冷凍睡眠から途中で目覚めてしまったら、というシチュエーションをそのまま映画にしている。与えられた設定が自然にぱたぱたと展開していく序盤・中盤こそこの作品の見どころであり、空虚な宇宙空間を漂う船と機械的な明るさが孤独に生きてゆく虚しさを際立たせ、非道徳的な一つの行動に至ってしまった男の心情を痛いほど伝えてくる。終盤の盛り上がりが果たして贖罪になっているのかについては意見が分かれる。
冷凍睡眠から途中で目覚めてしまったら、というシチュエーションをそのまま映画にしている。与えられた設定が自然にぱたぱたと展開していく序盤・中盤こそこの作品の見どころであり、空虚な宇宙空間を漂う船と機械的な明るさが孤独に生きてゆく虚しさを際立たせ、非道徳的な一つの行動に至ってしまった男の心情を痛いほど伝えてくる。終盤の盛り上がりが果たして贖罪になっているのかについては意見が分かれる。