にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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にんじんの書棚

にんじんの書棚「猫に学ぶ いかに良く生きるか FELINE PHILOSOPHY Cats and Meaning of Life」

恐怖に追い立てられてできた宗教、そして哲学。ヨーロッパ哲学の三大潮流、エピクロス派は「病後療養所」のような雑音を一切許さない心休まる静寂だけが支配する「神経衰弱的幸福」に論じ、ストア派は合理的秩序を見出し宇宙と一体であることを認識し救われ…

にんじんの書棚「すばらしい新世界」

胎児の段階からさまざまな条件付けが施され、人々は激しい感情を抱くようなこともなく、自らの立場をすすんで受け入れる。彼らはまったく自分の思うように生きているのであって、楽しいと感じることや意義のあると感じる仕事に打ち込み、嫌なことがあればソ…

にんじんの書棚「終わりなき探究 The Eternal Wonder」

今回はパール・S・バックの遺作である「終わりなき探究」です。 物語は胎児の段階から始まり、彼の経験を描写していきます。泣きました、という感想でもよいのですが、この小説には色々なものが詰まっていて、とても頭が良い主人公でさえも抱えきれないほど…

にんじんの書棚「セクストス・エンペイリコスの懐疑主義思想」

この本はいわゆる「ピュロン主義」=古代懐疑主義について書いた本で、彼らの哲学やそれに基づく幸福観にまで踏み込みます。あらゆる判断を保留するこの立場はどう自分たちの立場を主張し、どのようなことを幸福を考え、どう物事を探究するのか。偉そうな言…

にんじんの書棚「『竹取物語』から「かぐや姫」へ」

一番わかりやすい「かぐや姫」解説。いろいろ探しましたが、これ以外の本はかぐや姫各論みたいな本が多く、お話全体に触れたものは少ない印象ですが、「竹取物語」がどんなことをテーマとしているかがわかりやすく書かれており、非常に参考になりました。ジ…

にんじんの書棚「統計学を哲学する」

データをまとめるだけでは帰納推論はできない。データの背後に一定の構造を「前提」することでそれが可能となるのだ―――といったようなことから、「因果」まで、表面的に統計学の教科書を撫でるだけではちっともわからない哲学的背景を教えてくれる本です。た…

にんじんの書棚「仏教思想のゼロポイント」

仏教について解説した本のなかで一番わかりやすく全体像を示してくれた本。一言でまとめるにはとんでもない圧縮をしないといけないが、要するに「原初に還れ」みたいなことだと思います。意識現象を発達させ世界の色々なものを境界づけ分節化してきたのをや…

にんじんの書棚「なぜ、私たちは恋をして生きるのか」

九鬼周造の『「いき」の構造』を通して、相互に関わりあい影響を与え合い「自己を変わり合っていく」というような人との関わりの根底にあるところを教えてくれる一冊。自己を定義するためにではなく、脆い自己を定義し続けるために他者が必要だという話だと…

にんじんの書棚「肉食の哲学」

倫理的ベジタリアンを攻撃する本であると同時に、それよりまともな政治的ベジタリアンとしての道を歩ませようとする本。「自然災害で事故死したシカの肉だったら食えるんですか?」というツッコミが一番おもしろいと思った点です。 以下、過去記事から、本の…

にんじんの書棚「憲法とは何か」

憲法改正をすべきかすべきでないか、という問いかけに一体何の意味があるのかと日頃から思っていた。つまりは「どこを改正するんだよ」という話で、ここに関する議論が欠けているのに何を質問しているのかよくわからない。 また、大事だから書こう、というよ…

にんじんの書棚「男たち/女たちの恋愛」

明治維新による生活の激変は人々に生き方を考えさせた。西洋に並ぶ国家建設という目標から本当の自分へ、そして本当の自分を理解する真友を求めるところへ進み、遂には恋愛と結婚が接続される大正時代頃までの動きを追っている。何度も読んでしまうのは、「…

にんじんの書棚「人類史のなかの定住革命」

何度も紹介していますが、あらためて「にんじんの書棚」としてまとめておきます。 縄文時代のはじまりを「土器と定住の普及」と位置付けるならば、定住革命は旧石器時代と縄文時代の移行期に位置することになります。定住革命から約12000年、私たちの生活を…

にんじんの書棚「パニック障害と過呼吸」

パニック障害と過呼吸 パニック障害に困っているひとは、是非手に取りたい一冊。「栄養さえとりゃ治るんじゃ」と言い始めたりせず、パニック障害の定義から診断、パニック発作=過呼吸症状の仕組み、””ふつうは””どう呼吸したらいいか・腕や足の簡単なリラッ…

にんじんの書棚「意識と自然(谷徹)」

「意識と自然」 「フッサールの現象学を学ぼうと思い、いろいろな本を読んできたが、なんかいまいちわかった感じがしないんだよな」という方におすすめの一冊。分厚いが、それだけの内容がある。まず現象学の五つの起源について語り、次に「対象」というもの…