にんじんブログ

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にんじん養生訓

にんじん養生訓

  •  戸外から帰ったら手洗いとうがいを励行せよ。そもそも、ほとんどの体調不良はいわゆる「風邪」を引き起こすウイルスに由来する。人ごみではマスクを着用するのが望ましい。これは、COVID-19の流行の有無に関わらない。
  •  一日何食食べるかは、過去の習慣に従うこと。一日二食で足りるというのは戯言であり、もしそれが「節約」に結びつくと思うなら非常に思慮浅薄であり、尚更やめたほうがよい。一般的にBMIは22が最もリスクが少ないと言われているが、自分にとって適正となる体重は検討に値する。というのも、いわゆる「痩せ」の状態においては「冷え」と関連し、自律神経系にも影響する。自律神経系への影響は睡眠にも関わり、極端に外出を忌避するようになれば筋肉量の低下にも繋がり、筋肉量の低下は身体のあらゆる活動を制限する。心理的負荷の高い状態で、痩せた体において感じられる腹部の動脈拍動は、とりわけ養生訓などを参考にする健康志向のお歴々にとっては恐怖心を煽るものとなるだろう。体重は基準時間を定め、一定の間隔を置いて定期的に計測するのが望ましい。なお、BMIは皮下脂肪と内臓脂肪の区別には役に立たないので、
  •  朝起きたらまず歯磨きをすること。歯磨きをする目的は食べかすをとることではなく歯垢をとることにあり、歯垢が生まれるのは唾液分泌量が少ない睡眠時である。「まだ朝食を食べていないのに歯磨きをするのか」というよりも、産出された歯垢をつけたまま朝食をとることのリスクを考えたほうがよい。なお、歯垢が消化器に入ることを病因とする研究はないが、一見関係のなさそうな歯周病と糖尿病に相関があることを鑑みれば、避けた方がよい。
  •  ラジオ体操を行うこと。この体操は全身の筋肉を数分で刺激することができ、とりわけ、普段体を動かすこともないのに健康志向であるような人々ほど、ラジオ体操は望ましい。また筋力トレーニングも行うこと。特に大腿四頭筋は人間の筋肉の中で最も早い速度で老化をはじめる。

加齢で失われる筋肉

  • 大腿四頭筋(ふともも) → スクワット
  • 上腕三頭筋(腕の裏。ぷにるとこ) → 腕立て伏せ
  • 大殿筋(ケツ) → スクワット
  • 広背筋(腕、ワキ、腰にかけてあるやつ) → パームプル
  • 脊柱起立筋(背骨的な) → プランク
  • 大腰筋(骨盤にまとわりついてる) → レッグレイズ 
  •   起床後、朝食前の運動はNG。朝は一日の中で最も血糖値が低く、運動によって糖が細胞の中に取り込まれることでさらに血糖値が下がってしまう。その結果、低血糖となり、これを一日のはじまりにしてしまうと、一日中低い水準が続き、低血糖の症状に悩まされるハメになる。
  •  腹式呼吸は予備電源であることを理解せよ。まるで胸式呼吸を目の敵にするように「腹式呼吸」の良さを喧伝する本が多くある。たしかに腹式呼吸は副交感神経に影響しメリットもあるが、特に日中は人間の活動する時間であり、全身の臓器や筋肉が活発に働いているなかで酸素供給を予備に回してしまってはいけない。人間の臓器は太陽の巡りと対応して休息をとる(サーカディアンリズム)ため、腹式呼吸を行うシーンは、歌手でもない限り、まず「寝る時」である。過換気に悩まされた人は特に腹式呼吸の効用を知っているためにどうしてもこれに頼ろうとしてしまうが、交感神経は無駄なものではなく、活動するために不可欠なもので、むしろメインの電源なのである。とりわけ、「マインドフルネス」だの「座禅」だの「瞑想」だのに関心がある健康志向のお歴々は腹式呼吸を過剰に乱用し、呼吸の仕方がわからなくなるときがある。普通に胸で吸えばよいのである。
  •  どれほど社会が疎ましかろうが太陽が出たときには外に出ること。いわば「日光浴」を行うこと。別に運動する必要はない。これは太陽光が皮膚に照射されることで産出されるビタミンDを目的としたものだが、産出量は個人ごとに異なるため、だいたい20分ほどを見ればよいだろう。紫外線が嫌いな健康志向のお歴々は40分以上外に出ないようにするのがよい。引きこもりも同様。
  •  スタンディングデスクにはメリットは特にない。座ることが問題なのではなく、同じ姿勢をとり続けることが問題なのだ。人間は動く動物であり、知覚だって変化するものばかり捕まえようとする。一時間に一度は席を立ち、まったく違う環境に身を置くのがよい。

 

  •  働かないで済むなら働かないほうがよい。ましてや「責任のある立場」などにはならないほうがよい。しかし仕事を単に面倒なものにしてしまうのも良くない。仕事はなんらかの技能の向上が見られ、対人を例として要求される水準に幅があるものがよい。「処理」を無心に楽しめれば仕事も楽しめるだろう。私たちは金銭のために働いているが、単に金銭のためだけではない。実際、金さえもらえればなんでもしようとは思わない。マクドナルドで働いている人は金をもらってパンに肉を挟んだものを客に出すことを許容しているが、ふつう、金をもらって組織から受けとった銃器を使って人間に穴をあけることは許容しない。個人差があり、コンビニの手足となって働くのはなんとなく「甲斐がない」と感じる人もいるだろうが、この意味で、人は「甲斐のある」仕事をしなければならない。あなたが甲斐のない仕事を放棄することも一つの甲斐のあることである。彼らは賃金を上げることを以って対抗するだろうが(これすら希望的観測だが)、物的報酬というものに対する価値観を養っておくことは甲斐のあることだろう。
  •  すべての人間は死ぬ。私たちは不思議なことに、自分が死んだ後の「この世」のことを一番心配している。人が自分の部屋で苦しくなった時、頭に思い浮かぶのは、「このまま死んだらアレ見られるやん……」である。死後はたしかに私たちは何も感じないのであるが、その立場に立っている人間が、死後を気にするのは矛盾だろうか? 「感じないからそれでよい」という風には感じていないからこそ、私たちは何かを残そうとするのである。そしてその残す作業は(1)自分にとって大切だと思える人や動物やその他物事に貢献し、なおかつ(2)この世に生きる自分にとって楽しければいうことはない。これは独立した二個ではなく、一個の二側面である。一つの側面を強調すればこうなる。人生は楽しむためにある。そうして「こんなことがあってさあ」と聞いてくれる人やブログの読者がいればなおよい。どうもありがとう。

 

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養生訓 (講談社学術文庫)

養生訓 (講談社学術文庫)

  • 作者:貝原 益軒
  • 発売日: 1982/10/06
  • メディア: 文庫
 

 

 

口語 養生訓

口語 養生訓

  • 作者:貝原 益軒
  • 発売日: 2000/08/01
  • メディア: 単行本