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にんじんと読む「怒りの心理学」 第一章

第一章 怒りの理論

 基本感情: 驚き・喜び・恐れ・嫌悪・悲しみ・怒り

 これを4つの側面から眺め、その定義を検討する。:「認知」「生理」「進化」「社会」。怒りは単に血圧が上がるとか呼吸数が上がるとかいう生理的・身体的変化だけではなく、故意性や不当性の認知と関連する感情である。私たちが怒るのはそれによって自然淘汰上の有利さを獲得してきたからであり、防衛上の機能を持つ。それは自己防衛の準備である。そして怒ることには社会的な意味があり、自分の住む社会や文化において形成されている。つまり何に怒りを感じるか、それをどう認知するかの背景であり、怒るとはそれが脅かされていると感じている、そして秩序を取り戻そうとしているということでもある。

【定義】

怒りとは、自己もしくは社会への、不当なもしくは故意によると認知される、物理的もしくは心理的な侵害に対する、自己防衛もしくは社会維持のために喚起された、心身の準備状態である。

 怒りによってただちに攻撃行動を意味するわけではないし、それによってとりうる行動は他にも数多く存在する(交渉・相談・忘却・逃避…)。怒ってもいないのに手段として攻撃行動を用い相手を傷つけることが最終的な目的ではない場合、「道具的攻撃」と呼び、相手が憎くて傷つけることを「敵意的攻撃」と呼ぶ。だからもちろん、怒りながら道具的攻撃を行うこともできる。たとえばバスの列に割り込んできた人に怒って注意する人は、別にその人自体を攻撃している訳ではなく別の目的がある。

 怒り自体に性差はなく、怒りの表出には性差がみられる。男は女に比べて身体的攻撃が多い一方、女は男に比べて関係性攻撃(心理的あるいは社会的損害を生む攻撃)が多い。