にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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読書

にんじんと読む「なぜあの人のジョークは面白いのか?」

「ユーモア」と「笑い」は刺激・反応であり、区別される。ユーモアはくすぐることなのだ。ユーモアの主要な要素は不調和であり、フリとオチが別々のほうを向いていてしかもうまく解消されている。ばかげていることは笑いの種になるが、ばかげていればいいわ…

にんじんと読む「悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治」 第一章①

第一章 愛国者と博徒 明治の世となって西洋を模範として法整備が進められる中で、戸惑った農民たちが起こした一揆や反乱のなかで有名な秩父の困民軍の指揮官と副指揮官である田代栄助と加藤織平は「博徒」だった。1884年のことであるが、実はそれ以前には彼…

にんじんと読む「悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治」 イントロダクション

イントロダクション 「暴力」は近代日本政治における原動力であり、そもそも近代日本の誕生からして暴力的だった。明治新政府の樹立は暴力が猛威を振るった結果である。また、誕生後も暴力がなくなったわけではない。むしろ荒々しい時代が始まった。抗議の声…

にんじんと読む「性の進化論」🥕

男と女が出会ってからの「自然」な流れは大体次のように説明される。 男と女が出会うと、二人はお互いの値踏みをはじめる。男は女が健康であるとか、若いとか、経験人数とか、貞節とかを気にする。女は男に力を求め、その力を自分と自分の子のために行使する…

にんじんと読む「菜根譚」前集1

一 棲守道徳者、寂寞一時。依阿権勢者、凄凉万古。達人観物外之物、思身後之身。寧受一時之寂寞、毋取万古之凄凉。 道徳に棲守する者は、一時に寂寞たり。権勢に依阿する者は、万古に凄凉たり。達人は物外の物を観、身後の身を思う。むしろ一時の寂寞を受く…

にんじんと読む「日本の自然崇拝、西洋のアニミズム(保坂幸博)」🥕

「宗教とはなにか」が問われていない 日本においてはオウム真理教の一連の事件において、宗教というものに一挙に注目が集まった。事件の背景にあった宗教とそれに対する熱狂的な信仰がもたらした残虐な行いはマスコミにも多く取り上げられることとなったが、…

にんじんと読む「貧しい人を助ける理由」🥕 途中まで

四つの基礎的人間的ニーズは、飲み水・食料・住居・基本的な保健医療サービスである。およそ30億人がいずれかひとつが欠けた状態にあり、毎日5秒に1人の割合で死ななくていい子どもが死んでいく。祖父母世代ではこうした状況を「十分な資源がないからだ」と…

にんじんと読む「個性と出会い」🥕 途中まで

自己疎外 ひとは集団のなかで自分の個性を殺して生きることがある。そしてこの生き方は、どうやら高い比率でみられるようになっているようだ。彼らは誰かから「正しい答え」を教えてもらいたがっている。それを越えて、たとえば討議に参加しようなどとは思わ…

にんじんと読む「民衆暴力」🥕 新政反対一揆

新政反対一揆 これは、廃藩置県・徴兵令・学制・賤民廃止令・地租改正といった明治政府の一連の政策に反対して起きた一揆を総称して「新政反対一揆」という。有名なのが明治6年、現香川県で起きたものである。6月26日の夕方、ある女が二人の子を連れて歩いて…

臨終の自然なプロセス

jtca2020.or.jp 臨終前に最も特徴的なのが「下顎呼吸」である。スー・ハーのリズムが不規則になるのだ。息を吸う時に下の顎が上に上がり、息を吐くときにゆっくりと顎が下に下がる、というように説明されるが、要は口をパクパクするわけで、これは呼吸と言い…

にんじんと読む「恐怖の地政学」🥕 中国

もしウクライナに山地があれば、過去戦争を仕掛けて来た国々は容易に攻め込むことができなかっただろう。『地政学とは、おおまかに言うと、国際情勢を理解するために地理的要因に注目する学問である。地理的要因には、自然の要塞となり得る山脈や川筋のつな…

にんじんと読む「性格とは何か」🥕

だれかの性格をおおざっぱに「やさしい」とか表現するのを類型論という。しかしこれはあまりにも粗すぎるので「〇〇」は何点、「✖✖」は何点、……といったように細かく得点を分けて書くのを特性論という。特性論のほうが正確といえば正確だが、一点違うだけで…

にんじんと読む「「がん」では死なない「がん患者」」🥕

栄養の観点からすれば、「がん」は代謝異常の病気といえる。代謝とは、『生命と維持するために必要なエネルギーを作ったり、筋肉などの組織を作ったりするために、私たちの体内で起こる生化学反応全般』のことである。がんはこの生化学反応を異常にしてしま…

にんじんと読む「だれもが偽善者になる本当の理由」🥕

私たちの行動が一貫性を欠くのは、「心」の成り立ちそれ自体に原因がある。「心」は多くのアプリケーションから成り立っている。iphoneアプリに見られるように、それぞれは独自の論理に従って駆動する。人の行動はどのアプリを使うかによって変わるので一貫…

にんじんと読む「ラポール 最強の心理術」🥕 

人とのかかわりは精神・身体の健康を維持するうえで重要な要素だとわかっている。どれだけ一人が好きだろうが、定期的に他人を関わらなければならないわけだ。19世紀のユーモア作家ジョッシュビリングスがいうように「孤独は訪れるにはいいところなのだが、…

