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にんじんと読む「肉食の哲学(ドミニク・レステル)」🥕 ②

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com

 

さて、歴史的には古代ギリシャピタゴラスベジタリアンであった。その理由は、生き物というのは輪廻転生しており生物というのは元は人間だったものたちであるから、それを食べることはカニバリズム(人肉食)にあたるからである。したがってこの菜食主義は宗教的実践に根差す。

 次にプルタルコスだ。彼は殺され解体された動物を連想しおぞましかったので、肉食がいやになった。そしてまた、肉食はきっと人を攻撃的にするものだと信じた。したがってここにおいて、菜食主義は宗教的であるよりはむしろ心理学的趣きが出てくる。肉食がおぞましいとする考え方は、マニ教などの宗教でも見られる。あるいはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ヤーコプ・ベーメも肉食を拒絶した。次にデカルトの時代、彼と対立したピエール・ガッサンディは動物機械論を激しく攻撃し、肉食の必要性に異議を唱えた。人間の歯並びは草食動物に近く、また素手で動物を殺すことが困難であるからそもそも肉食は性に合っていないはずだということである―――ところでヒトラーもまたベジタリアンであり、彼の影響のせいか、菜食主義両方が人を穏やかにし平和を奨励するといった考え方は消滅した。