原稿用紙一枚で書く日記。#42
最近、〈社会不安〉に関心を持っていろいろ調べている。どんな影響があるのか、どう治していくのか? それと真剣に向き合うことはもちろん大事なのだけれど、一方で、実はきっと人間関係の不安って大したものじゃないんだろうなという気もする。
基本的に「私たちは自由に生きてもよい」が、「家族」「国」「会社」など単なる個人の集まり以上の「組織」に生きている。その群れを結び付けるのは『私たちはここに属している、だからこうでなければならない』という幻想である。その群れから脱落するのを恐れるのが、人間関係の悩みというものかもしれない。
群れでいるのは様々な恩恵をもたらす。人と人が繋がるのはとても大事なことだし、個人としての自分がいるのも多分群れのおかげだろう。けれど、それはある一つの群れのおかげではない。いろんなところに属し、いろんな自分があって、「自分」を見つけるのである。
SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である
- 作者: 名越康文
- 出版社/メーカー: 夜間飛行
- 発売日: 2017/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る