2022.03.16記
この頃はコロナよりもウクライナのほうが話題である。もはや誰も感染者数など気にしていないような気さえするが、自分もそうならみんなもそうだろうというたぐいの妄想かもしれない。ともかくコロナよりもウクライナのほうが、にんじんとしては気になるらしい。
それは当然、「戦争」というのがリアルに迫って来る大事件だからだ。平和ボケという言葉を軽率に使うのはどうかと思うが、ロシアの侵攻を見て対岸の火事のように考えるのはちょっと楽天的すぎる。はっきり言ってロシアの侵攻の理屈はなんでもアリになってしまったので、北方領土どころか北海道も危うい。某元大統領がプーチンのやり方は天才的だと評したが、天才的というよりよくわからんこと（他国領土内の地域を勝手に共和国認定して平和維持軍派遣）を言っているだけでなんの正当性もないため、いじめっ子が「プロレスごっこしてんだぜ～」と先生に対して暴力の言い訳してるのを見て天才的だと言う以上に的外れである。むしろそんなことをせずにじっくり征服していくほうが、クレカが使えなくなることもなくマクドが閉まることもなく、国益に資していただろう。FSBのゆるめの報告もあったそうだが、戦争が大きくなるにしろなんにしろ、戦争を起こすぜという決断によってプーチン政権のもとでのロシアはもうもたないだろうという見込みになった。借り物の飛行機を返さなかったり、不可抗力条項で企業の資産を接収するつもりだろうことは、戦後もビジネスの際のリスクを増大させ、大手は誰も寄り付かなくなる。こうしたことすべてが想定通りで、ロシア完全勝利に終わったら映画並みにとんでもない展開なのだが、「〇日以内にキエフ陥落」という予想を開戦直後から外しまくっていること以外はすごい的中度を見せるアメリカのインテリジェンスもロシアの戦争はうまくいっていないだろうと評価しているし、とうとうロシア中枢のお偉いさんまで「すべてがうまくいっているとはいえない」的なことを言い出しているので、まあ思惑通りということはまずなさそうだ。
ロシア軍は弱いのか？（2022.03.17）
