原稿用紙一枚で書く日記。#19
二重過程理論というのを知った。人間の意思決定に関わる一つのモデルである。システム1は素早く自動的に印象を形成し、システム2はシステム1を監督する。いわば理性がシステム2にあたるわけだ。熟考するシステム、それがシステム2である。このことはダニエル・カーネマンのファスト&スローという本に詳しい。システム2は最小限にしか動かない。「やらなくてもいいことは、やらない。やるべきことなら手短に」どこかで聞いたことがある気がする。システム2はすぐに疲弊する。何かに能動的に注意を向け続けるのはとても難しい。
それでにんじんは思い切って、特になにも考えずに行動することにした。もちろん、熟考する時間を設けた上で。そうしたらなんだか、気持ちが楽になった。やるべきことは、昨晩の自分がメモしておいてくれているので、それさえやればあとはフリー。思いついたらメモして、夜の熟考に手渡す*1。
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・カーネマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 文庫
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*1:S1とS2の使い分けなど意識的にできるわざではないので、比喩