ペンギンの種類
ペンギン:真核生物の動物界脊索動物門鳥綱ペンギン目ペンギン科
- エンペラーペンギン属(2種) コウテイペンギン キングペンギン
- 二種とも卵を足に挟んで温める。
- エンペラーペンギン:潜水能力が高い(500~600m)体に生えた水切りの良い羽毛(あの黒い部分)が泳ぐたびに気泡を生じ、水の抵抗を少なくしている。
- キングペンギン:コロニー内でも家族以外の仲間がそばを通ると怒るため、移動の際は寝ている家族のそばを通る。ただし、攻撃性が高いのは仲間内だけで、ヨソの者が来ると避ける。
繁殖地:南極大陸の周辺の定着氷上
巣はつくらず、卵は足の上であたためる。なわばりを完全に失った唯一の鳥。
キングペンギン
繁殖地:亜南極の8つの島
一見、王様ぶってはいるが、人の鞄を覗きにやってきたり、ゴムボートをみんなで追っかけてきたりする癖はどうしても治らない。
- アデリーペンギン:股に卵を挟んで温めず、腹ばいで温める。
- ジェンツーペンギン:アデリーペンギン属の中では一番体が大きく、そしてペンギンの中では最速。好奇心旺盛。クチバシの赤みが健康状態を示し、栄養をあるものをしっかり食べていると赤く、明るい色になる。
- チンストラップペンギン:ペンギン全体で一番、数が多い。単独でいると大人しいが、集団になると気性が荒くなり、他のペンギンを攻撃する。
もっとも表情豊かなペンギンで、騒がしく、喧嘩が絶えず、雛は泥んこ。呼ぶと返事をしながら走ってきて、こちらの人相を片目で観察する。
ジェンツーペンギン
一見おっとりしていて、鳴き声が上品、親も子もきれい好きで、とっつきにくい。
チンストラップペンギン
海岸で呼ぶと何個体も揃って駆け寄ってきて、目の前までくると、どうしていいかわからず羽づくろいをはじめたり、たがいに喧嘩をはじめたりする。
- マカロニペンギン属(7種)
- マカロニペンギン
- ロイヤルペンギン
- スネアーズペンギン
- エレクトクレスティッドペンギン
- フィヨルドランドペンギン
- サザンロックホッパーペンギン
- ノーザンロックホッパーペンギン
- リトルペンギン属(1種)
ペンギン雑学
- ペンギンは南半球にしかいない。極寒の南極大陸にはコウテイペンギンとアデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、マカロニペンギンの5種しかいない。他のペンギンたちはニュージーランド付近、ガラパゴス島にいる。(厳密にいうとガラパゴス島は北半球に出ている)
- ペンギンは南極由来の冷たい海流の届くところにしかいけない。そのため北半球には進出できずにいる。
- ペンギンは直立二足歩行ではない。直立していない。彼らは「深めの空気椅子にこしかけて前進している」ような構造になっている。直立二足歩行をするのは人間だけである。
ペンギン判定法
コウテイペンギンとキングペンギンは簡単。
- 冠羽があればマカロニペンギン属
- 目が黄色いならイエローアイドペンギン
- 配色が黒と白のベタ塗りならアデリーペンギン属
- 複雑なラインが入っているならフンボルトペンギン属
- 見た目が完全に鳥ならリトルペンギン属
次に、マカロニペンギン属を見分けよう。フィヨルドランドとロイヤルはわかりやすいがそれ以下はたいへんに難易度が高くなっている。
- 目の下に白い模様 ➡ フィヨルドランドペンギン
- 顔が白っぽい ➡ ロイヤルペンギン
- くちばしが縁どられていない ➡ ロックホッパーペンギン
- マツゲが太く、ブラシのように上を向いている ➡ エレクトクレステッドペンギン
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マツゲがキリリとしている ➡ スネアーズペンギン
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その他。色鮮やか➡ マカロニペンギン