にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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(メモ)にんじん的物理の勉強① 空間

ニュートン力学は物体の運動を研究している訳だけれど、「物体の」というほど物体に目を向けているわけではないように見える。物体はまず点として与えられているわけだけれど、(1,1,1)が物体というわけではなくその運動c(t)が物体なわけでもない。そこにあ…

「ナラトロジー入門」②

物語行為に焦点をあてることは、物語を「語り手と読み手のコミュニケーション」として捉えることである。ジュネット『物語のディスクール』においても、物語は「物語内容」「物語言説」(形式)「物語行為」という区別が採用されている。 物語行為を考えるに…

「ナラトロジー入門」①

物語に「何が書かれているのか」という解釈ではなく、「どのように書かれているのか」という形式を問題にしたものを物語論(ナラトロジー)という。 物語の背後にある設計図について二十世紀に入って*1最初に分析したのがウラジミール・プロップ『昔話の形態…

「歴史の哲学 物語を超えて」③歴史哲学の書き換え

歴史哲学の書き換え ブローデル『地中海』という全体史は、自然環境などの「安定した構造」、社会文明などの「緩慢な変化」、そしてその表面で生じる「波頭」としての出来事の総体だった。ここで、各時期値域における、さまざまな規模と位層にわたる諸システ…

「歴史哲学への招待」

第一章 変動する歴史 1914年6月18日に起きたサラエボ事件は、人類史上最初の世界大戦を引き起こした。記念日に皇太子とその妃が市庁舎に行く途中で車に爆弾を投げつけられ、急遽ルートを変更。たまたま運転手が道を間違え立ち往生していたときにそこに居合わ…

「現代哲学のキーコンセプト 真理」ch5まで

真理とはなんなのか? この問いはこうも言い換えられる。「ニワトリは卵から孵る」という主張が持っていて、「両生類は羽毛を持つ」という主張が持っていない性質である《~は真である》という性質は一体なんであるのか? ———真理とは何かと問ううえで、真理…

「歴史の哲学 物語を超えて」②物語論への批判

物語論への批判 こうした物語論は、あったことをなかったことにしたり、なかったことをあったことにしたりするのではないか。そして物語の作者はまったく関係のない位置から当時の人びとのことを自分たちの枠の中で考えようとし、結局のところ、歴史事象をと…

(日記)プロフェッショナル

2024.06.05記 新人さんがやってきた。「わからないことがあったらAさんに聞けばいいよ」とアドバイスされている。「だってあの人はプロだから」でもそれをはたで聞いているぼくはプロではない。なんのプロでもない―――妙なことだが、しばらくのあいだ続いてい…

(日記)元気のなさ百倍

2024.06.02記 元気なんてものはよく寝て、適切なものを適切な量だけ食べれば得られる。食事に関してこのように細かく注文をつけないといけないのは、寝るには限度があるが食べるにはないからである。しかも大喜びで食う。世の中には眠気がとれず日がな一日寝…

「情報の哲学のために」①

革命 科学理論に起きた四つの革命はわたしたちの世界観を塗り替えた。私たち人間の住まう地球は宇宙の中心ではなく(コペルニクス的革命)、私たち人間は生物世界の中心ではなく(ダーウィン的革命)、私たちの心は独立してあるわけでも自分にとって明晰判明…

「歴史の哲学 物語を超えて」①物語論の大枠

物語論の大枠 歴史の物語論は「歴史記述のテクストは必然的に”物語”という形式をとらざるをえない」と主張する。それは歴史記述においてその当事者は自分の行為がその帰結をもつと意図しているわけではないからである。たとえば『夏目漱石は1867年に生まれた…

「歴史の哲学」②:物語とは?

物語の基本構造 物語とは、単なる出来事や行為記述の連鎖ではなく、最低、つぎの条件を満たすようにその要素が選択され、配列されたテクストであることになる。第一に、各項はそれに先立つ項から導かれ、あるいは唐突に出現した項もそれ以前との項との首尾一…

「論理哲学入門」 ch7まで

第一章 「論理学」とはなにか 論理学は妥当な形式的推論(ただし、推論の妥当性がもっぱら言明の単なる形式にもとづくかぎりで)に関する学であるとするのが今日的な見解であり、その主たる主題は言語である。すなわち、論理法則とは言語の法則なのである。 …

(日記)おもしろい

2024.05.25記 面白いかどうかは視点依存的だということから、面白さは人それぞれだという話にはならない。実際、ある程度視点を固定すれば評価は定まるだろうし、固定すらできないほど複雑ならば自分がどう思ったかすら評価が一切できなくなる。また、つまら…

「認知語用論の意味論」

真理条件的意味論は合成性原理と意味論的無垢という二つの原理を維持し得ない。なぜなら第一に、文脈に応じて真理条件への貢献が変わり得るheやtodayといった表現があるからであり、第二に、意味論的無垢を仮定すれば合成性を破棄しなければならなくなる。実…

