憲法改正をすべきかすべきでないか、という問いかけに一体何の意味があるのかと日頃から思っていた。つまりは「どこを改正するんだよ」という話で、ここに関する議論が欠けているのに何を質問しているのかよくわからない。
また、大事だから書こう、というような変な議論があるのも気になっていた。憲法に「キョン×長門最高!」と書けばそのカップリング厨だけになるわけじゃあるまいし。問題とすべきはあきらかにそのように制定することでどういう影響をもたらすかとか法的にどういう意味があるのかとかそういうことなのだが、あんまり話し合われているのを見たことがない。
あとどの条文でもそうだが、判例が積み重なっているのでわざわざ明文化することの意味はなんなのかよくわからない。毎日音読しててちょっとでも短くしたいとかなら便利そうだからわからんでもないけれども、どうも「書いてやるぜ」だけの話がちらちらする。妙なことだと思う。
……というようなことを思っていたら憲法について説明するこの本に出会いました。立憲主義ということや、冷戦という異なる「憲法」間の争いと、国というまとまりはそもそもなんなのかなど含め、鬱陶しく感じない程度の嫌味を交えつつ昨今の改正論議についても触れております。