にんじんと読む「日本史は逆から学べ 近現代史集中講義」🥕 ②

② ⇧ (勝ち続けの日本に非難集まる) 1970年代後半 日本はアメリカと並ぶ経済大国に オイルショックによる不況から脱した日本は安定的な経済成長へ。輸出好調。しかし欧米諸国は日本のやり方を非難。特にアメリカは貿易赤字を抱え、日本との外交問題へ。そこ…

にんじんと読む「日本史は逆から学べ 近現代史集中講義」🥕 ①

① 2012年12月 自民党第二次安倍晋三内閣 長期政権へ。 ⇧ (野党信頼失墜) 2009年8月 戦後初めての本格的な政権交代 → 公約実現できず、わずか3年で崩壊 ⇧ (与党信頼失墜) 2001年 小泉純一郎内閣の「聖域なき構造改革」 社会保険の本人負担増、非正規労働…

にんじんと読む「孤独力(こころライブラリー)」🥕

人間はなんらかの意味で他者に依存しなければ生きられない。しかし「孤独」には暗い側面とともに明るい側面もある。『精神の自律性は「ひとりの時間」の中からこそ育まれていく能力であり、いつも「群れ」て協調性だけに気をくばっているのでは、その力は細…

にんじんと読む「明治〈美人〉論」🥕

写真技術の到来は1848年(嘉永元年)長崎・ダゲレオタイプであり、撮影成功は1857年(安政四年)で島津斉彬を写したもの。幕末には既に知られつつあった写真技術が一般に普及したのは明治以降となる。『明治という新時代は、写真に限らず、さまざまな分野で…

にんじんと読む「小説のしくみ 近代文学の「語り」と物語分析」🥕 第一章・第二章

第一章 テクストの相 物語について論ずるにあたり、ジュネットの三分法「物語内容story/物語言説narrative/物語行為narating」によって物語を三相に分けてみる。内容・語る工夫・語る行為の三相である。たいていの場合、物語を知ってるというのは物語内容…

『なぜ日本人は世間と寝たがるのか』『なぜ世界は存在しないのか』

なぜ日本人は世間と寝たがるのか 日本人には「世間」という人的関係が根底にあり、その上に建前としての「社会」が乗っかっている。一人ひとりは独立した個人だと建前としては認められているのだが、結婚式場に〇〇家✖✖家結婚披露宴と書いてあるように背後に…

にんじんと読む「唯識思想と現象学」🥕 第一部第一章第二節まで

唯識とは、「唯だ識のみが存在する」ということである。いわば、われわれの思う外界というものはなく、唯だ「識」というはたらきのみがある。これゆえに唯識思想は観念論であるとする通念が根強くある。だがこれは誤解である。唯識思想はそもそも執着を除き…

(メモ)ヤスパース ——— 「哲学とは何か?」の人

主観と客観 「抽象的で無益、空理空論、考えることに汗の匂いなく、実生活に役立たぬ。」 これが、哲学というものに対する一般的描像。若きヤスパースは大学の講義を受けながら、失望していた。これは本来的な哲学ではない、本来の哲学とは、『自然科学から…

にんじんと読む「自尊心の育て方」🥕 第三章、第九章

第三章 批評家を武装解除する 批評家をなんとかするためにはまずはそいつを発見しなければならない(第二章)。発見したら次は、その目的を明らかにすることだ。なぜそんな訳の分からぬことをささやいてくるのか? 実はこの目的こそが、批評家の「秘密」であ…

にんじんと読む「自尊心の育て方」🥕 第一章+第二章

第一章 自尊心の性質 『人間は自分がどのような存在であるかを定義し、そのアイデンティティが好きか否かを決める能力がある。自尊心の問題とは、人間のこの判断能力の問題である。』(自尊心の育て方―あなたの生き方を変えるための,認知療法的戦略)。アイ…

にんじんと読む「ACTハンドブック」🥕 第二章まで

機能的文脈主義とはなにか アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)は、認知行動療法の一種である心理療法である。この心理療法は「機能文脈主義」という世界観を前提とする。 世界は要素で構成されているか? 部分的要素が実在し、それによって世…

にんじんと読む「男性権力の神話」🥕 第一章、第二章のみ

第一章 男性の権力というのは本当に神話か? 第一の視点 女性がいかに被害者であるかという言説はたくさんあるのに、男性が男性であることによる被害を主張するのはそれほど認められていないようだ。『なぜ女性のつらさは問題にされるのに、男性の生きづらさ…

にんじんと読む「ACTハンドブック」🥕 第一章

第一章 機能的文脈主義とは何か アクセプタンス&コミットメント・セラピーは「機能文脈主義」という哲学的立場のもとで実践される行動療法である。機能文脈主義は、文脈主義のはじまりであるPepperによれば、世界それ自体についての仮説・世界観のひとつで…

にんじんと読む「自己評価メソッド」🥕

自己評価などを気にするのは道徳的に責められてしまうことのようで、変に気が引けてしまうかもしれない。だが、自己というものを適切に評価できていないことが、逆に自分というものに囚われてしまう、《自分というものを気にかけすぎ》てしまうという結果に…

にんじんと読む「木を見る西洋人、森を見る東洋人」🥕

東洋人は環境に、西洋人は対象物に。東洋人は自己というもののありかをさまざまな人間関係や環境のつながりの中に見いだそうとするが、西洋人はそうしたものに囚われないところに自己の姿をさがす。東洋人にとって変化はあたりまえのことであり、西洋人は安…