読書記録です。適当に読んでます。精読していません。
- 行動を起こし、持続する力
- SIY
- エリートがやっている最高の休息法
- 死ぬまで歩ける下半身の作り方
- 上達の原則
- 超呼吸法
- 思考の整理学
- ロンリのちから
- フレーム
- 人間関係境界線の上手な引き方
- 自己愛とエゴイズム
- メディア不信
行動を起こし、持続する力
とてもおもしろい。動機づけの研究がどういう風に進んできたかがわかる。欲求については、にんじんなんかはマズローが真っ先に思いつくけれども、デシとライアンという人の「自己決定理論」というものを知って、こちらのほうが納得のいく説明だと感じた。
SIY
サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
- 作者: チャディー・メン・タン,ダニエル・ゴールマン(序文),一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2016/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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マインドフルネスの本。海外の本によくあるように、話の導入に知らんオッサン誰かわからない人の具体例を差し挟んだり、軽めのジョークを入れたり、やや面倒くさい読みづらい傾向にあるが、章の構成は整っていてわかりやすい。
マインドフルネスというと宗教的な臭みが強く、体の中に光がどうだのと言われそうな気がして避けてしまいがちだが、この本にはそういう臭みはなく、素直にマインドフルネスについて勉強することができる。
ところで海外の本は突然「〇〇州に住む職業ナントカのスティーブ」の話から始めるのがお約束である。というか、もはやそれをやらないと出版させてもらえないのかと聞きたいぐらいだが、考えてみればNHKスペシャルなどテレビ番組でも具体的な個人から導入することが多いのに気づく。「ひとつの特集番組を文章にしている」という感覚なのかもしれない。そういう風に考えながら読むと、文章がまるでナレーションのように聞こえてくるので前より読みやすくなった。ただしものすごく疲れる。
エリートがやっている最高の休息法
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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要約:マインドフルネスせんかい☝ ←結論
脳はなにもせずぼーっとしているときに一番使われている、という話。いろんな考えとかがポコポコ浮かんでくる状態ですね。にんじんはけっこう好きなのですが、けっこう疲れるようです。
死ぬまで歩ける下半身の作り方
年をとってきたらロコモに注意! な本。しかし「コレ!」という決め手に欠けるので「わかる、やらなくちゃね~」という意識だけを産んでそれ以上はやる気になれない。具体的なストレッチや運動は書いてあるが、量が微妙に多く、ハードルが高い。
ロコモ・チェックと、予防策を改めてネットで調べてみます。
上達の原則
結論は、
- 上達を目指すうえで素質やセンス以上に重要な要素は、上達のコツを知って、それを身に着けること。
- 指導者や親、上司など周囲を巻き込むことが上達の早道である。
- 上達の方法は一つではない。多様な状況に対応して柔軟に考える。
「自分には才能がないなどとあきらめずに、自分の可能性を信じ、やりたいことに挑戦してほしい」
そうとはいえ、書いてあることは要するに「一歩一歩、毎日ね」ということ。上達するためにはやっぱり当たり前に進んでいくしかない。3ステップで上達という枠組みも与えられてはいるが、快体験を与えるとか、学び続ける意欲とかまぁそういうことです。そして漫然とだらだらやるんではなくて、日々どこまでできるようになったかとかをきちんと確認して行くというような……そうだろうな、という内容です。
超呼吸法
無意識でも意識的にも行えるという二面性をもった生理機能は、実は「呼吸」だけなのです。
体だけでなく脳やメンタルまでコントロールできることが、科学的に解明されつつあります。
呼吸法を取り入れることは、小さな努力で目に見える大きな成果につながるため、本当におすすめです。
要約:
基礎:
〈脳〉にとって〈酸素〉は最も大切なエネルギー源であり、全体の20%の酸素を脳が消費しています。脳は酸素不足に対してきわめて弱く、五分ほどでも酸素が供給されないだけで壊死が始まるほどです。
酸素は血液によって脳に送られています。ところが重力の関係で血液は体の一番上に位置する脳には達しづらくなっています。たとえば座っていて急に立ち上がる時、立ち眩みのすることがあります。これは血液が下半身に一気に集まり上半身の血液が少なくなるせいです。通常の場合、〈自律神経〉が反応して下半身の血管を絞って上半身の血液を保とうとしますが、体調不良などで自律神経が乱れている場合には対応が遅れてしまうのです。
