「ガヴリールドロップアウト」といえば天使と悪魔が出る深夜アニメです。
そしてサタニキアといえば悪魔的行為(デビルズアクション)で人々を恐怖のどん底に叩き落したことで有名ですが、その彼女に対して前々から気になっていたことがありました。
それは「同じクラスのガヴリールを何故知らなかったのか」
※原作ではなく、アニメ12話に絞って話をします。
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※キャラの一つの発言だとか行動だとか、細かいことをかなり言います。苦手な方は注意。
サターニャとガヴリールの出会い
ペットボトルのキャップをつけたまま捨てる。
これがサターニャのはじめての悪事でした(ガヴドロ第1話)。そうしているとサターニャは背後に天使の気配を感じます。そして言います。「この天使……」
にんじんが気になっているのは、ココです。
何故、サターニャはガヴリールを知らなかったのか?
のちのち明らかになる通り、サターニャとガヴリールは同じクラスです。また、ガヴリールはヴィーネとの出会いエピソードで明らかになる通り、入学式より以前に人間界に来ており、かつ、堕天前の学校エピソードがあります(第12話:クラス内で集団幻覚説さえ囁かれていたらしい)。
時系列でいえば
ガヴ下界へ → ヴィーネ下界へ → 入学 → 堕天
ということになります。ガヴリールはお遊びで下界に送られているわけではなく、天界などによって組織的に送られているわけですから、ヴィーネだけでなくラフィもガヴと同時期に下界へ来たことでしょう。
問題はサターニャが来たのはいつなのかということになります。
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矛盾を回避しよう
サターニャは同じクラスのガヴリールとは何度も顔を合わせているはずです。
なので「何故第一話までガヴに気づかなかった?」というところが理解できません。
天使を察知する能力が単にギャグ的な演出だったとしても、サターニャは向こうからやって来るガヴリールを「あ、この子はたしか同じクラスの……」と思わなければおかしいのです。
これを解消する方法は「サターニャは第一話で初めて学校に来た」を認めるしかありません。
つまり、まったく描かれていませんが、サターニャは入学式から第一話まで一度も登校していないのです。
天使や悪魔たちは天界や魔界から自宅前に転送されるわけではありません。ヴィーネは自分のアパート探しの最中にガヴに出会っています。しばらくはアパート探しで人間界をうろついていた、というのもサターニャならありえます。
第4話でヴィーネが「そういえばサターニャは(ガヴリールの堕天前を)知らなかったわね」と言いますが、このセリフはまさにこの説を示してくれている気もします。
これが「サターニャ第一話初登校説」です。
謎のラフィ
この説は別の謎を解決してくれます。
ラフィとサターニャは登校中、道の真ん中で出会うのですが「何故ラフィは学校でサターニャに気づかなかったのか」がわかりません。
サターニャは一人でも騒いでいるので、隣のクラスのラフィは「変なのがいるな」と思ってもおかしくないはずです。出会ったときにすべき反応は「あれ? あの人はたしか隣のクラスの……」が自然でしょう。
しかし「サターニャ第一話初登校説」が正しいとします。
すると第一話の翌日がラフィとサターニャの出会いだと考えれば、違うクラスのラフィがたった半日ほどサターニャを見逃すことはそれほど不自然ではないのです。
謎のラフィ(2)
さて、サターニャがラフィと出会った日、ヴィーネはラフィと初めての対面です。
これを見たにんじんは「そうか、ラフィは一度もガヴに会いに教室に来てないんだな」と思ったのですが、その途端にラフィが「今日もやさぐれ可愛いですね~」とガヴにいいます。今日も……?
つまりラフィは
- ガヴが堕天したことは知っており、
- 堕天後のガヴと何度か会っている
のです。一度たりともヴィーネと会わずに。
ラフィはガヴのやさぐれ具合を噂や遠目で知っており、そのうえで「今日も」と言ったのでしょうか。でもラフィなら面白がって会いにいくほうが自然な気がします。天界の主席が堕天なんてラフィからしたら最高におもしろいと思いますが、そうではない事情があるのでしょうか。
この謎は……解決しません。
ガヴリールドロップアウト、もう何十回と見ております。ありがとう、うかみ先生。
正確に言うと
「サターニャ第一話初登校説」と題して色々やってきましたが、説を正確にいえば、サターニャの初登校は『堕天後最後にガヴが登校した日から第一話』の間ということです。少なくともアニメの内容を信じる限り、サターニャは第一話以前にガヴリールと出会うことは一切できません。
- ですのでサターニャがガヴとの出会いの直後に「ていうか同じクラスじゃない! ずっと休んでるから気づかなかったわ」と言っていますが、「( ◜ω◝ )おめえもだよ」ということになります。
メモ
第一話
- ガヴリールとサターニャが出会う(廊下・自販機前)
- サターニャとラフィが登校中に出会う。(ガヴとの出会いの翌日以降・道の途中)。
- 同日、ヴィーネとラフィが出会う(教室)。
第二話
- ガヴとヴィーネ、サターニャは一度も学食を利用したことがなかった。
- 第一話の出会いより少なくとも二日以上経過している(「サターニャっていつもどこで食べてるの?」)。
- サターニャぼっちメシ。屋上へ上がる階段で。ちなみに階段の段数は11段でどのカットも共通しています。おにぎりを落としてるところで13段あるような……?
