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【哲学】「もの」を「見る」「私」について

物自体ー表象ー意識作用

 私たちはものを見る。どのようにしてか。

 

 直観的には次のように考えられている。

 モノがある。それがフニャフニャと何らかの刺激を送って来る。心に思い浮かぶ。あっ、見えた。つまり「もの」ー「見る」-「私」である。刺激が来ただけでは十分でない。たとえばあなたの目の前に座ってしゃべっている人は携帯をいじくってあなたの話をまったく聞いていないかもしれない。その人が「聞いた」というのは、耳に音波が達することではない

 

 しかし、ここに問題がある。

 刺激が来る。心かどっかに残留する。それを意識する。

 このステップには問題がある。

 

 それは、この説明が一切説明になっていないからである。

 刺激が来て、ポワンと来たもの を、どうやって見ているのだろうか。

 

 問題はこうだった。私たちはものをどのように見ているのか。

 🐳「まずなにか対象があるんだろうね」

 🥕「それで対象から刺激が来て」

 🐳「私の中で〈それ〉が形づくられる」

 🥕「そのあとは?」

 🐳「あとは簡単。頭の中にある〈それ〉を見るんだよ」

 🥕「どうやって?」

 

 説明はスライドされたにすぎない。

 

西洋哲学史 (教養全書)

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  • 作者:岩崎 武雄
  • 発売日: 1975/01/01
  • メディア: 単行本