〈自律神経〉には交感神経と副交感神経の二つがあります。交感神経は心臓の鼓動を早め、体は活動エネルギーをつくりやすい環境になります。いわば「アクセル」の役目を果たしています。交感神経の機能はもちろん必要ですが、過度に使いすぎると心臓の鼓動を早めている結果として血管の内壁が傷つき、全身の動脈硬化が進みます。一方の副交感神経は血管を拡張させ、血の巡りがよくなります。「ブレーキ」の役目があります。リラックスをもたらすのは副交感神経で、夜眠るときには是非必要なものです。
二つの神経は朝から日中にかけて、夕方から夜にかけて、交代にそれぞれ優位になります。朝から日中は交感神経優位、夕方から夜は副交感神経優位です。
呼吸法:
さて、そのように体に必要な〈酸素〉は呼吸によって取り入れられます。呼吸は解剖生理学的には、普段慣れ親しんでいる「外呼吸」の次に「内呼吸」と呼ばれる段階があります。つまり外呼吸でひとつひとつの細胞に酸素を送り、きちんと細胞に呼吸させてやることが重要なのです。
外呼吸するのには呼吸筋と、それから横隔膜を使います。横隔膜は肋骨に沿って存在する傘のような筋肉です。呼吸法が大事なのは、この横隔膜付近に自律神経が集まっているためです。腹式呼吸は横隔膜を大きく動かし、それが自律神経に刺激を与え、副交感神経優位にするのです。逆に胸式呼吸は呼吸が浅くなり、交感神経を優位にします。
交感神経も副交感神経もいずれも重要なのですが、年をとるほどに「副交感神経」のほうだけが弱くなってきます。総合的な力はやはり交感神経も副交感神経も高いレベルでバランスよく優位になることなのですが、片方が弱って来るのではそれが実現できません。しかし先述した通り横隔膜は筋肉であって鍛えることができます。鍛えると腹式呼吸が簡単になり、副交感神経を刺激できます。
呼吸によって「交感神経」「副交感神経」言い換えれば「アクセル」「ブレーキ」が使い分けられるようになる。そんな方法を10個紹介しているのがこの本です。
感想:
しかし、それにしても体内時計で定まっているものをこっちで好きに変えちゃってもよいものなんでしょうか。あくまでもベースだから問題ないのかな?(◜ω◝)
スイッチ入れるべきときは勝手に交感神経に切り替えてくれるんだから、普段はリラックス状態のほうが良いのやもしれません。
思考の整理学
「学」とつけるのだから体系的に叙述してほしい本。一番最初の文章が「グライダー」なのだから整理学を期待して読み始めた人は面食らう。また、基本的に根拠はなく、どの角度から見ても「学」ではない。
でもけっこう良いことが書いてあって、学など期待せずにエッセイ集として読むのが良いと思います。
ロンリのちから
ロンリのちから: 「読み解く・伝える・議論する」論理と思考のレッスン (単行本)
- 作者: NHK『ロンリのちから』制作班,野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: 単行本
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やば 適当に読み始めたのに勉強になってしまった
— 厭世にんじん🥕 (@carro_lanthanum) 2019年2月3日
「フーン、三段論法か。まぁ余裕やろ」 私は早起きである。私は営業マンである。だから営業マンは早起きである。 ←何故おかしいか? 「( ˙ᾥ˙ )な、何故……」
— 厭世にんじん🥕 (@carro_lanthanum) 2019年2月3日
この論法って結構使ってないか
— 厭世にんじん🥕 (@carro_lanthanum) 2019年2月3日
たとえば「あの人きら~い」って言われて、その人の属する集団全員から嫌われてると思っちゃうとか。
あの子は自分のことが嫌いだ。
あの子はAという集団に属している。
Aという集団は自分のことが嫌いだ。
「集合論的に間違ってるのは自明」ってなるのはいいんですが、これを見たときに一瞬だけ起こるウッ、どこが間違ってんだという感覚が、実は自分の日常的な判断なのかもしれません。怖い( ˙ᾥ˙ )
フレーム
- 作者: チェ・インチョル,小宮一慶,山口兼司
- 出版社/メーカー: ユナイテッド・ブックス(阪急コミュニケーションズ)
- 発売日: 2010/06/16
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この本はただ一つ、「私たちの心の中にある限界とは何か」ということに集中しようと思う。
われわれはそれぞれ「フレーム」と呼ばれる世界の切り取る心の枠を持っている、という。いわば心の眼鏡(比喩)。空腹のときにみる料理番組と満腹のときにみる料理番組は随分見え方が違う、というような。要するにバイアスと、評価軸(頭が良い←→悪い)の取り方……つまり一般的に人間が持っているひとつの傾向、そして個人個人の考え方の傾向のことをフレームと呼んでいるのでしょう。
パーソナリティ心理学には「パーソナル・コンストラクト理論」という評価軸に関する理論があります。認知心理学にはバイアスに関する理論が。それをまとめて呼んだようなもの?
