にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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リライト

知的めまいをほぐす「哲学」という治療【過去記事「明確化の哲学」】

現象学が明らかにしたことは、私たちの活動のほとんどすべてが非明示的なものによって支えられているということだろう。以前書いた記事『哲学の三層構造』において示した「受動性の層」がそれにあたる。フッサールは人々が互いに納得しながら議論をすすめて…

哲学の三層構造 全体像【現象学関連過去記事】

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 自然的態度と超越論的態度 日常生活をただそのまま生きていくことと、その生活の成り立ちや仕組みを反省することは異なる二つの態度である。前者を「自然的態度」、後者を「超越論的態度」と呼ぶ。これは、成り立ちや仕…

釈迦の目指した「悟り」とはなんだったのか?【過去記事「仏教思想のゼロポイント」】

「悟り」とはなんなのか 仏教の最終目的は「悟り」「解脱」「涅槃」である。だが、これがわからない。 釈迦の教える生活の基本条項は『労働の否定』『生殖の否定』であり、ブッダ本人もそれが「世の流れに逆らうこと」(『聖求経』偈)であり欲望に流され楽…

コミュ下手のための人間関係基礎論 ver.2.0

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 前回の記事では、 「人間関係がいかに人を疲れさせるか」 「過度の期待をやめ、あきらめることで疲れを予防する」 そして「共生という関係」 について書いた。特に大事なのが予防策を打ったうえでの、具体的な対人関係…

一生をどう過ごすか? M.チクセントミハイのフロー体験【過去記事「楽しむということ」】

私たちはなぜ生まれてきたのだろうか。 幸福(Eudaimonia;よき人生;開花)を考えるうえでの出発点は、私たちが動物の一種であるということだ。私たちはほかの動物となんら変わりのない普通の生物であり、その一方で、ホモ・サピエンスという非常に「特異な…

コミュ下手のための人間関係基礎論【過去記事「世間話は「そりゃそうだろ」が基本」】

人と会話した後に「あぁ、やってしまった」という後悔が必ずあります。目の前に人がいる場合も、電話も、メールもそうです。安心なのがTwitterとブログなのですが、これはそもそもレスポンスを期待する度合いが他よりも小さいからかもしれません。ふぁぼの数…

ペンギンを見分ける方法【過去記事「はじめようペンギン学」】

ペンギンは、真核生物の動物界脊索動物門鳥綱ペンギン目ペンギン科の動物であり、6属18種の区別がある。鳥綱というのは、口がクチバシになっている卵から産まれる脊椎動物のことで、飛べるか飛べないかは関係がない。 エンペラーペンギン属(2種) アデリー…

「徳」は技能と同じく、発達する【「徳は知なり」】

エウダイモニア主義というのは、幸福Eudaimoniaあるいは開花Flourishingと徳を積極的に結びつけようとする考え方である。『依存的な理性的動物: ヒトにはなぜ徳が必要か (叢書・ウニベルシタス)』においては、開花というものを、それが埋め込まれる社会関係…

進化論にまつわる誤解を整理する【「進化論はいかに進化したか」】

「ダーウィンの進化論や、ネオダーウィニズム(=ダーウィンの進化論+遺伝学)が、今日の進化学である」という誤解はさまざまな形態をとって現れる(進化生物学は突然変異とダーウィンの自然選択だけで進化を説明している!)が、しかし、あのような古い学…

幸福の発達過程と社会関係【「依存的な理性的動物」】

開花Flourishing 幸福への発達 社会との関係 全体の素描 開花Flourishing 私たちがいかに「傷つきやすいvulnerable」存在であるかということ、すなわち、私たちの生が苦しみに満たされているということ。私たちは日ごろ、その憂鬱の中に身を置くよりも、傷つ…

「すべて」を始めた大爆発【「宇宙が始まる前には何があったのか?」】

「すべて」を始めた大爆発 アインシュタインが1916年に発表した一般相対性理論によって、それまでの静かで永遠の宇宙観は一大転換を迫られた。言い出したのはベルギーの司祭・天文学者のルメートルであり、””渦巻銀河の後退””という観測結果に基づいて、「宇…