にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

MENU にんじんコンテンツを一望しよう!「3CS」

にんじんと読む「人はなぜSEXをするのか?」 第二章

第二章 少年、男になる

 ペニスは亀頭と竿でできている。亀頭は女性でいうクリトリスのようなもので、神経がみっしり詰まっていて感度が高い。男は尿と精液を同じ管から出す。竿の部分はスポンジで、血液が流れこむと固くなる=勃起。もちろん勃起しているとき以外は干からびているわけではなく、性的興奮すると一酸化窒素が分泌されて血管が拡張するのである。実はたいていの哺乳類にはペニスに「骨」が関わっているが、ヒトのペニスはスポンジで固く膨らむ。これのありがたみはセックスが長くなることだ。骨のある動物たちは勃起しなくていいので前戯など必要なくスッと入れてスッと出せる。

 しかし、ペニスは折れる。医学的には「ペニス骨折」というが、正確には勃起の強度を支える厚い組織層が破損する。挿入しようとして相手の恥骨にペニスを突き立てたときに起こったり、掃除機の吸い込み筒に突っ込んでうっかり掃除機が倒れたりすると起こる。もちろん激痛が走るが、生殖能力はタマに詰まっているため子作りには問題ない。が、自然な射精はできなくなるかもしれない。すぐに氷で冷やして泌尿器科へ走らなければならない。……とはいえ、まぁめったに骨折しない。

 男性諸君はよくご存じの通りペニスには皮がある。タートルネックのような皮の内側では、めくりやすいように粘液が出ている。あれが汚いカスのようになって出てくるのだが、あれを放っておくと有害な細菌がもぐりこんで繁殖できる最高の環境になっている。どうせめくるくせに進化様がペニスを全員ズルむけにしておかなかったのは「ペニス保護説」や「皮かむりのほうが分泌液が行きわたってヤるとき気持ちいい説」などがある。しかしよくはわからない。多くの文化では割礼する。割礼して快感が増すことはないようだが、とりあえず病気の予防にはなる。だがエイズ予防に割礼するよりワクチンを打ったほうがよさそうだ。

 思春期の男はタマがでかくなる。それが思春期のサインである。タマは精子製造工場で、工場内が熱くなりすぎると精子にダメージがあるのでいつも体温より2,3度低くなっている。だから精子数が少ない人は風呂に入らないことをすすめられる。また、車のシートでタマが熱くなるのもよくない。当たり前だが、適正温度というものがあるので冷やせばいいわけではない。寒いとタマはきゅっと身体のほうに身を寄せ温まろうとする。

 ところで勃起したペニスの最終目的は射精でありオルガスムである。要するに「イく」と、ペニスは勃起のメカニズムを逆にたどり縮んでいく。それなら、もしイかなかったらどうなるのか。このときに感じる精巣の不快や痛みを「ブルーボーイズ」と呼ぶ。痛みを感じる理由については血圧の変化で敏感になっているとかいろいろある。肝心なのは、この症状は女のほうも同じということだ。最後はイったほうがいいのである。ちなみに精子の味はふだんの食い物を表す。フルーツばっかり食べさせていると精子の味がまろやかになるし、シーフードばかりだと魚みたいな味がする。

 ところで人間は昔から一夫一妻だったわけではなく、セックスパートナーは男女ともに身近にたくさんいた。精子の運動性が上がるのは一対一よりも乱交モノのポルノを見た時である。