にんじん放送局の現在
現在、定期的に更新しているのはこちら。
- 「おいでませ!湖中町」シリーズ
- 「今日の単語(キョウタン)」シリーズ
再生リストとしては、
- おいでませ!湖中町「理由」
- おいでませ!湖中町「ふたりじめ」
- 今日の単語(キョウタン)
の三つがあります。
「おいでませ!湖中町」の「理由」というお話につきましては、にんじんストアでpdfを販売しております。
「おいでませ!湖中町」シリーズ
湖中町(こなかちょう)という町を舞台にしたお話です。
ユートピアなわけでもディストピアなわけでもない、ふつうの町です。交通事故で亡くなる方も、病気で亡くなる方もいますし、湖中町にある病院の産婦人科では今日も子どもが産まれています。殺人事件はめったにありませんが、万引きなどの窃盗や、軽犯罪は起きます。要するにふつうの町です。だれかとだれかが親しくしていたり、逆に大嫌いで憎んでいたりもします。ふつうの町です。とんでもない頭脳をもった天才も、魔法使いも、モンスターもいません。でも賢いひとはいます。頭の悪い人もいます。全員が善人というわけでも、悪人というわけでもありません。誰もが信頼できない語り手であり、意識的にも、無意識的にも嘘をつきます。要するにふつうの町です。なんの理由もなく人が悪い目に遭ったり、悪くすると死んだり、逆に良い目に遭ったりします。
そういうふつうの町を、さまざまな角度から書いています。
「理由」は、相田佳奈(あいだかな)という小学生の女の子の視点での物語です。佐々木さんという老人が亡くなってから人がいなかった隣家に、真実(まみ)さんという家族が引っ越してきます。新たな出会いに喜ぶ佳奈ですが、ちょっとそこで一悶着あります。
「ふたりじめ」は、楠田実里(くすだみのり)という小学生の女の子の視点での物語です。五年生になり、不安だったクラス替えでも佳奈と同じになることができました。これからの生活に期待する実里ですが、新たな学年で起きた、起きつつある変化に気が付いてしまいます。
今日の単語(キョウタン)
一週につきひとつ二字熟語を主に取り上げて、それをもとに話をするトーク番組です。だいたい一回につき5分~10分ぐらいになっています。第〇回とやってますが、前後のつながりはありません。
1.驚嘆 2.幻滅 3.反芻 4.泡沫
と来ています。動画では二字熟語それ自体というより、それから何を話すかが主な点となっていますが、にんじんとしては「あぁ、あやめさんがあの話をしてたやつね」となんとなく記憶に残してもらうことを意図しています。
あ、にんじんが声出ししてるわけではありません。依頼しております。
ことばというのは調べ出すと面白いもので、辞典が手元にほしくなります。たとえば「生」という漢字は草木が生える様子を表していますが、「死」という漢字は「歹(がつ)」という字(人の残骨の意)と「人」という字からできた会意文字と呼ばれるものです。残骨を人が拝する様子が「死」であり、すでに弔う気持ちが含まれています。
「生」のほうは字と字を組み合わせたものではなく絵から出来上がっているのに、「死」のほうが組み合わせで出来ているのはおもしろいと思います。
生きるという言葉は「息(イキ)」を活用させたもので、次第に上二段活用から上一段へと変化してきました。一方、死ぬという言葉は「死(シ)」+「去(イヌ)」から来ており、去っていくことと関係があります。去っていくことはサカル(離る)の音韻脱落であり、サカル(離る)とは2つの物体の距離間隔が広がることを意味するサカから来ています。死ぬというのは単に死ではなくて、どこか遠くへ離れて行ってしまうという感覚があったのかもしれません。
『基礎日本語』によると、「生きる」と「死ぬ」は厳密な意味での対義語にはなっていないそうです。独自解釈でしょうが、にんじんはかなり納得しています。
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