- 学食で販売しているのは「オムライス」「ナポリタン」「サラダ」「ポテトサラダ」「コーンスープ」「味噌汁」「みそラーメン」「塩ラーメン」「ちゃんぽん」「餃子」「チャーハン」「チャーハン(大)」「ラーメン」「チャーシューメン」「天ぷらそば」「かけそば」「焼きそば」「焼きそば(大)」「たぬきうどん」「きつねうどん」「天ぷらうどん」「うどん」「月見うどん」「カレーうどん」「生たまご」「おにぎり」「ライス」「ライス(大)」「カツカレー」「カレーライス」「天丼」「牛丼」「カツ丼」「親子丼」「トンカツ定食」「からあげ定食」「ハンバーグ定食」「日替わりランチ」。もっとも高額なのは見える範囲で牛丼とカツ丼の400円。一番安いのは生たまごで50円。まとめ買いは3人まで。最初の五つは一秒さえ映りませんので「食券というアイテムを購入するのよ」って言ってるあたりで一時停止を連打してください。券売機全景を見ると「56品目」です。まだまだあることになります。
- ヴィーネはサターニャが味音痴であることを知らない。
- 「独身男性の好きな食べ物ランキング」を天界に提出しなければならない。「重要なやつじゃない」と言うヴィーネの反応を見るに、天界から指定されたものだとも思える。
- 人間を消すようなことはいまの魔界ではやっていない。
- 「天使は人を救う立場にある」
- ガヴリールの出席番号は23番。にもかかわらず窓際最後尾に座っているのでもう席替えは済んでいると思われます。
- サターニャの家にラフィ侵入。「MODULE」という建物。
第三話
- エンジェル珈琲でバイト開始。ただしこの時点での時系列は情報が一切ないため不明。時計を見ると14~15時ぐらいなのですが、学校は? しかも週一勤務。
- 一年生で定積分の授業をやっている。この前不等式をやっていたような……。
- ヴィーネとラフィが珈琲店に一緒に出掛けます。映画のおじさんの銃の持ち方がおかしい。
- ヴィーネは怖いものが苦手。
- ヴィーネが「サターニャ、味音痴だからね」と言うので第二話の学食エピソード以降が確定。
- サターニャがエンジェル珈琲へ。「(喫茶店には)雰囲気的に入りづらかった」と通学鞄を持ちながら制服で言っています。ついさっきまで喫茶店にいて、シュークリームを食べていたような気がするのですが、本格的な喫茶店という意味でしょうか。それとも前のエピソードはこのあとの話なのか。
- 入店は13時30分。学校は……? 出勤日は土日のどちらかでしょうか。そして同日、ヴィーネが私服来店。ガヴはもう帰っているようなので、あがり時間のあとも少し業務をしているようです。
- ミンミンゼミが鳴いています。ガヴの部屋の設定温度は19度。電気代大丈夫かと心配になります。蚊に「相手してやるからかかってこいやー!」と言っているのがまた13時30分。堕天したガヴが暑いなか耐えるなど考えられないのですが、この時間にようやくエアコンが壊れていることに気づくとは。このカット以前にも何回もつけようとしていたのでしょう。このシーンは我慢の限界からはじまったことになります。
- サターニャ来訪。ドアを破壊するのはよくあることなのでスルー。ガヴドロ界の人たちはあまり警察を利用しないようです。
- ヴィーネ宅。「避暑地がここしかない」というガヴ。ラフィの家は?
