2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
実はこの本を読むのは二度目です。一周目はこちらへどうぞ「にんじんと読む「セクストス・エンペイリコスの懐疑主義思想(田中龍山)」 - にんじんブログ」。 序章 ヒストリコース・アパンゲレイン(記録として報告する)という立場 アパンゲレイン(報告す…
『法華経』成立まで 釈尊は紀元前463年ー紀元前383年に在世していた。釈尊と直弟子から成る教団から釈尊入滅後教団分裂までを原始仏教の時代という。紀元前三世紀頃(-268~-232)、インド亜大陸をほぼ統一していたアショーカ王は現在のスリランカに仏教を伝…
はじめに かつてないほど清潔で、健康で、不道徳の少ない秩序が実現してきた。だというのに、私たちは「あの頃」よりも幸福になれたようには思えない。なぜだろう。 第一章 快適な社会の新たな不自由① 歩行者は右側と書いてあれば、例外もいるがたいていの人…
第一章 考えすぎる理由・考えない方法 第二章 行動を最適化する 第三章 不安から「冷静」へ 第四章 最高に集中する 第五章 態度だけはポジティブである理由 第六章 脳、体、心のつながり 第一章 考えすぎる理由・考えない方法 考えずにまず始めよ。やる気は…
存在の問い なぜ現存在なのか 現存在の「優位」の起源:実存が存在了解を根拠づける 現存在の本質である実存 現存在と人類の関係 存在了解の構造 存在の問い 「存在する」とはどういうことなのか? 「存在」とはなにか? 存在者を存在者として規定する当のも…
本来性の謎 『存在と時間』における現存在分析の重要な課題の一つは、現存在がたいていの場合に陥っているとされる非本来的実存を克服した本来的実存とはいかなる実在様態なのかを明らかにすることである。ハイデガーはこれについて正反対の主張をしているよ…
『存在と時間』現存在の謎 三つの混同 現存在の優位性 「実存」の意味 現存在の謎・三つの理由の同一性 現存在と人間 『存在と時間』現存在の謎 三つの混同 存在する(ある)とはどういうことなのか、という「存在の意味」の解明にあたってハイデガーは人間…
第一章 デカルト的懐疑の意味 デカルトの懐疑は、真理発見の方法としての懐疑(方法的懐疑)である。しかし、実はここには単なる方法以上の積極的内容を有しているのではないかと考える。そこで改めてデカルトの懐疑の意味を追求してみよう。 普遍的懐疑 デ…
コトバとは、世界を有意味な単位に分節化する機能のことである。この分節化機能を持つものは言語だけでなく、言語に結びつかない分節化もありうるためヒト以外の動物にもコトバは認められる。より一般に生命体にコトバは認められるといってよいだろう。なぜ…