にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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読書

「STATUS AND CULTURE」vol3(改訂)

文化の大いなる謎 ステイタスと個人 ステイタスの基本原則 ステイタスと慣習 シグナリング センス、真正性、そしてアイデンティティ 文化の大いなる謎 どうして人間はある特定の行動もしくは慣習をこぞって取り入れ、何年かするとさしたる理由もないまま別の…

「STATUS AND CULTURE」ver2

文化の大いなる謎 どうして人間はある特定の行動もしくは慣習をこぞって取り入れ、何年かするとさしたる理由もないまま別の行動もしくは慣習に一斉に乗り移るのだろうか? STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 感性・慣習・流行は…

「STATUS AND CULTURE」

文化の大いなる謎 どうして人間はある特定の行動もしくは慣習をこぞって取り入れ、何年かするとさしたる理由もないまま別の行動もしくは慣習に一斉に乗り移るのだろうか? STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 感性・慣習・流行は…

「ミンスキー博士の脳の探検」

どうして喜びや悲しみ、楽しみ、悲嘆などについての知識は、原子・海・惑星についての知識ほどには解明されてこなかったのか。それは私たちが日常的な社会生活にうまく適合するがゆえに信じている「おとぎ話」を生きているからである。このおとぎ話によれば…

「動画の文法」

動画制作のワークフロー 二種類の編集 シーンの構成 動画の文法「基本文」 動画の文法「構文」 動画制作のワークフロー 企画 だれになにを伝えたいかを決める。NHKのような公共放送などスポンサーがいる場合はお金をもらっている以上、その番組の意義が明確…

口承文化/文字文化・言語力

ホモ・サピエンスはどこかでことばを話し出した。 それは地域ごとの特色をもった《現地語》であり、いまもそうである。ただまだ書き言葉はない。書き言葉の起源は謎だ。どこかでだれかが文字を使い始めたのである。 ところで、世界中には文字を読み書きでき…

「『本当の自分』がわかる心理学」

じぶんの感情や行動は、はっきりと自覚された意識的な部分よりも、子供時代の経験(《内なる子供》)や遺伝的素質という無意識的な部分に支配されている。ポジティブな刷り込みもネガティブな刷り込みもあるが、後年問題となるのはもちろんネガティブな部分…

口承文化と文字文化――ふたたびマクルーハンへ

ホモ・サピエンスはどこかでことばを話し出した。 それは地域ごとの特色をもった《現地語》であり、いまもそうである。ただまだ書き言葉はない。書き言葉の起源は謎だ。どこかでだれかが文字を使い始めたのである。 ところで、世界中には文字を読み書きでき…

文字文化と私たちの国語

ホモ・サピエンスはどこかでことばを話し出した。 それは地域ごとの特色をもった《現地語》であり、いまもそうである。ただまだ書き言葉はない。書き言葉の起源は謎だ。どこかでだれかが文字を使い始めたのである。 ところで、世界中には文字を読み書きでき…

「ロジカルシンキング」

メッセージ:課題と反応、そして答え あなたの思いの丈は、基本的にどうでもよい。これがメッセージの要諦である。 よいメッセージとは、①「課題」(~について)が明確であり、②課題に対して必要な答えがあり、③相手に求める「反応」が明らかであるもののこ…

「令和版 家を買いたくなったら」

「家」という幸せになるための道具。 持ち家の魅力はやはり自分の趣味や生き方を体現できることにあるだろう。一生賃貸に住むとしてもローン返済と払う金額は結局のところ同じぐらいなので、金利や地価や賃料の変化に依存するとはいえ、いずれ返済が終わると…

「日本語が亡びるとき」

ホモ・サピエンスはどこかでことばを話し出した。それは地域ごとの特色をもった《現地語》であり、いまもそうである。ただまだ書き言葉はない。書き言葉の起源は謎だ。どこかでだれかが文字を使い始めたのである。代表的で、非常に影響力の強いものは『聖書…

アサーティブネス:だれかへの態度・じぶんへの態度 (やや追記)

アサーティブコミュニケーション アサーティブコミュニケーションは1950年代にアメリカの心理学者・ジョゼフウォルピが開発した行動療法のひとつである(アサーティブ・コミュニケーション (日経文庫))。その後コミュニケーションの訓練法として広がり、198…

「未来の年表」

日本は少子高齢社会にあるといわれる。つまり少子化しており、かつ、高齢社会であるということだ。少子化とは「0-14歳の子どもの割合が小さい」ことであり、高齢社会とは「高齢者人口の割合が7%以上」のことである。21%を超えると超高齢社会であるが、これは…

「アサーティブネス」

コミュニケーションは「相手尊重する/しない」「自分尊重する/しない」という2軸で考えることができる。これによって生じる型は4つある。 攻撃型 相手を責めたり相手を傷つけてしまう。「なんでわかんないの?」「いい加減にしろ!」(自分尊重) 受身型 …

