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にんじんと読む「新しい腸の教科書(江田証)」🥕

腸は外界とカラダの中をつなぐハブである

 人体はチクワ。身を制御するのは脳だとしても、口に入れたものを身に入れるかどうかを司るのは腸である。腸内の神経細胞は一億個。つまり外界とやり取りする第二の「脳」、それが腸である。腸の中にはさまざまな細菌が住み着いている。腸は体のなかにある外界なのである。

 

心とカラダのあらゆる問題は「腸」に通ずる

 脳とは迷走神経を通じて連絡を取り合っている。ストレスの影響は腸にもあらわれ、緊張するとお腹が痛くなるのはよく知られている。また、うつ病の患者に便秘や下痢が多いという報告もある。健康を気にするなら、外界から体内へのゲートである腸をチェックしましょう。

広大な腸マップ

 腸 = 小腸+大腸 =(幽門:胃の出口)→【十二指腸→(空腸+回腸)】→【盲腸→結腸(↑、→、↓、S)→直腸】→(肛門)。幽門を出てすぐの曲道である十二指腸には上に「胆のう」、横に「膵臓」がくっついていて、胆汁とすい液という消化液を出している。小腸の内部には絨毛という毛があり、その毛をさらに拡大するとそこにもまたビロビロが突き出ている(微絨毛)。ここが血管とリンパの入り口であり、ここで栄養素を主に取り込んでいる。血管に取り込まれたものは肝臓で検査、リンパで取り込まれたものは直接心臓へ運ばれていく。

消化吸収ロードマップ

  1.  口! 唾液でデンプン分解+食事をバラバラにすりつぶす
  2.  胃! 酸性の胃液でたんぱく質をある程度分解+さらにバラバラにすりつぶす
  3.  (肝臓)胆汁を生成!
  4.  (膵臓)胃の活動に反応して膵液を垂れ流し中→栄養素レベルまでバラバラに
  5.  (胆のう)胃の活動に反応して胆汁を垂れ流し中→主に脂肪をボコボコに
  6.  小腸! 栄養素めっちゃ吸収
  7.  大腸! 残りかすを最近に発酵させさらにバラバラに。いらないものは便に。
  8.  肛門! 💩

腸さんがもつ全身との幅広いコネクション

  1.  脳! 神経でバッチリつながってます!
  2.  胆のう! 腸に悪玉菌が増えたら絶対殺す液を噴出!
  3.  腎臓! 血液のゴミを尿として出すかわりに、コイツを守る腸内細菌あり!
  4.  心臓! 自律神経の影響をモロに受け、こいつの血流の変化のおかげで腸内細菌のバランスも変わってしまう!
  5.  肺! 横隔膜の動きが腸の運動をサポート!

腸さんがもつ体内のよそ者・腸内細菌との力強いコネクション

 1.5kgも細菌がいます。分類すると「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」、理想的な比率は善が2割、悪が1割。日和見菌は強い者の味方をしてくるので注意!

 腸内細菌が私たちのメシをエサとすることでいろんなものを作り出してくれます。良いものを出すのが善玉菌、毒素を出すのが悪玉菌です。

 

 腸内細菌は生物なのでナントカ門ナントカ網ナントカ目ナントカ科とか分けられています。

  1.  善玉菌 ← アクチノバクテリア門(ビフィズス菌とかね)
  2.  日和見菌 ← ファーミキューテス門+バクトロイデス門
  3.  悪玉菌 ← プロテオバクテリア門(大腸菌とかね)

 

 彼らのバランスはいろいろなきっかけで変化します。生まれたてのときは腸内はまっさらですが、他人との接触でどんどん菌だらけになってきます。これがスタート地点。親と過ごすことがおおければ親の腸内細菌が住み着くことになります。

 ここからは食生活や食習慣などに影響されてチョロチョロ変わります。

 さて、60歳ぐらいになると悪玉菌が増え始めます。理由は不明。

 

腸とかいう外界との戦争最前線

 体内に入って来るのは栄養だけではありません。危険なものもあります。

 これと戦うためにあるのが「免疫細胞」なのですが、なんと6割が腸に集まっています。まさに戦争の最前線です。ちなみに喉のところにも免疫システムがあります。

 免疫細胞が敵を感知すると腸壁に連絡を取り抗生物質を噴射し撃退します。

 

 

新しい腸の教科書 健康なカラダは、すべて腸から始まる