にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

MENU にんじんコンテンツを一望しよう!「3CS」

にんじんと読む「借りの哲学」 はじめに

はじめに 資本主義が発展する以前の社会において、負債・借りをつくるというのは首輪をはめられるのと同じく、拘束され返せなければ相手の奴隷になるのと同じことだった。つまり「自由」を奪い、束縛したのである。しかし資本主義においては負債はすべてお金…

にんじんと読む「行為主体性の進化」 第二章

第二章 行為主体のフィードバック制御モデル さて、行為主体は単純な刺激➡反応ではなく、流動的な周囲環境を考慮しつつその都度そえに基づく決定を下し自己の行動を調節する。逆に、未知の状況下での柔軟な行動こそが行為主体の存在の証拠となっていたのだっ…

にんじんと読む「行為主体性の進化」 第一章

第一章 はじめに 霊長類や哺乳類はたとえば昆虫たちより知的にみえるが、行動の複雑さの観点では大した差はない。ただ、昆虫たちの行動が進化によって培われた生物学的規制(バイオロジー)に基づくのに対して、哺乳類はある程度は個体のコントロールのもとで情…

にんじん道具箱「[nicolyfam] ルームシューズ」

[nicolyfam] ルームシューズ 数えている人はいないと思うけれど、にんじんが一人暮らしをはじめてから8年が経過した。つまり8回の冬を越えた(そしていま越えつつある)ことになるのだが、今までまったく気が付かなかった。冬は暖房の温度を上げるのではなく…

にんじんと読む「聞く技術 聞いてもらう技術」

普段は内容を要約しているけれど、今回は読みながら考えたことを書いていきます。 人とかかわらなければかかわらないほど、他人のことがバカに見えてくるのかも……と思ったのは、人が深い話をするのは、その相手としょっちゅう会っていて過ごす時間が長いほど…

にんじん道具箱「財宝 天然アルカリ温泉水 財寶温泉ミネラルウォーター 軟水」

財宝 天然アルカリ温泉水 財寶温泉 ミネラルウォーター 高い。しかしこの水は一味違う……。 同じ水なのに何がちがうのかよくわからないが、「水だけ飲むと後で気持ち悪くなる」という現象に悩まされていた自分が、財宝では悩まずに済む。その点が大きい。前に…

(日記)二月とは言うものの

2024.02.08記 働かないことを目標にしてやってきたが、では働かなくなったあとにどうするのかという件についてはあまり考えて来なかった。問題としては把握していたけれど、「戦争が終わった後どうするか」と似て、ともかく戦争を終わらしておいて問題はある…

にんじんと読む「スマホ時代の哲学」

大衆はそれぞれ自己完結しており、自分を疑うということもない。「お考え」をべらべらとコメントし、他人の話は一切聞かない。Twitterのトレンドをのぞけばいくらでもいる人種だが、『こういうひといるよな』と言い、暗に自分はそうではないと思っている人間…

にんじんと読む「明治維新の意味」 第一章

第一章 江戸時代の遺産 江戸時代の政治は「幕藩体制」という。中央政治を担当する幕府と、地方政治を担当する諸藩という構図だが、中央政府の権力は強く中央の許可なしに婚姻も相続も大規模な普請もできないきわめて中央集権的な体制であった。*1 藩とは大名…

にんじんと読む「世界への信頼と希望、そして愛」 第二部

第二部 世界への信頼と希望はいかにして破壊されてきたのか 資本主義 アーレントは資本主義を批判する。 まず資本主義は「制作」プロセスを「労働」プロセスに変えてしまう。すなわち、使用対象物の消費財化が起きる。消費財はたちまち消費される。一方、使…

にんじんと読む「明治維新の意味」 序章

序章 明治維新はどう論じられてきたか 石橋湛山は明治から大正に移った1912年、明治という時代を振り返って「政治、法律、社会の万般の制度および思想に、デモクラチックの改革を行った」ことが明治最大の事業だったと書く。言い換えれば政治参加の拡大・伝…

(日記)漫画は労働に効く

2024.01.29記 職場で出会う人なんて数年後には赤の他人だし……などと自分に言い聞かせたり、俺は俺、仕事は仕事なんだぜ……と決意しても、いざ職場というひとつの「世界」に迷い込むと、心と体がそこに適応して、割とどうでもいいことでくよくよしたり、思い悩…

にんじんと読む「世界への信頼と希望、そして愛」 第一部

第一部 第一章 活動的生とは何か――活動的生の世界維持形成機能 人間には三つの根本活動があるとアーレントは言う。それが労働・制作・行為であり、諸活動はすべてこの三つのどれかに属する。そしてこの三つの活動を総称するものとして、『活動的生』という言…

にんじんと読む「世界への信頼と希望、そして愛」 序章

序章 この世の中はいやなことばかりで、苦しみに満ちている。そうした出来事に直面してもなお、われわれは世界を愛することが、肯定することができるだろうか? ———アーレントが『活動的生』という著作で行おうとしたことは、「それにもかかわらず」の世界肯…

にんじんと読む「大衆の反逆」 時代の高さ

時代の高さ 前章で確認したことは、大衆の支配がもたらした歴史的水準全体の上昇は好都合なものだということである。この水準の「高低」に、しかし、著者は次のようにいう。 ほとんどすべての時代において、自分たちの時代の方が他の過ぎ去った時代よりもさ…

