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にんじんと読む「現代日本語文法Ⅰ」 途中まで

文法とは何か

 人間の言語は、有限の要素と少数の構成規則から表現形式を作りあげることにより、無限の意味内容を伝達することができる。文法とは単語から文が形成されるときの法則である。文法の基本単位は「文」そして文を構成する「単語」である。単語は、単独で文になりうる最小の存在である。品詞とは、文法的な性質の違いによって単語を分類したものである。

 文というものを分類するにあたり代表的なものは「構造的分類」と「意味的分類」である。構造的分類とは文がどのような構成要素からどう構成されているのかという分類であり、<独立語文><述語文><単文>などがある。意味的分類とは<平叙文><疑問文><勧誘文>などのように意味・機能に応じたものである。

文の基本構造

 述語があるかどうかという基準で「述語文」と「独立語文」に分けられる。文の内部構造が問題になるのは述語文であり、さまざまな文法カテゴリーが階層構造となってあらわれてくる。さらに述語文はそこに含まれる述語の数がひとつか、複数かによって「単文」と「複文」に分けられる。

 たとえば或る述語文の階層構造は次のようになっている。:

弟は父に

  •  しから・れ・てい・なかっ・た・よう・です・ね
  •  ヴォイス・アスペクト・肯否・テンス・認識のモダリティ・丁寧さ・伝達態度のモダリティ

 述語には名詞述語・形容詞述語・動詞述語がありそれぞれで異なる内部構造を持つ。

 文法カテゴリー

 それぞれの単語は語彙的に意味を持っている。しかしそれだけではいけない。<机>は<机が>という風に助詞を伴って、他とどういう関係にあるかを示す。あるいはたとえば<ある>は<あった>など語形を変化させることで事態との関係などを示す。<あった><読んだ><書いた>などの語形群に共通する文法的意味を、文法カテゴリーという。「過去」が文法的意味であり、時制に関わるものを「テンス」というが、テンスが文法カテゴリーである。

 文法カテゴリーには、以下のものがある。

 ヴォイス・アスペクト・テンス・肯否・モダリティ

文の成分

 文はいくつかの構成要素に分けられる。

<係員が><壁から><額を><外した>