にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

にんじんと読む「借りの哲学」 第一章

第一章 交換、贈与、借り 「贈与」というものは基本的に「交換」を目指しており、未だ返さずの部分が「借り」である。高級レストランで奢ってあげたのにお返しがサイゼだったら損をしたと思うだろうか。ただ相手の経済力を考えるとサイゼでも十分だと思う人…

にんじんと読む「借りの哲学」 はじめに

はじめに 資本主義が発展する以前の社会において、負債・借りをつくるというのは首輪をはめられるのと同じく、拘束され返せなければ相手の奴隷になるのと同じことだった。つまり「自由」を奪い、束縛したのである。しかし資本主義においては負債はすべてお金…

にんじん道具箱「[nicolyfam] ルームシューズ」

[nicolyfam] ルームシューズ 数えている人はいないと思うけれど、にんじんが一人暮らしをはじめてから8年が経過した。つまり8回の冬を越えた(そしていま越えつつある)ことになるのだが、今までまったく気が付かなかった。冬は暖房の温度を上げるのではなく…

にんじんと読む「聞く技術 聞いてもらう技術」

普段は内容を要約しているけれど、今回は読みながら考えたことを書いていきます。 人とかかわらなければかかわらないほど、他人のことがバカに見えてくるのかも……と思ったのは、人が深い話をするのは、その相手としょっちゅう会っていて過ごす時間が長いほど…

にんじん道具箱「財宝 天然アルカリ温泉水 財寶温泉ミネラルウォーター 軟水」

財宝 天然アルカリ温泉水 財寶温泉 ミネラルウォーター 高い。しかしこの水は一味違う……。 同じ水なのに何がちがうのかよくわからないが、「水だけ飲むと後で気持ち悪くなる」という現象に悩まされていた自分が、財宝では悩まずに済む。その点が大きい。前に…

(日記)二月とは言うものの

2024.02.08記 働かないことを目標にしてやってきたが、では働かなくなったあとにどうするのかという件についてはあまり考えて来なかった。問題としては把握していたけれど、「戦争が終わった後どうするか」と似て、ともかく戦争を終わらしておいて問題はある…

にんじんと読む「スマホ時代の哲学」

大衆はそれぞれ自己完結しており、自分を疑うということもない。「お考え」をべらべらとコメントし、他人の話は一切聞かない。Twitterのトレンドをのぞけばいくらでもいる人種だが、『こういうひといるよな』と言い、暗に自分はそうではないと思っている人間…

にんじんと読む「明治維新の意味」 第一章

第一章 江戸時代の遺産 江戸時代の政治は「幕藩体制」という。中央政治を担当する幕府と、地方政治を担当する諸藩という構図だが、中央政府の権力は強く中央の許可なしに婚姻も相続も大規模な普請もできないきわめて中央集権的な体制であった。*1 藩とは大名…

にんじんと読む「世界への信頼と希望、そして愛」 第二部

第二部 世界への信頼と希望はいかにして破壊されてきたのか 資本主義 アーレントは資本主義を批判する。 まず資本主義は「制作」プロセスを「労働」プロセスに変えてしまう。すなわち、使用対象物の消費財化が起きる。消費財はたちまち消費される。一方、使…

にんじんと読む「明治維新の意味」 序章

序章 明治維新はどう論じられてきたか 石橋湛山は明治から大正に移った1912年、明治という時代を振り返って「政治、法律、社会の万般の制度および思想に、デモクラチックの改革を行った」ことが明治最大の事業だったと書く。言い換えれば政治参加の拡大・伝…

(日記)漫画は労働に効く

2024.01.29記 職場で出会う人なんて数年後には赤の他人だし……などと自分に言い聞かせたり、俺は俺、仕事は仕事なんだぜ……と決意しても、いざ職場というひとつの「世界」に迷い込むと、心と体がそこに適応して、割とどうでもいいことでくよくよしたり、思い悩…

にんじんと読む「世界への信頼と希望、そして愛」 第一部

第一部 第一章 活動的生とは何か――活動的生の世界維持形成機能 人間には三つの根本活動があるとアーレントは言う。それが労働・制作・行為であり、諸活動はすべてこの三つのどれかに属する。そしてこの三つの活動を総称するものとして、『活動的生』という言…