(メモ)にんじん的物理学の勉強 これまでのあらすじ

私たちは物体の情報を次のスカラー値、ベクトル値、関数によって得る。「質量」「位置」「速度」そして「p(t)=mc'(t)」。最後のものは物理学において「運動量」と呼ばれる。実はp(t)の微分こそが「力」と呼ばれるものなのだが、ここでは単に運動量の変化率と…

(メモ)にんじん的物理の勉強⑤ 原理Ⅱ

物体の動きに関心を持つのが物理学のうちでも「運動学」と呼ばれるものだろう。 ものが動くのは人間が動かしたり投げたりするからだが、人間に命じられるがままに動くわけではない。人間がものを落としたり投げたりする瞬間までは手の上に乗っているがどこま…

(メモ)にんじん的物理の勉強④ 原理Ⅰ

さあ物理学をはじめようと宣言して「まず慣性の法則だ」などと言われても意味がまったくわからない。力が何かまずわからないし、しかも、後になって「実は慣性系っていう特別な座標系の存在を主張してるんだよね」と囁いてくる。本当に学ばせる気があるのだ…

(メモ)にんじん的物理の勉強④ 物理学

砂川さんという人が書いている『物理入門』には、数学屋に対する、あるいは公理的に取り扱おうとする人々に対する、不満が述べられている。もちろん物理をやっている人も数学モデルは扱うが、やりすぎてはいけないということだ。あるいは、「法則」がどうし…

(メモ)にんじん的物理の勉強③ 運動3法則

時空R^3×R、軌跡c:R→R^3、力F:R^3×R→R^3を元にニュートンの運動法則が記述される。 任意のtに対してF(c(t),t)=0 ➡ c''(t)=(0,0,0) aはFに比例する Fに対してGが存在して G=-F 終わり。第一法則は完全に第二法則に含まれる。ただ、砂川重信『物理入門』によ…

(メモ)にんじん的物理の勉強② 力(ちから)

R^3×Rとその上を走る関数c。そしてこのcは無限回微分可能である。要するにめっちゃヌルヌル動く。荒っぽい言い方をすれば、途中で途切れたりしない。「物体」がいきなりワープしたりしない。で、この関数の微分を速度、二階微分を加速度といい、それぞれv,a…

(メモ)にんじん的物理の勉強① 空間

ニュートン力学は物体の運動を研究している訳だけれど、「物体の」というほど物体に目を向けているわけではないように見える。物体はまず点として与えられているわけだけれど、(1,1,1)が物体というわけではなくその運動c(t)が物体なわけでもない。そこにあ…

「ナラトロジー入門」②

物語行為に焦点をあてることは、物語を「語り手と読み手のコミュニケーション」として捉えることである。ジュネット『物語のディスクール』においても、物語は「物語内容」「物語言説」(形式)「物語行為」という区別が採用されている。 物語行為を考えるに…

「ナラトロジー入門」①

物語に「何が書かれているのか」という解釈ではなく、「どのように書かれているのか」という形式を問題にしたものを物語論(ナラトロジー)という。 物語の背後にある設計図について二十世紀に入って*1最初に分析したのがウラジミール・プロップ『昔話の形態…

「歴史哲学への招待」

第一章 変動する歴史 1914年6月18日に起きたサラエボ事件は、人類史上最初の世界大戦を引き起こした。記念日に皇太子とその妃が市庁舎に行く途中で車に爆弾を投げつけられ、急遽ルートを変更。たまたま運転手が道を間違え立ち往生していたときにそこに居合わ…

「楽しむということ(M.チクセントミハイ)」

第一章 楽しさと内発的動機づけ 働くのは金を得るためだ。金を稼がないことは「非合理的」な行動であるとみなされる。ところが、にもかかわらず、そのような物的報酬を自ら放棄して藝術に精を出したり、チェスや将棋に打ち込んだり、エベレストを目指す登山…

「マンキュー入門経済学」②

相互依存と交易からの利益 ここでは第五原理について詳しくみよう。取引が生活を豊かにするというが、なるほど確かにA,Bしか品物がないとき自分がAを作るのが得意で向こうがBを作るのが得意なら取引したほうがいいだろう。だが原理にくわえるほど「いつでも…

「マンキュー入門経済学」①

経済学は、日常生活における人々を研究するものである(『経済学原理』) 「経済」とは生活において相互に関わり合っている人々の集団である。経済の動向はそれを構成する個々人の行動を反映する。個人の意思決定(原理1-4)、それが相互に及ぼす影響(原理5…

(メモ)協力の条件

テーゼ1:行為の主観的最適性 意図的、自覚的に複数の選択肢から行為を選択するという場面においては、人びとは主観的に最も望ましいと思われる行為を選択する。 協力の条件 人は自身にとって望ましい行為を選択する。問題が生じるのは、互いに協力すれば望…

「可能世界・人工知能・物語理論」序

序 物語があって虚構がなく、虚構があって物語がないといったような文化はおよそ考え難い。また、文学があって虚構がなく、虚構がなくて文学がないといったような文化もありそうにない。この「文学」「物語」「虚構」の属性はすべてお互いに牽引しあっている…