にんじんブログ

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悟りとはなにか

 人間はひじょうに考えごとをする。考えるのは一見簡単だから、使い方を間違えてしまう。そこから哲学的問題が生じ、あるいは、死の恐怖が生じる。それで宗教をやる、考えなくてラクだから、運命はみんな神様にお任せ。あるいは考えるのをすっかりやめてしまう。その方策が座禅。お経を読むのも意味がわからないからいい。考えなくて済む。だから別にお経でなくたって「ウオウオウオ」でもいい。でもお経はいい感じに意味不明で、調べようと思えば中身が出てくるのがいい。それに委ねられるから。

悟りというのは「ああ、このままでよかったんだわ」と心から合点することです。仏法とは、ああ、このままでよかったんだと、それに気がつくということです。(略)また、こういう説明もできるかもしれない。日本海の塩水というのは、どんな味がするかと疑問を持って、ここに塩水を持ってきて、なめてみる。それで、ははあ、この味に違いないと思う。ところが、一度ね、この辺だったら、若狭湾のほうへ行って一度なめてみるとね、もう海の水はこういう味がするんだ、しょっぱいんだと分かる。それからは、「これに違いない」という「違いない」が消えちゃう。そうでしょ。もう二度と、海の水はどのような塩味だろうかという疑念がなくなるからね。悟りとは、それと同じなんです。

死と輪廻―仏教から死を見つめ直す― (別冊サンガジャパンVol.4)

 

 うーん、いいね と思ったので、ちょっと紹介しておきます。

 はしごはのぼりきったら投げ捨ててもいいってことだ。