にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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読書

「楽しむということ(M.チクセントミハイ)」

第一章 楽しさと内発的動機づけ 働くのは金を得るためだ。金を稼がないことは「非合理的」な行動であるとみなされる。ところが、にもかかわらず、そのような物的報酬を自ら放棄して藝術に精を出したり、チェスや将棋に打ち込んだり、エベレストを目指す登山…

「マンキュー入門経済学」②

相互依存と交易からの利益 ここでは第五原理について詳しくみよう。取引が生活を豊かにするというが、なるほど確かにA,Bしか品物がないとき自分がAを作るのが得意で向こうがBを作るのが得意なら取引したほうがいいだろう。だが原理にくわえるほど「いつでも…

「マンキュー入門経済学」①

経済学は、日常生活における人々を研究するものである(『経済学原理』) 「経済」とは生活において相互に関わり合っている人々の集団である。経済の動向はそれを構成する個々人の行動を反映する。個人の意思決定(原理1-4)、それが相互に及ぼす影響(原理5…

(メモ)協力の条件

テーゼ1:行為の主観的最適性 意図的、自覚的に複数の選択肢から行為を選択するという場面においては、人びとは主観的に最も望ましいと思われる行為を選択する。 協力の条件 人は自身にとって望ましい行為を選択する。問題が生じるのは、互いに協力すれば望…

「可能世界・人工知能・物語理論」序

序 物語があって虚構がなく、虚構があって物語がないといったような文化はおよそ考え難い。また、文学があって虚構がなく、虚構がなくて文学がないといったような文化もありそうにない。この「文学」「物語」「虚構」の属性はすべてお互いに牽引しあっている…

「数学的な宇宙」第二章:空間での私たちの位置

第二章 宇宙はどこまで続いているのかといった難しい問題に取り組む前に、まず宇宙よりは小さいが十分デカいものの大きさを知ることから始めよう。 ここでは地球を完全な球体であると仮定する。夏至の正午にエジプトのシエネで太陽が真上にくること、そして…

「マグロウヒル大学演習 現代論理学(Ⅰ)」第二章

第二章 論証の主要な目的はふつう、帰結がおそらく真であることor確実に真であることを証明することである。 論証はその帰結が基本前提から必然的に導かれるか否かによって演繹的と帰納的のふたつのカテゴリーに分けられる(その記号体系の推論規則によって…

「数学的な宇宙」第一章:実在とは何か

第一章 実在とは何か 「あまりにも直観に反している!」としても不思議ではない。もしも洞窟に住んでいた時代の女性が本気で物質の究極的なすがたをあまりにも真剣に考えていたら彼女は生き残れなかっただろうことからもわかるように、人間が進化によって獲…

「マグロウヒル大学演習 現代論理学(Ⅰ)」第一章

第一章 論証の構造 論証とは、言明からなる列のうち、一つの言明が帰結として意図され、それ以外の言明すなわち前提が、その帰結を立証するもの、あるいは少なくともそのための証拠を提供するものとして意図されているような言明列である。論証であるために…

「人類史のなかの定住革命」

以前から紹介している「人類史のなかの定住革命」に関する記事を統合しようと思っておりましたが、考えていることのメモも兼ねて、いつもの日記(エッセイ?)風に書き残しておこうと思っています。 そもそもこの本を知ったのは、おそらくほとんどの人がそう…

にんじんと読む「行為主体性の進化」 第四章まで

第一章 はじめに 霊長類や哺乳類はたとえば昆虫たちより知的にみえるが、行動の複雑さの観点では大した差はない。ただ、昆虫たちの行動が進化によって培われた生物学的規制(バイオロジー)に基づくのに対して、哺乳類はある程度は個体のコントロールのもとで情…

早期緩和/ケアについて考える

早期緩和ケア まず緩和ケアとは、「生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやそのほかの身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上さ…

にんじんと読む「聞く技術 聞いてもらう技術」

普段は内容を要約しているけれど、今回は読みながら考えたことを書いていきます。 人とかかわらなければかかわらないほど、他人のことがバカに見えてくるのかも……と思ったのは、人が深い話をするのは、その相手としょっちゅう会っていて過ごす時間が長いほど…

にんじんと読む「明治維新の意味」 序章

序章 明治維新はどう論じられてきたか 石橋湛山は明治から大正に移った1912年、明治という時代を振り返って「政治、法律、社会の万般の制度および思想に、デモクラチックの改革を行った」ことが明治最大の事業だったと書く。言い換えれば政治参加の拡大・伝…

にんじんと読む「数学的に考える」

大学の数学は、高校からの移行がうまくいった学生たちにとっては、高校よりもある意味ずっと簡単である。高校までは何百個もある料理のレシピを覚え実際に作ってもらうという活動が「数学」だったが、大学からは力点が変わるのだということに気がつきさえす…

