見すてられ不安とは、このまま続くと思っていた状況(人間関係のつながり)が不意に脅かされたりしたときに覚える不安のことである。たとえば離婚する場合はもちろん、老いを感じることもこれに含まれる。このような不安を抱くことは人間にとって普通のことではあるものの、うまく対処できないとひどい心の傷となって残ってしまう。だから私たちはこの不安に適切に対処する術を学ばなければならない。
ところで「共依存」とは、問題のある・病的な行動に対応するなかで身につけた不適切な考え方と行動のことである。具体的には、自分がへとへとになっているのに人に尽くすことをやめられないというような依存症の行動パターンである。
実は見すてられ不安とは共依存のひとつの症状だ。だから見すてられ不安に向き合うということは共依存に向き合うことでもある。さらに、見すてられ不安が誰にでもあるということは人は誰しもなにがしかの形で共依存的だといえる。だが不安には程度というものがあり、それが極端になった場合に問題が生じる。
- 執着する 相手が嫌だと言っているのに「そんなはずはない」と否定し、果ては「離れるぐらいなら一緒に死んでほしい」と無理なことをいってどうやってもつなぎ止めようとする。
- 抑うつ状態に陥る
- 批判・攻撃・嫉妬に狂う
- 極端な思考をする 物事を白と黒で判断し、よい人だと思ったらよくないことをしていても良い行いだと考える。状況によって考えようとはしない。
- 物事の理解が否定的になる 裏があるのではないかと考え何事も否定的になる
- あの手この手で人を試す
極端な見すてられ不安からの回復とは、次のようなものである。
今起きていることが、未完のまま抱え込んでいるネガティブな感情から切り離されて、それ以上でも以下でもない実際の大きさで受け止められるようになることです。そしてその感情をだれかに話すことができること。その体験を通して、先に進むエネルギーを感じ、認識や行動を変えられるようになることです。