にんじんブログ

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2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

(メモ)にんじん的物理学の勉強 これまでのあらすじ

私たちは物体の情報を次のスカラー値、ベクトル値、関数によって得る。「質量」「位置」「速度」そして「p(t)=mc'(t)」。最後のものは物理学において「運動量」と呼ばれる。実はp(t)の微分こそが「力」と呼ばれるものなのだが、ここでは単に運動量の変化率と…

(メモ)にんじん的物理の勉強⑤ 原理Ⅱ

物体の動きに関心を持つのが物理学のうちでも「運動学」と呼ばれるものだろう。 ものが動くのは人間が動かしたり投げたりするからだが、人間に命じられるがままに動くわけではない。人間がものを落としたり投げたりする瞬間までは手の上に乗っているがどこま…

(メモ)にんじん的物理の勉強④ 原理Ⅰ

さあ物理学をはじめようと宣言して「まず慣性の法則だ」などと言われても意味がまったくわからない。力が何かまずわからないし、しかも、後になって「実は慣性系っていう特別な座標系の存在を主張してるんだよね」と囁いてくる。本当に学ばせる気があるのだ…

(メモ)にんじん的物理の勉強④ 物理学

砂川さんという人が書いている『物理入門』には、数学屋に対する、あるいは公理的に取り扱おうとする人々に対する、不満が述べられている。もちろん物理をやっている人も数学モデルは扱うが、やりすぎてはいけないということだ。あるいは、「法則」がどうし…

(メモ)にんじん的物理の勉強③ 運動3法則

時空R^3×R、軌跡c:R→R^3、力F:R^3×R→R^3を元にニュートンの運動法則が記述される。 任意のtに対してF(c(t),t)=0 ➡ c''(t)=(0,0,0) aはFに比例する Fに対してGが存在して G=-F 終わり。第一法則は完全に第二法則に含まれる。ただ、砂川重信『物理入門』によ…

(メモ)にんじん的物理の勉強② 力(ちから)

R^3×Rとその上を走る関数c。そしてこのcは無限回微分可能である。要するにめっちゃヌルヌル動く。荒っぽい言い方をすれば、途中で途切れたりしない。「物体」がいきなりワープしたりしない。で、この関数の微分を速度、二階微分を加速度といい、それぞれv,a…

(メモ)にんじん的物理の勉強① 空間

ニュートン力学は物体の運動を研究している訳だけれど、「物体の」というほど物体に目を向けているわけではないように見える。物体はまず点として与えられているわけだけれど、(1,1,1)が物体というわけではなくその運動c(t)が物体なわけでもない。そこにあ…

「ナラトロジー入門」②

物語行為に焦点をあてることは、物語を「語り手と読み手のコミュニケーション」として捉えることである。ジュネット『物語のディスクール』においても、物語は「物語内容」「物語言説」(形式)「物語行為」という区別が採用されている。 物語行為を考えるに…

「ナラトロジー入門」①

物語に「何が書かれているのか」という解釈ではなく、「どのように書かれているのか」という形式を問題にしたものを物語論(ナラトロジー)という。 物語の背後にある設計図について二十世紀に入って*1最初に分析したのがウラジミール・プロップ『昔話の形態…

「歴史の哲学 物語を超えて」③歴史哲学の書き換え

歴史哲学の書き換え ブローデル『地中海』という全体史は、自然環境などの「安定した構造」、社会文明などの「緩慢な変化」、そしてその表面で生じる「波頭」としての出来事の総体だった。ここで、各時期値域における、さまざまな規模と位層にわたる諸システ…

「歴史哲学への招待」

第一章 変動する歴史 1914年6月18日に起きたサラエボ事件は、人類史上最初の世界大戦を引き起こした。記念日に皇太子とその妃が市庁舎に行く途中で車に爆弾を投げつけられ、急遽ルートを変更。たまたま運転手が道を間違え立ち往生していたときにそこに居合わ…

「現代哲学のキーコンセプト 真理」ch5まで

真理とはなんなのか? この問いはこうも言い換えられる。「ニワトリは卵から孵る」という主張が持っていて、「両生類は羽毛を持つ」という主張が持っていない性質である《~は真である》という性質は一体なんであるのか? ———真理とは何かと問ううえで、真理…

「歴史の哲学 物語を超えて」②物語論への批判

物語論への批判 こうした物語論は、あったことをなかったことにしたり、なかったことをあったことにしたりするのではないか。そして物語の作者はまったく関係のない位置から当時の人びとのことを自分たちの枠の中で考えようとし、結局のところ、歴史事象をと…

(日記)プロフェッショナル

2024.06.05記 新人さんがやってきた。「わからないことがあったらAさんに聞けばいいよ」とアドバイスされている。「だってあの人はプロだから」でもそれをはたで聞いているぼくはプロではない。なんのプロでもない―――妙なことだが、しばらくのあいだ続いてい…

(日記)元気のなさ百倍

2024.06.02記 元気なんてものはよく寝て、適切なものを適切な量だけ食べれば得られる。食事に関してこのように細かく注文をつけないといけないのは、寝るには限度があるが食べるにはないからである。しかも大喜びで食う。世の中には眠気がとれず日がな一日寝…

「情報の哲学のために」①

革命 科学理論に起きた四つの革命はわたしたちの世界観を塗り替えた。私たち人間の住まう地球は宇宙の中心ではなく(コペルニクス的革命)、私たち人間は生物世界の中心ではなく(ダーウィン的革命)、私たちの心は独立してあるわけでも自分にとって明晰判明…

「歴史の哲学 物語を超えて」①物語論の大枠

物語論の大枠 歴史の物語論は「歴史記述のテクストは必然的に”物語”という形式をとらざるをえない」と主張する。それは歴史記述においてその当事者は自分の行為がその帰結をもつと意図しているわけではないからである。たとえば『夏目漱石は1867年に生まれた…

「歴史の哲学」②:物語とは?

物語の基本構造 物語とは、単なる出来事や行為記述の連鎖ではなく、最低、つぎの条件を満たすようにその要素が選択され、配列されたテクストであることになる。第一に、各項はそれに先立つ項から導かれ、あるいは唐突に出現した項もそれ以前との項との首尾一…