にんじんブログ

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ちがう世界 #29

 原稿用紙一枚で書く日記。#29

 

 にんじんに恋愛の話をされても困るのだが、何故困るのかと考えてみた時にそれは話がわからないからだということに気が付いた。恋愛話の場合、それぞれが書いた、他に誰も見たことがない創作物について、おのおのがその形態とか構造とかについて語りだす。小説を書いている人が俳句を作っている人に「言葉が足りないんじゃない?」なんて言ったりしている。あの文化は複雑なので、にんじんには到底お近づきにはなれそうもない。そうして万人に理解できるように抽出したものが生物学的必要性である、といってもよいと思う。

 そういえば物語なんかでも恋愛ものはあまり見ない気がする。敵をなぎ倒したりみんなでバタバタしているほうが好きで、特定の人からもらった手紙について十数ページにわたって自らの想いを吐露している小説などは最後まで読めなかった。

 

 

スカイ・クロラ (中公文庫)

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