にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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読書

にんじんと読む「結婚と家族のこれから」第三章

第三章 「家事分担」はもう古い? 日々生きていくうえで仕事は大事だとしても、仕事以外にもやらなければならないことはたくさんある。しかもそれはやらなければならないのに、タダ働きなのである。これを無償労働といい、「家の仕事」「家事」とかいう。共…

にんじんと読む「結婚と家族のこれから」第二章

第二章 家族はいまどこにいるか 「労働者」が増えてきて生活拠点が「家」でなくなると、もはや家長の権力は効果のないものになる。戦争でかき消されてしまった庶民の声も、戦後となると民法改正によってオヤジの権利は世帯主という形だけのものとなり、法的…

にんじんと読む「結婚と家族のこれから」第一章

第一章 家族はどこから来たか 説明の出発点は、「食べていくこと」です。人間、食べていくこと、つまり経済的な生活基盤がなければ生きていくことができません。逆にいえば、生活基盤が確保されていれば、あとのことは比較的自由に決められるのです。それは…

にんじんと読む「人はなぜSEXをするのか?」 第四章

第四章 あなたが知らないセックスのこと セックスのはじまり、それは初体験であり、「処女膜」だと思われている。だが処女膜は処女を証明しない。処女膜なしで生まれてくる子もいる。オーストラリアの原住民の一族は生まれて来た子に処女膜がないと拷問して…

にんじんと読む「人はなぜSEXをするのか?」 第三章

第三章 恋に落ちるメカニズム 相性は遺伝子に刻まれており夢中なときには他の人の性的魅力などどうでもよくなるのだが、おそらくこれは「運命の相手」の存在とは関係ない。というのも、時期によって変わるからだ。女性が好みの男を月経サイクルに従って変え…

にんじんと読む「人はなぜSEXをするのか?」 第二章

第二章 少年、男になる ペニスは亀頭と竿でできている。亀頭は女性でいうクリトリスのようなもので、神経がみっしり詰まっていて感度が高い。男は尿と精液を同じ管から出す。竿の部分はスポンジで、血液が流れこむと固くなる=勃起。もちろん勃起していると…

にんじんと読む「悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治」 第一章①

第一章 愛国者と博徒 明治の世となって西洋を模範として法整備が進められる中で、戸惑った農民たちが起こした一揆や反乱のなかで有名な秩父の困民軍の指揮官と副指揮官である田代栄助と加藤織平は「博徒」だった。1884年のことであるが、実はそれ以前には彼…

にんじんと読む「小さな死生学入門」

「小さな死生学入門」 どうにもならないことだが、私たちは誰しも最後は死んでしまう。これは私というものの最大の喪失であろうが、老いてくると病気がちになるなど、単に喪失体験というのならばこれ自体はひじょうによくあることである。これを大きな死/小…

にんじんと読む「悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治」 イントロダクション

イントロダクション 「暴力」は近代日本政治における原動力であり、そもそも近代日本の誕生からして暴力的だった。明治新政府の樹立は暴力が猛威を振るった結果である。また、誕生後も暴力がなくなったわけではない。むしろ荒々しい時代が始まった。抗議の声…

にんじんと読む「人はなぜSEXをするのか?」 第一章

第一章 少女の身体に十分な脂肪がつくことが生理の始まりの重要なポイントとなる(行き過ぎると逆に遅れるが)。現代においては初潮年齢が12歳頃と、150年前に17歳頃だったときに比べると早まっている。ピーター・グリュッグマンは農耕社会への突入によって…

にんじんと読む「性の進化論」🥕

男と女が出会ってからの「自然」な流れは大体次のように説明される。 男と女が出会うと、二人はお互いの値踏みをはじめる。男は女が健康であるとか、若いとか、経験人数とか、貞節とかを気にする。女は男に力を求め、その力を自分と自分の子のために行使する…

にんじんと読む「菜根譚」前集1

一 棲守道徳者、寂寞一時。依阿権勢者、凄凉万古。達人観物外之物、思身後之身。寧受一時之寂寞、毋取万古之凄凉。 道徳に棲守する者は、一時に寂寞たり。権勢に依阿する者は、万古に凄凉たり。達人は物外の物を観、身後の身を思う。むしろ一時の寂寞を受く…

にんじんと読む「日本の自然崇拝、西洋のアニミズム(保坂幸博)」🥕

「宗教とはなにか」が問われていない 日本においてはオウム真理教の一連の事件において、宗教というものに一挙に注目が集まった。事件の背景にあった宗教とそれに対する熱狂的な信仰がもたらした残虐な行いはマスコミにも多く取り上げられることとなったが、…

にんじんと読む「貧しい人を助ける理由」🥕 途中まで

四つの基礎的人間的ニーズは、飲み水・食料・住居・基本的な保健医療サービスである。およそ30億人がいずれかひとつが欠けた状態にあり、毎日5秒に1人の割合で死ななくていい子どもが死んでいく。祖父母世代ではこうした状況を「十分な資源がないからだ」と…

にんじんと読む「比較不能な価値の迷路」🥕 ③ 憲法を比較する困難

第二章 比べようのないもの アラスデア・マッキンタイアは、比較政治学がやるような国や文化を超える普遍的な政治学上の法則を見出そうとする試みに疑義を述べる。政治学の対象となる制度や行動は文化によってまったくその姿を変えてしまう。たとえばアフリ…

にんじんと読む「比較不能な価値の迷路」🥕 ② 国家はそもそも必要なのか?

