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(メモ)協力の条件2

 協力問題は、社会がどのようにしてよりよく秩序付けられるかという問いである。この問いかけは古代からなされてきた。近世におけるもっとも代表的な思想家はホッブズであり、彼は『人びとは合理的で自己利益を追求しようとする』と前提したうえで、そこに秩序があるのは人びとは闘争を回避するために国家に権力を委譲するのだと説いた。これはホッブズによる協力問題の解決策の提示ととれる。一方、ロックは「自然状態」における人間の権利「自然権」を重視しそれを基盤に政治共同体を創設できると考えた。この自然権という発想はホッブズにおいては国家樹立とともに捨て去られるべきものとして扱われている。

 そうとはいえ、自然状態とか自然権とかいう概念は今日理解しがたい。日本国憲法においても生存権などは自然権のひとつだとする学説や、「生まれながらにして」は自然状態のことを基盤とするなど、これらの概念は大きな影響力をもっているのだが、誰も自然状態にある人間など知らないし、確認することもできない。より経験的な事実に基づいて社会理論を構築しようとしたのがヒュームであり、『現実の人びとはむしろ「自生的」に協力し合って社会秩序を形成する傾向をもともと有して』いるのだとした。彼はこの自生的に協力者秩序が生まれるしくみを「コンベンション」=「自生的秩序」と呼んだ。

 二つの理論は人びとの自発性に委ねるか、別の取り決めが必要だと考えるかで対立する。

 

 

 

 

 

※コンベンションの定式化を試みたのがルイスであり、

ある集団Pにおいて、彼らが再起的状況Sにおける行為主体である時、彼らの行動における規則性Rは以下のとき、そしてその時にのみ、コンベンションである。すなわち、Pの成員の間でのいかなる状況Sにおいても、

(1) 全員がRに同調する

(2) 全員が、他の誰もがRに同調すると期待している。

(3) Sは調整問題であって、Rへの斉一的な同調が、Sにおける固有の調整均衡であるので、全員が、他者がそうするという条件のもとでRに同調することを選好する。

(4) かつ、これらのことが共有知識である。

協力の条件

 難点も、数多くの批判もあるが、ヒュームの思想をゲーム理論的な枠組みを用いて明確にしているとされる。