にんじんブログ

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2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

にんじんと読む「儀礼とパフォーマンス(岩波講座 文化人類学)」🥕 テクノロジー社会の病院出産

文化は、自然な状態=カオスを分類する。この分類はもちろん文化においてさまざまだが、その境界においては儀礼が行われることが多い。あたかも、儀礼がその移行を引き起こしたのだとでもいうように。 儀礼とはある秩序や形式に従って、繰り返し、しかも普段…

にんじんと読む「生き方について哲学は何が言えるか(バーナード・ウィリアムズ)」🥕 第一章&第二章

生き方について哲学は何が言えるか (ちくま学芸文庫) 良き人生について―ローマの哲人に学ぶ生き方の知恵 ニコマコス倫理学(上) (光文社古典新訳文庫) 第一章 ソクラテスの問 第二章 アルキメデスの支点 第一章 ソクラテスの問 ソクラテスは問うた―――「人は…

インターネットが奪うもの

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること ネットのバカ(新潮新書) ウェブに夢見るバカ ―ネットで頭がいっぱいの人のための96章― インターネットが奪うもの まえがき 脳には可塑性はあるが、弾力性はない 知的テクノロジーは私たちを「…

にんじんと読む「幸福論(三谷隆正)」🥕

西洋哲学史 (教養全書) 幸福論 (岩波文庫) アラン 幸福論 (岩波文庫) 第一章 幸福論の歴史 ソクラテス学派 紀元前399年、アテネでソクラテスが刑死した。彼は誰のことも弟子とは呼ばなかったが、彼を師と仰ぐ者たちはソクラテスの亡きあと、彼を理解すること…

【メモ】明治20年代の愛

男たち/女たちの恋愛: 近代日本の「自己」とジェンダー 恋愛なんかやめておけ (朝日文庫) 倒幕・明治維新によってそれまでの身分制度が揺らぎ、「自己」「我」といったものの位置が揺らいだ人々は最初、「国家の独立」という大きな物語を自分たちの生き方の…

にんじんと読む「老子・荘子(森三樹三郎)」🥕 ①~⑤

老子 (講談社学術文庫) 老子・荘子 (講談社学術文庫) 荘子 第一冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1) 老荘の思想 老荘の生きた戦国時代 理想郷の農村共同体と無為自然の政治 老子の人生哲学 道と無の形而上学 荘子の思想 万物斉同の思想 老荘の思想 老荘の生きた戦国…

つながらない生活(インターネットのこと)

つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方 ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) つながらない生活 スマートフォンを持っているといつも誰かが肩を叩い…

菜根譚について(1~5日目)

菜根譚はいくつものパラグラフから成る。前集と後集に分かれてはいるものの、その分類には体系性があるわけではないように見えるし、たぶんないんだろう。人生訓が散りばめられており、ひとつひとつ読むだけでもおもしろいのだが、正直もう少し一貫した読み…

「Google」について

Googleの成り立ち 検索サイト立ち上げ! 1995年スタンフォード大学でラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが出会い、意気投合した。彼等は博士論文のために共同研究をはじめた。そのテーマは「ウェブのリンク分析」だった。当時の検索エンジンはアクセス数を上…

にんじんと読む「漱石とその時代 第一部(江藤淳)」🥕 1

1.慶応三年 夏目金之助が生まれたのは慶応3年1月5日(旧暦。現在の1867年2月9日)のことである。生まれたのは江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)。父は夏目小兵衛直克(50)、母は後妻千枝(41)、五男三女の末であった。 この年は慶応と明治が入れ替…