にんじんと読む「大衆の反逆」 歴史的水準の上昇

歴史的水準の上昇 密集の事実。大衆と少数者集団の特徴。……並べてきたことはなんとなくエリート主義的なにおいをかんじさせるが、著者もこのことは自覚していたと思われる。彼は自らを「根本的に貴族主義的な歴史解釈をその持論とすることで有名」と書いてい…

にんじんと読む「大衆の反逆」 密集の事実

密集の事実 私たちが見ているもの、私たちをそんなにも驚かせるものとは何だろうか。それは文明によって創り出された諸々の施設や道具を占有する群衆そのものの姿である。 大衆の反逆 (岩波文庫) 昔はそうではなかった、という。だがこれは私たちにとっては…

(日記)グラス

2024.01.21記 みんなの顔が見えなくなったらいいのに、と思う時がある。 * そのサングラスは見えている人間の存在を消すことができる。視覚情報だけなので、耳では声は聞こえてしまう。それに、消すことができるといっても透明になるわけではない。AIで背景…

にんじん道具箱「ショーワグローブ さらっとタッチ」

ショーワグローブさらっとタッチ 水仕事をするときに、「絶対に手を汚したくない」と考える人のための基本アイテム。ちょっと触りづらいキタナイところもこの手袋なら安心です。使い込んでくるとだんだん指先が固くなってくるので、そうなったらそろそろ交換…

にんじんと読む「人は語り続けるとき、考えていない」

哲学は既存のすべての知識に対する反省を促すがゆえに、もっとも一般的で、誰しもにひらかれたものである。その哲学は専門化の道をたどり、その議論を追うために独特な知識の集積を必要とするようになっているが、互いの理論的前提を共有しないことによる分…

にんじんと読む「数学的に考える」

大学の数学は、高校からの移行がうまくいった学生たちにとっては、高校よりもある意味ずっと簡単である。高校までは何百個もある料理のレシピを覚え実際に作ってもらうという活動が「数学」だったが、大学からは力点が変わるのだということに気がつきさえす…

にんじんと読む「対話の技法」第二部

第二部 危ない対話への勇気 現代人の今の態度のまま「対話」を推奨していくことには問題がある。 プラトン『パイドン』において、「ミソロゴス」(言論嫌い)について語られたことがあった。言論嫌いというのは、どんな言論にも真理などない、世の中に出回っ…

にんじんと読む「対話の技法」第一部

第一部 対話を知っていますか? 対話とは何か。対話とはそもそも可能か*1。 このことを考えるにあたって、類似する他の言語行為(会話・談話・演説・討論)などとどう違うかを見よう。つまり対話でないものを見ることで対話とは何かが見えてくるという方法で…

(日記)新年とは言うものの

2024.01.09記 新年だからというわけではないが、久しぶりに漫画を買った。「ヒナまつり」で有名な大武政夫さんの「J⇔M(ジェイエム)」である。なにかの記事で大武さんがアナログからデジタルに作画環境を変えたと読んだ覚えがあるが、そういえばヒナまつりの頃…

にんじんと読む「わたしは不思議の輪(ダグラス・ホフスタッター)」

本書を通じて自分の考えが哲学者たちに伝わるのを望みはするが、哲学者のような書き方はするまいと思っている。わたしには、多くの哲学者は数学者と同じで、自分の正しさを実際に証明できると信じていて、そのために非常に厳密で専門的な言葉を多く用い、場…

にんじん道具箱「 Life-do.Plus ウェットティッシュ アルコール」

Life-do.Plus ウェットティッシュ 机を拭くのに買ったもの。なによりも安さが売り。ヒアルロン酸がどうだの書いているが、特にそのあたりで効果を実感することはなく、ほぼ「濡れた紙」ぐらいの気持ちで机を拭いている。 ボトルタイプで、ティッシュを引っ張…

にんじんと読む「自意識と創り出す思考」

人生の基本的な指向、なにが大切かを測る物差しを変えよう。つまり「自分は何者なのか」ではなく、「自分にとって大切なことをどれだけ創り出せているか」にフォーカスを移そう。これによって、必要な能力を身につけ、学び、行動し、適切な方針をもって、創…

にんじんと読む「争わない社会」

第一章 競争原理 競争は、うまく働けば創造性や卓越を生み出す原動力になる。問題は、時にそれがお互いをつぶしあう争いに発展することだ。そもそも「競争」と「争い」はどのように異なるのか。競争では、限られた地位や立場をめがけて一定のルールの下で皆…

存在の問いへ

世界内存在 世界内存在 —— 世界 交渉と認識 存在了解の二つのベクトル 鳥という対象を志向するためには鳥が鳥であることの意味の把握が前提となっている(フッサール 志向性の哲学)。鳥は常になんらかの仕方で現われ、たとえば鳥は飛んでいるが、それは単に…

にんじんと読む「日本語が亡びるとき」

三つの概念 人類の言葉の歴史を考えるために、次の三つの概念を用いる。 普遍語universal language 現地語local language 国語national language :国民国家の国民が自分たちの言葉だと思っている言葉 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』の核心は「…