2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧
じぶんの感情や行動は、はっきりと自覚された意識的な部分よりも、子供時代の経験(《内なる子供》)や遺伝的素質という無意識的な部分に支配されている。ポジティブな刷り込みもネガティブな刷り込みもあるが、後年問題となるのはもちろんネガティブな部分…
《絶対的当為》とは、ある行為をある状況のもとでなすべきであるとみなすことである。絶対的当為は今なにをすべきかという問いに対する私たちなりの答えであり、単に意思することとは区別される。なぜならそれは、可能な選択肢のなかからその行為が正しいと…
ホモ・サピエンスはどこかでことばを話し出した。 それは地域ごとの特色をもった《現地語》であり、いまもそうである。ただまだ書き言葉はない。書き言葉の起源は謎だ。どこかでだれかが文字を使い始めたのである。 ところで、世界中には文字を読み書きでき…
現象学史 学生時代:二人の師 19世紀後半、数学基礎論の諸立場が成立し始める頃である。 基礎論上の対立の源流である《数学的対象はいかに存在しているか?》という問題について、プラトニズムv.s.構成主義の対立が表面化しはじめていた。プラトニズムは、抽…
ホモ・サピエンスはどこかでことばを話し出した。 それは地域ごとの特色をもった《現地語》であり、いまもそうである。ただまだ書き言葉はない。書き言葉の起源は謎だ。どこかでだれかが文字を使い始めたのである。 ところで、世界中には文字を読み書きでき…
近世心理主義から 近世の哲学的意味論は、世界を対象化し客観化していこうとする思想を背景とした、啓蒙主義的言語観によって方向づけられている。これは、J.ロック『人間知性論』第三巻「思想はすべて人間自身の胸の内にあって、目に見えず、他人から隠され…
メッセージ:課題と反応、そして答え あなたの思いの丈は、基本的にどうでもよい。これがメッセージの要諦である。 よいメッセージとは、①「課題」(~について)が明確であり、②課題に対して必要な答えがあり、③相手に求める「反応」が明らかであるもののこ…
近世心理主義から 近世の哲学的意味論は、世界を対象化し客観化していこうとする思想を背景とした、啓蒙主義的言語観によって方向づけられている。これは、J.ロック『人間知性論』第三巻「思想はすべて人間自身の胸の内にあって、目に見えず、他人から隠され…
「家」という幸せになるための道具。 持ち家の魅力はやはり自分の趣味や生き方を体現できることにあるだろう。一生賃貸に住むとしてもローン返済と払う金額は結局のところ同じぐらいなので、金利や地価や賃料の変化に依存するとはいえ、いずれ返済が終わると…
言語の目的は思想の伝達と記録であり、言葉の意味とは言葉を使う人の「心にある観念」であるという啓蒙主義的言語論は、言語行動という物理的行為のうちには意味というものが見いだせないのだから心のなかにあるはずだという考えにもとづく。これに対し、フ…