はご覧になりましたでしょうか。 あの作品にはたくさんのハイテク技術と、トンカチを使ったいわゆるDIYが登場します。作品中に学校を二つ用意し…

にんじんの書棚「「感想文」から「文学批評」へ」

作者と読者、テクストとそのメディア、そのテクストの文法(コード)と背景。 これら6つの要素のどれを中心的に取り上げるかによって、批評は6種類に分けられる。作家論・ニュークリティシズム・読者論・読者論・構造主義・イデオロギー批評・メタスタディ…

にんじんの書棚「ハッピークラシー」

ハッピークラシーは造語で、クラシーは「支配」である。 従来の病理モデルから脱却し、ウェルビーンイング・生きがい・自己実現を手に入れるための科学であろうとした「ポジティブ心理学」は、立身出世のための人生訓を達成可能な目標であるとみなした。幸福…

あけましておめでとうございます2023

あけましておめでとうございます。にんじんです。 にんじんブログを開設して4年になります。 youtubeやらBOOTHやらいろいろなことに手を出してきましたが今はブログとWixとnoteしか残っていません。つくづく思うのは、にんじん(ぼく)は共同作業が苦手だと…