人間関係境界線の上手な引き方
人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方 (DOBOOKS)
- 作者: おのころ心平
- 出版社/メーカー: 同文舘出版
- 発売日: 2018/04/11
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人ん家の庭の草を勝手に刈る。そんな善意に満ちた「バウンダリー・オーバー」に関する本。既にこの時点で物凄く興味深い。前に「やさしさ」についての記事を書いたけれど、それにも関わってくる。にしても、やさしさって難しいよねえ( ◜ω◝ )
本の内容自体にそれほど学ぶことはなかった。一言でいえば「みんながみんな、仲良くしなきゃいけない人じゃない」ということだと思う。境界線をきっちり引くことで、自分自身もはっきりするとも言いたいのではないか。多分その通りだろう。バウンダリ・オーバーしてくる人に対する対処法も紹介している。
けども、「では、人にやさしくするにはどうするのか?」は書いていない。バウンダリ・オーバーが起きるのは善意が押し付けだったからだが、善意を相手に与える以前から押し付けかどうかなど予測がつかない。そして予測がつかないからこそやさしくするのは難しいのだが、要するに赤の他人にやさしくする必要などないのか? 優先席を「代わりますか?」という人は不必要なことをしているのか、それともそれが優先席に座る者の義務なのか? ムズカチ~( ◜ω◝ )
自己愛とエゴイズム
第一章を読むだけで感じるところがあると思う一冊。
なんか悲しくなりました。(∩´﹏`∩)
ナルシシズムを脱しようとする試みも、ナルシシズムにハマりかねない。このこともこの本では指摘されている。
自分のナルシシズムを発見することには、顔のできものを発見する時に似たような感じがある。そのできものを治したいという動機が、自分が自分自身の魅力を見る時にも、人が自分の魅力を見てくれる時にも、自分に満足を味わえるものであったならば、やはりその態度はナルシシズム以外の何者でもないと言えるのではなかろうか。
つまり、治したいのは、「ナルシシズムというできものが顔にあることが、自分の美醜と関わるから」である。このときは結局、ナルシシズムを脱していない。治療の試みはその一歩目から頓挫する。
メディア不信
メディア不信が語られる。その語り方には二通りあって「メディア・リテラシー。つまり取材や報道の不備、ステレオタイプによる安易な報道を見出し、それを改善しようとする態度」と、「猜疑心に覆われた、悲観的かつ感情的でメディアを拒絶するような「不信」」がある。
自分の思想とは違うものを嫌いだと感情的に一蹴し、けなしたいだけけなすけれども、そのあとどうするかまったくビジョンを出さない。報道の事実性よりも好きか嫌いか。この本ではこういうタイプのメディア不信を考えていく、ということである。(序章のまとめ)
ポジティブな不信と、ネガティブな不信。
残りは世界のメディアや、SNSとか、いろいろ巡るものとなっています。どうせメディアと関わるなら、ポジティブなものに変えていきたいですね。( ◜◡◝ )