誰もが悩む(?)微分積分。数学を専門とする学科の人なら当然できる……?
今回はそういうお話です。
数学科の学生との会話
にんじん「だからこの式を微分して極値を求めれば答えってワケ」
学生「なるほど! よくわかりました」
にんじん「それじゃあやってみてください。xの2乗を微分すると何になりますか?」
学生「………なんでしたっけ?」
\ なんでしたっけ /
微分積分なんてできようができまいがどっちでもいいのですが、数学専門にやってる人に「xの2乗の微分は?」と尋ねて「なんでしたっけ?」と言われると度肝抜かれます。
分数ができない大学生みたいな本が一時期はやりましたが、にんじんは分数ができない人にはいまだに出会ったことがありません(分数が「できる」ってなんでしょうね)。しかしまさかx^2が微分できない数学科と出会うとは……。
ただですね、数学科の学生はちょっと変わってるので「微分してください」と言われたらどんなに簡単な関数でも微分の定義を引っ張り出してきて計算しようとする人はたまにいます。
にんじんはそういう人がかなり好きです。定義に当てはめるひとはたいてい(超)真面目だからです。だからその人についても「微分の定義を忘れたのかな」と思ったのですが、微分の定義ではない……。それどころか微分した結果さえも想像の外ということが徐々に明らかになっていきます。
にんじん「それじゃあxは微分できますか?」
学生「0?」
\ ゼロ! /
xを定数だと思ってるのかと思いましたが、だとしたらx^2もゼロになるはずです。
大学だけではないかもしれませんが、大学は特に知識を持っている人がやたらとマウンティングしてくる世界です。「え? わかんないの?w」とか、「〇〇(絶対知らない奴)って知ってる? あぁ知らないんだ。見ておくといいよ」とかは割とよくあります。そしてどんどんマウントとってる自覚すらなくなっていく恐ろしい世界なのです。
なのでにんじんも少し言葉に慎重になって、確認をとっていきます。
にんじん「微分って高校でやりました?」
学生「やりましたけど忘れました」
にんじん「まぁつまんないからね。でも授業で使うでしょう」
学生「あんまり出てません」
にんじん「そう。まぁつまんないからね。自習とかはどうですか?」
学生「してません」
にんじん「そう。それじゃあこの問題はどうしたんですか」
学生「レポートで出てるんです。だから答えを教えてもらおうと思って」
\ 答えを教えてもらおうと思って /
でもレポートを自分でやらないというのはひとつの戦略です。聞いてみるとどうやら大学卒業という資格がほしくてとりあえず入ったようです。それならわかる。学歴社会は終わったとかなんとか言われながらもやっぱり資格とかでも受験の条件に学歴はあったりします。
にんじん「そういうことかぁ。それじゃあ今はもう就活の準備とかしてる感じですね」
学生「そうですね。それに向けて勉強してます」
にんじん「あぁ、なるほど。それじゃあこのレポートなんてどうでもいいですね」
学生「そうなんですよ。きょうさいもありますし」
にんじん「きょうさい? きょうさいってなんです?」
学生「教員採用試験です」
\ 教員採用試験 /
( ³ω³ )おわり

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