社会契約論には二種類の正当化が使われている。つまり、自然状態での生活に勝るという帰結主義的なものと、自発的合意によって成立するという発生的なものである。だから仮に合意によらなかったとしても、帰結主義的には正当化されているわけで、やはり成立…

にんじんと読む「比較不能な価値の迷路」🥕 ① 国家はそもそも必要なのか?

第一章 国家はそもそも必要なのか? 何らかの制度の正当化は、発生論的なものと帰結主義的なものに分かれる。国家が「人々の自発的な意思の合致によって成立したから」正当だとするのは前者であり、国家が「人々の効用を増大させるから」正当だとするのは後…

にんじんと読む「個性と出会い」🥕 途中まで

自己疎外 ひとは集団のなかで自分の個性を殺して生きることがある。そしてこの生き方は、どうやら高い比率でみられるようになっているようだ。彼らは誰かから「正しい答え」を教えてもらいたがっている。それを越えて、たとえば討議に参加しようなどとは思わ…

にんじんと読む「民衆暴力」🥕 新政反対一揆

新政反対一揆 これは、廃藩置県・徴兵令・学制・賤民廃止令・地租改正といった明治政府の一連の政策に反対して起きた一揆を総称して「新政反対一揆」という。有名なのが明治6年、現香川県で起きたものである。6月26日の夕方、ある女が二人の子を連れて歩いて…

臨終の自然なプロセス

jtca2020.or.jp 臨終前に最も特徴的なのが「下顎呼吸」である。スー・ハーのリズムが不規則になるのだ。息を吸う時に下の顎が上に上がり、息を吐くときにゆっくりと顎が下に下がる、というように説明されるが、要は口をパクパクするわけで、これは呼吸と言い…

にんじんと読む「恐怖の地政学」🥕 中国

もしウクライナに山地があれば、過去戦争を仕掛けて来た国々は容易に攻め込むことができなかっただろう。『地政学とは、おおまかに言うと、国際情勢を理解するために地理的要因に注目する学問である。地理的要因には、自然の要塞となり得る山脈や川筋のつな…

にんじんと読む「性格とは何か」🥕

だれかの性格をおおざっぱに「やさしい」とか表現するのを類型論という。しかしこれはあまりにも粗すぎるので「〇〇」は何点、「✖✖」は何点、……といったように細かく得点を分けて書くのを特性論という。特性論のほうが正確といえば正確だが、一点違うだけで…

にんじんと読む「なぜ心はこんなにも脆いのか?」🥕 ③

なぜ不安は存在するのか。それはもちろん、「不安を感じる能力がある個体のほうが、危険な状況から逃げ、将来的には同じような状況を回避できる可能性が高いから」だろう。病的なのは、不安すぎるのと不安じゃなさすぎることだ。 不安すぎるのはわかりやすい…

にんじんと読む「なぜ心はこんなにも脆いのか?」🥕 ②

病気になるとしかじかの症状が出るが、症状自体は問題ではない。かぜを引いて咳が出ても、咳が悪いわけではない。それは正常な、役立つ反応である。それが過剰になったり、十分に現れないのが異常な反応である。『ある反応が正常なものか、または異常なもの…

にんじんと読む「なぜ心はこんなにも脆いのか?」🥕 ①

「なぜ自然選択は、私たちの体を病気に対して脆弱にするような形質を残したのか?」 これがこの本の中心的な問いである――――「病気」は、絶対に進化学的に説明できない。なぜなら、その病気になることは進化的な適応の結果ではないからだ。だが、どうしてそれ…

にんじんと読む「「がん」では死なない「がん患者」」🥕

栄養の観点からすれば、「がん」は代謝異常の病気といえる。代謝とは、『生命と維持するために必要なエネルギーを作ったり、筋肉などの組織を作ったりするために、私たちの体内で起こる生化学反応全般』のことである。がんはこの生化学反応を異常にしてしま…

にんじんと読む「東洋の合理思想」🥕 ③

③ 陳那によると、認識の対象は自相ジソウと共相グウソウに大別される。自相とは個別性、共相とは一般性をいう。前者を認識するものが現量、後者を認識するものが比量である。比量とは推理のことであり、推理は自比量と他比量に分かれる。自比量とは『論者が自己自…

にんじんと読む「東洋の合理思想」🥕 ②

② 初期仏教の合理的態度は、後年、「論理」へと繋がっていく。陳那(ジンナ)によって完成された形式論理学を新因明シンインミョウといい、それ以前を綜合して古因明と呼ぶ。 インド論理学者は知識または認識の源を「量」といい、これを重視する。量がいくつあるかに…

にんじんと読む「東洋の合理思想」🥕 ①

東洋思想は実践的関心を中心とし、それを知的に捉えようとするところに極めて合理的な一面がある。そのひとつの結実が仏教思想であり、これはカントの批判哲学に類し独断的な形而上学を排し現実に目を向けるものである。しかしカントの目的は近代科学の基礎…

にんじんと読む「だれもが偽善者になる本当の理由」🥕

私たちの行動が一貫性を欠くのは、「心」の成り立ちそれ自体に原因がある。「心」は多くのアプリケーションから成り立っている。iphoneアプリに見られるように、それぞれは独自の論理に従って駆動する。人の行動はどのアプリを使うかによって変わるので一貫…