脳の部位
脳には色々な部分がありますが、パッと見た大雑把な分け方で
の5つになります。簡単に言って脳の後ろ側で情報を取り入れ、前側で統合し分析します。以前書いたように、脳の「実行機能」(目標志向行動を可能にする機能)は前頭葉によって支えられています。
脳は非常にやわらかい素材でできています。というのも、ほとんど水分なのです。頭の水槽にぷかぷかと浮かんでおり、ものすごく傷つきやすい器官です。
前頭葉の話
前頭葉は3つの部分に分かれます。
前前頭皮質は脳の中で最も進化した部分で、チンパンジーの皮質が全体で11%に過ぎないのに対し、われわれは30%を占めています。犬は7%、猫は3.5%です。
前頭葉を少し深く潜ってみると、前帯状回(ぜんたいじょうかい)という脳の部分に達します。この部位は「脳のギアチェンジを担当する」と言われています(元気な脳をとりもどす)。ひとつの考えからひとつの考えへ移ったり、別の事に注意を向けたりします。
さらに脳を深く進むと中心部に、深部辺縁系(しんぶへんえんけい)と呼ばれるクルミほどの大きさの部位にたどりつきます。この部分はわれわれの気分にかかわっていて、ここが活発になると人は不安になります。「闘うか、逃げるか」という、いわば原始的な判断をします。
深部辺縁系のクルミを包むのは、基底核と呼ばれる部分です。基底核では感情・思考・動作を結び付け、嬉しいことがあったらわれわれを跳びあがらせたりします。
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