にんじんと読む「自意識と創り出す思考」

人生の基本的な指向、なにが大切かを測る物差しを変えよう。つまり「自分は何者なのか」ではなく、「自分にとって大切なことをどれだけ創り出せているか」にフォーカスを移そう。これによって、必要な能力を身につけ、学び、行動し、適切な方針をもって、創…

にんじんと読む「日本語が亡びるとき」

三つの概念 人類の言葉の歴史を考えるために、次の三つの概念を用いる。 普遍語universal language 現地語local language 国語national language :国民国家の国民が自分たちの言葉だと思っている言葉 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の核心は「…

(メモ)「傷つきやすさ」の分類

人間の傷つきやすさの根本的な原因は、まず生きていることである。 脆さ カエルは石よりも脆い素材でできている。鉱物は酸化したケイ素や金属から成り、分解されにくく非常に硬い。これに対して生物はタンパク質・核酸・脂質など炭素原子が連なった高分子で…

にんじんと読む「歴史学の思考法」

歴史は史料に基づいて織りなされる物語の重ね合わせである。重なって重なって、盛り上がったところが定説と言われる。人や国について語られる物語はたくさんあり、それが争いの火種になることもあるが、歴史を学ぶことは他者の目でものを見るということでも…

にんじんと読む「デンマークの親は子どもを褒めない」

正しい子育てとはなんだろう? その正しさは自分の国の色眼鏡で見たものだと意識したことはあるだろうか。多くの親は競争社会に生きるプレッシャーを感じながら、自分や子どもに厳しく、他の親との勝ち負けを過剰に気にして身構えている。だが成功を目指して…

漢字の成り立ち

4種類の成り立ち 象形文字(しょうけいもじ) ものの形をかたどってできたもの。丸いお日様がだんだん「日」という漢字になった。 指事文字(しじもじ) 形として表現しにくいものを点や線としてあらわしたもの。たとえば漢数字や、上、下。 会意文字(かい…

にんじんと読む「Homotopy Type Theory」①

Homotopy type theory(ホモトピー・型理論)は、集合論の代替になりうる。 集合論は第一階述語論理の証明システム→ZFC集合論の二層から成り立っているが、型理論は第一階述語論理といった上位層の内部として理論を位置付ける必要がない。なぜなら命題は特定…

(メモ)男女共同参画

1999年6月に成立・施行された「男女共同参画社会基本法」は、日本に住み生活する人々の努力により男女の対等な社会参画・家庭運営・地域に向かって社会が進むべきだということを宣言する。この法律に基づき2000年12月に「男女共同参画計画」が閣議決定される…

にんじんと読む「美術解剖学とは何か」

美術解剖学とは、美術のために応用された解剖学のことである。 つまり、視覚芸術を対象とし、そのために解剖学の内容が調整されている。これを学ぶ意義は当然、解剖学的知識によって作品に表現された人体の写実性が向上することであろう。そしてデフォルメす…

【復習】にんじんと読む「統計学を哲学する」 意味論・認識論(主観主義・ベイズ統計)

「確率空間」という道具立ては数学的なもので、純粋に単なる記号列に過ぎない。いったいこの確率なるものがどういうものかについて、主観的/客観的という二つの解釈(意味論)があり、これに応じて正当化の理論(認識論)が異なってくる。 主観主義・ベイズ…

【復習】にんじんと読む「統計学を哲学する」 推測統計総論

推測統計総論 記述統計の禁欲的態度の欠点をうけて、未観測の事象を予測・推定する方法論が推測統計である。その原理は、簡単にいえば、「昼時、学食は混むだろう」という推論が昔も今も同じようなことが起こるという前提に基づいているであろうことに求めら…

【復習】にんじんと読む「統計学を哲学する」 記述統計

⇩ 前にも読んでいます carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 記述統計 記述統計という分野においては「データ」以外のものは存在しない。 記述統計とは、データを我々に理解できるような形で記述し、要約するための技術である。直接観測されない、データにな…

にんじんと読む「だれもが偽善者になる本当の理由」 第一章

第一章 一貫した一貫性の欠如 人間は、他人との戦略的なゲームをするために進化し、その脳は知識・正しさ・道徳的な一貫性が必ずしも有利にはならないということをよく理解している。正しさは非常に重要ではあるがそれがすべてではなく、間違ったことは時に…

にんじんと学ぶ微積分学「関数」

関数 ある車のレースにおける最高速度を年ごとに記録することを考える。私たちは速度計と人手を借りることさえできれば、容易にそれを表にまとめることができるだろう。x軸y軸でおなじみの座標系を描けば、そこにぽつぽつと点を描くことができる。これを散布…

にんじんと読む「関係からはじまる」第四章

第四章 関係としてある身体――感情、快楽、苦痛 関係のなかに埋め込まれているものはいわゆる「心」だけでなく、「身体」にも及ぶ。私たちがどこまでを自分の身体と呼ぶかは、関係の伝統のどこに立っているかに依存する。私たちは身体という家に住んでいて、…