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にんじんと読む「怒りの心理学」 第四章

第四章 怒りの鎮静化

 怒りの鎮静化プロセスを三段階に分け、それぞれの段階で「感情」「認知」「行動」がどうなっていくのかを見てみよう。

 まず第一段階においては、怒りはもちろん強く、怒りを肥大化させる考えであり、人や物にそれをぶつけようとする。怒りを感じるのと同時に悲しみや落ち込みを感じるのは不思議なようでいて、実は怒りと落ち込みは同じような状況で感じられやすいことがわかっている。第二段階では、怒りが中程度に和らぎ出し、客観的に物事を見ることができ、行動としても誰かに話したり社会的共有が見られる。第三段階ではさらに時間が経過し、怒りは弱く、その経験自体を過去のことや解決したことと捉えるようになる。ただ怒りが完全に消えたわけではなく、誰かに怒りの経験の話をすることが多い。

  •  第一段階が最も凶暴で、怒り感情自体が余計に自分を怒らせるような考え方を増幅させている。そこで抑制要因として働いているのは、人間関係への配慮や自己像・損得・規範などである。だから第一段階において重要なのは、「自分の怒りへの注目」だといえる。怒りを意識すると増幅して、抑制要因を越えると攻撃行動に出たりするのだから、まずは注意を逸らすことが肝心なのだ。たとえば本を読んだり、運動したり、別のことに集中するのがよい。
  •  第二段階においては、怒りの経験を認知的に再評価することが鍵となる。つまり第一段階と異なり、冷静に経験と向かい合うことが大事なのだ。
  •  第三段階ではくすぶっている火を完全に消し去ることが肝要となる。その方法は人に話すなどの社会的共有や、筆記による開示などがある。