- ドアを破壊した後、夜まで放置されるサターニャ。室内には虫がたくさん入り込んだことでしょう。
第四話
- 海へは「休みの最初のほう」に行く。サターニャがスケジュール帳を見せてくれますが終業式は7月21日(月)です。海へは22~31日に行ったことになります。この月、この日が火曜日になるのは限られていますので、漫画の連載開始と最も近いのが2014年。その前が2008年、その次が2025年。08か14で決まりでしょう。またサターニャの手帳には期末テストの予定は書きこまれていません。
- サターニャは海を水に浸かれるところだと認識しています。魔界の海も見た目はよくないですが、泳げるのかもしれないですね。
- 海のしおりの裏には製作者の名前(ヴィネット)が書いてある(しおり表紙に持ち主の名前を書く欄がある)。また、バナナはおやつに入りますかという質問は3ページに書いてある。
- サターニャは泳げる。魔界の海はやはり色が悪いだけで人間界とあまり変わらないようです。
- ラフィ「最初の週の平日などどうですか?」と来ました。これで海に行く日が「22日~25日」に絞られました。
- そして当日は雨。降り立った駅は舞天島駅。もうイルカを膨らませているサターニャが可愛らしい。今は雨だけど行くうちに晴れるはずだと行って出掛けてきたのでしょう。
- にんじんがガヴドロにおいてこのシーンが肝心だと思っているのですが、ラフィが天界に電話して天気を晴れにしてもらいます。天使の下界への過剰干渉です。ラフィは天使や悪魔関係者以外とは一定の距離をとっていたのに、このシーンだけは多大な影響が出ます。OVA2を見れば天界から処罰されてもおかしくないと思う行為です。
- 四人組、全員ツーピースタイプの水着。ワンピース派はゼロ。ガヴリールは絶対に学校のやつで来ると思ってましたが店で水着を買ったようです。ちなみにガヴは堕天前と堕天後で律義にカーテンの色をピンクから青に替えています。
- ガヴリールがナマコを出されて「刺されたらどうするんだよ」と言います。ナマコに対して一定の知識があるようです。食券など文化は知らなくても生物のことは知っているのかもしれません。
- 更衣室に誰も人がいない。そういえば海にもあんまりいませんでしたね。
- ED後、夏休みの最終日へ。日時は不明。サターニャのスケジュール帳に始業式がなかったので九月上旬?
- 悪魔祓いの教科書をサターニャに見せると嫌がるが、近くにいた同じ悪魔のヴィーネは一切興味なし。
- ヴィーネ入学前、アパートを探している最中にガヴに出会う。サターニャは堕天前のガヴリールを一切知らない。第一話初登校説濃厚。
- ガヴ堕天付近のヴィーネの努力が大幅カット。よほど重要なエピソードなのか、今後一切語られないのか。
- サターニャが宿題を自力で解くのをあきらめたのが11時10分。かなり早い時間に来たんですね。
第五話
- 宇宙服でタプリス来訪。猫のことを検索し「下界の愛玩動物」と言う。タプリスがそう判断したのかデータに愛玩動物と出たのかは不明。
- 自販機の商品が100円。安い……。チェリオ?
- 天界にはカツアゲもヤンキーもないそうです。
- ガヴに会いに来たタプリス。行き来は自由なのか、許可をとって来たのかは不明。タプリスの見解「いくら下界の娯楽が楽しくてもあそこまで堕天はしない」。
- ラフィによってサターニャとタプリス出会い。
- 喫茶店でいつ写真撮影したのかは不明。物語の裏に流れる日常感があって良いですね。
- タプリス、ヴィーネが悪魔だとまったく気づかない。これはタプリスが未熟なのか、天使には悪魔を察知する能力はないのか不明。悪魔が天使を察知する能力はサターニャしか使ったことがありません。ヴィーネはガヴと初めて対面した時は「可愛い子」と言っています。
第六話
- ある日のガヴリールさん。一人で朝八時に登校。いつもヴィーネと一緒に来てるんじゃなかったのか。夏は終わり、またカーディガンの季節へ。
- 魔界通販というテレビ番組。魔界は天界に比べて商店があったり通販があったり「経済」を感じさせるシーンが多い。魔界のデビル社開発『デビル・パイソン』。ヴィーネ曰く「うさんくさいものを売ってる魔界の通販番組」
- ラフィは「隣のクラス」の人。
- 次は将棋バトルエピソード。将棋を知らないサターニャ。しかしガヴリールは知っている。それ以外は特になし。