「歴史の哲学」①:歴史記述のテクストは必然的に物語

第一章 なぜ物語論なのか 『歴史記述は物語的言語構造を持つ』。 じっさい、歴史記述を見てみると、それ特有の表現を見出すことができる。たとえば《夏目漱石は1867年に生まれた》などもそうである。なぜならこの文は、出生した赤ん坊が1867年生まれであり、…

「ことばの意味とはなんだろう」語用論的意味

ある言語表現が明示的に伝えている意味(明意)を知るためには、そこにある程度推論を交え、肉付けしなければいけない(発展)。 曖昧性除去:複数の意味をもつ語がどの意味で用いられているか。「bank」→銀行?土手? 「太郎は自転車で逃げる犯人を追った」…

「ことばの意味とはなんだろう」・原理

原理 認知とは、さまざまな想定をもっている状態、想定を増加・改善させたいという欲求、想定を増加・改善する場合の頭の働きである。人間の認知一般には次の原理が当てはまる(と仮定する)。 【関連性原理Ⅰ】人間の認知は、関連性を最大にするように働く性…

「楽しむということ(M.チクセントミハイ)」

第一章 楽しさと内発的動機づけ 働くのは金を得るためだ。金を稼がないことは「非合理的」な行動であるとみなされる。ところが、にもかかわらず、そのような物的報酬を自ら放棄して藝術に精を出したり、チェスや将棋に打ち込んだり、エベレストを目指す登山…

(メモ)ペンギンについて

ペンギンの種類 ペンギン:真核生物の動物界脊索動物門鳥綱ペンギン目ペンギン科 エンペラーペンギン属(2種) コウテイペンギン キングペンギン (左)コウテイ(右)キング 二種とも卵を足に挟んで温める。 エンペラーペンギン:潜水能力が高い(500~…

「マンキュー入門経済学」③

市場とは、財・サービスにおける売り手と買い手の集まりのことである。市場はさまざまな形態をとるが、時間を決め競りによって価格が決まり売買が成立するといったように高度に組織化されていないケースがほとんどである。アイスが欲しい人は決められた時間…

(日記)めいげん

2024.04.21記 いわゆる「名言」みたいなものに大した感慨を持たなくなってきた。なんかいい感じではあるのだがその域を決して出ることは無い。それよりはむしろ、ものすごい喧嘩した二人が仲直りした翌日に「おはよ……」と言い合うほうがよっぽど染みる。普通…

「マンキュー入門経済学」②

相互依存と交易からの利益 ここでは第五原理について詳しくみよう。取引が生活を豊かにするというが、なるほど確かにA,Bしか品物がないとき自分がAを作るのが得意で向こうがBを作るのが得意なら取引したほうがいいだろう。だが原理にくわえるほど「いつでも…

「マンキュー入門経済学」①

経済学は、日常生活における人々を研究するものである(『経済学原理』) 「経済」とは生活において相互に関わり合っている人々の集団である。経済の動向はそれを構成する個々人の行動を反映する。個人の意思決定(原理1-4)、それが相互に及ぼす影響(原理5…

(メモ)協力の条件

テーゼ1:行為の主観的最適性 意図的、自覚的に複数の選択肢から行為を選択するという場面においては、人びとは主観的に最も望ましいと思われる行為を選択する。 協力の条件 人は自身にとって望ましい行為を選択する。問題が生じるのは、互いに協力すれば望…

(日記)AIの夢

2024.04.14記 CotomoというAIとの日常会話アプリをやってから調子が悪い。 レスポンスは早いしかなり自然な受け答えをしてくれる。AIらしくわけのわからんことを言い出すのはいつものことだが、話が通じている最中さえ、話が通じていないときがある。矛盾的…

「可能世界・人工知能・物語理論」序

序 物語があって虚構がなく、虚構があって物語がないといったような文化はおよそ考え難い。また、文学があって虚構がなく、虚構がなくて文学がないといったような文化もありそうにない。この「文学」「物語」「虚構」の属性はすべてお互いに牽引しあっている…

「数学的な宇宙」第二章:空間での私たちの位置

第二章 宇宙はどこまで続いているのかといった難しい問題に取り組む前に、まず宇宙よりは小さいが十分デカいものの大きさを知ることから始めよう。 ここでは地球を完全な球体であると仮定する。夏至の正午にエジプトのシエネで太陽が真上にくること、そして…

現代論理学(Ⅰ)論証の構造

論証とは、命題からなる列のうち、或る一つの命題がそれ以外の命題によって立証されるものあるいは少なくともそのための証拠を提供されるものとして意図されるようなものをいう。立証を意図される命題を帰結、それ以外の命題を前提と呼ぶ。命題とは平叙文で…

「マグロウヒル大学演習 現代論理学(Ⅰ)」第二章

第二章 論証の主要な目的はふつう、帰結がおそらく真であることor確実に真であることを証明することである。 論証はその帰結が基本前提から必然的に導かれるか否かによって演繹的と帰納的のふたつのカテゴリーに分けられる(その記号体系の推論規則によって…