- 次は委員長。特技は暗算。美術の授業です。ところでガヴリールのクラスは総勢25名。2人ペアで書いているとすると誰かが3人でやていることになります。「なかなかうまく描けてるよ」からのヴィーネのヘアピンアップ画は苺ましまろを思い出させます。
- まさか美術のデッサンを廊下に張り出されるとは誰も予想していなかったでしょう。サターニャの絵まで貼られているところをみると25人分がずらりと並んだことになりますが一階分まるまる掲示に使ったのでしょうか。
- 次はハロウィン。ゴミをベランダに出しただけで部屋がきれいになる。
- 先生の家に訪問する。何故サターニャは家を知っているのか。多分尾行したのでしょう(やりそう)。
第七話
- とある休日。ヴィーネ氏、六時四十五分に目覚ましがなる。ゴミ出し、掃き掃除のあとに歯みがき、そして朝食。歯みがきが先では? その後公園まで行って外メシ。ついでにショタとボール遊び。そんなこんなで夕食。勉強? お風呂、ドライヤーで乾かして寝間着。
- 休日が11月3日であることが判明。メモ帳に食べたものを記録しているが前日のご飯の記録はない。休日だけご飯の管理? ちなみに記入は夜の12時。睡眠時間は6時間45分。ヴィーネのイメージにしてはちょっと短い。
- 11月2日「今日のガヴも、いつも通りいい加減さの極みだった…。あの子は本当に首席で天使学校を卒業した天使なのだろうか。・・・・難がつのる…。」と書いています。
- ガヴはひたすらぐーたら。
- 翌日の朝、仕送りが減っているヴィーネとガヴ。研修生に対する罰は経済制裁が基本です。ヴィーネはいったいどこから仕送りを得ており、どうやって見られているのでしょう。
- 魔界からの仕送りが減った原因は「悪魔っぽいことをしていないから」。にんじん理論でいけばヴィーネは公共のための活動ばかりしているからということになります。掃き掃除とかね。公園で出会った少年に入れ込んでいれば仕送りが上がることになります。
- ヴィーネがエンジェル珈琲へ。日付は不明。「どうしたら悪いことってできますか!?」 色々やった結果をサターニャにだけ評価される。そしてもちろん仕送りは増えない。それにしても仕送りって毎週来ているのでしょうか。
- またある日。ヴィーネから8時37分に連絡が来ます。いつも二人で登校しているわけではなさそうです。ヴィーネにしては連絡が遅いような気がします。寝坊してしまったのでしょうか。
- 「油断したなあ。悪魔も人間界では風邪ひくんだなあ。それに思ったよりつらいわねぇ」とヴィーネが言います。じゃあ魔界では風邪をひかない……? 抵抗力が落ちるということもないと思うので、魔界には菌があまりないのでしょう。
- サターニャとラフィがお見舞いに。遊んだ後、ガヴリール訪問。何故か起きたらガヴリールが室内に。施錠はしないのでしょうか。なぜかのんのんびよりを思い出しました。魔界は治安が良いのでしょう。
- ヴィーネ、スマホ。海の回でも確認できましたがラフィもスマホ。
第八話
- 一年生は体力測定。ラフィのブラジャー問題の回。
- 何の意味があるんだと言いながらガヴリールはばっちりジャージに着替えています。ラフィはまだ着替えてません。
- 学校全景。かなり大きいです。テニスどころか鉄球投げまでできます。校門は見えていません。タプリス回では校門あたりで話すシーンがあるのでもう一度見直すと、……校門から見えるであろう景色が見えませんでした。ということはこれは全景では決してなく、まだ奥があることに……。広い……。
- そして面接の試験。面接の試験ってなんなんでしょうか。猿印書店で対策本を購入。
- 「このあとめちゃくちゃ怒られた」で校門が映りますが、タプリス回と明らかに違います。ということは入り口が少なくとも二つあるということになります。グラウンドの反対側と、体育館の反対側でしょう。そうなるとグラウンドの反対側が「めちゃくちゃ怒られた校門」で、体育館の反対側が「タプリス校門」が妥当でしょうが、校舎がもう一つ必要になりますね。
- すぐ次のカットが「タプリス校門」です。昇降口の扉横に「めちゃくちゃ怒られた校門」にもあった目立つ形の木が生えています。ただ、同じ校門とはどうしても思えません。いかがでしょうか。
- 腹ペコで動けんガヴリール。委員長によってご飯を食べるきっかけを得ます。
- 雨の日、ラフィとサターニャの相合傘。ラフィはカエルが苦手だということが判明。おそらく天界にはカエルはいないので人間界に来てから苦手になったものと思われます。
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