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不安なだけでお金がかかるよ【最低限の生命保険】

「自分もいずれ病気になるだろうし、でも保険なんかにお金かけるの馬鹿馬鹿しいし、一体どうすりゃいいんだろう」

 

 そんなにんじんの悩みから生まれたこの記事。

 

 

生命保険のカラクリ

生命保険のカラクリ

 

 

 一番なのは生命保険に入らない

 そもそも新たに誰かと契約を結ぶということ自体、面倒くさいことです。しかも「これをやっとかないとどうなっても知りませんよ」という不安を煽る商法だからなんだか感情的にも反発してしまうところがあります。シンプルに「医療保険だけ」にしてくれればいいところを特約付きの保険しかなかったり、その特約のために保険料が高かったり。

 しかし、生命保険に入らないのはなんだか不安です。こうなったらまずは生命保険に徹底的に抗う方向で話を進めましょう。私的保険、断固NG! 保険料を払うぐらいなら映画に行くわいコラ、というテンションで行きましょう。

 

 さて普通の人は全員公的保険に入っています(日本の話。外国の事は知りません)。それでは強制加入の公的保険だけですべてを賄えないのかと考えるのがごく自然な話でしょう。あなたが事故ったり病んだりしたときに、治療費はいくら必要なのでしょうか。実はこれに関しては過去に書いているのでそれを引用しましょう。

公的な医療保険だけで八割は賄える。何故なら自己負担は3割で、しかも一定以上の額は払わなくていいから。「でも入院中の食費とベッド代は出ないよね」その点は非常に大きいので、保険会社もそこを強調する。でも半年以上入院し続ける人は全体の1%で、一か月以上という人すら16%しかいない。病院での一日の食費は780円だから、高額療養費(支払う治療費の上限)+月の食費を合わせても11万よりも少なくなる。

 ※にんじん注:治療費の上限は収入によって変わる

 さらにベッド代を仮に一日一万円払っても50万あれば十分足りることになる。

 ※にんじん注:ベッド代というのは「4人部屋」「3人部屋」「2人部屋」「個室」みたいな病室チョイス代。もちろん人数が少ないほど高い。空きがなければ自由に選べないときもある。

 しかもサラリーマンの場合は傷病手当金がある。これは給料の2/3が休んでいる間にも支払われるもので、一年六か月有効。でも国保にはこれはないからしっかり貯蓄しようね💦💦

≪付録:ちょろんと読書≫とりあえず読みましたのコーナー #6 - にんじんブログ

 

 治療費+食費+ベッド代 これを一月分で考えても50万あれば十分足ります。

  •  住民税が課税されないような低所得者の場合だとなんと治療費の上限は35400円。食費が780円/日、ベッド代が10000円/日だと見積もっても、35万8800円あればしのげる。しかもベッド代はかなり多めに見積もっていて、普通こんなに高くない。大体平均で6000円ぐらいだそうだからそれで計算すると23万8800円となる。30万の貯蓄があれば一月しのげる。
  •  もしそんな低所得じゃなくても、それほど差はでない。ただし、年収が400万をこえるとか、このご時世になかなかの所得持ちの人がいたらちょっと考えないといけない。所得が多いと考えることが増える。
  •  また、一か月以上入院が続くことはほとんどない。全体の16%だという話である。………けれど、にんじんにはこの16%という割合、「けっこう高いやんけ」と思っている。

 

 だから最低でも貯蓄額50万は用意しておきたい、とにんじんは思ってます。ちなみに労災保険とかは考慮していません。業務上の疾病であると状況を限定せずに、広く考えたほうがいいからです。労災がおりればラッキーぐらいに考えましょう。

 

 

 ただし、あとの記述の伏線のために書いておくと、健康保険加入者はともかく、国民健康保険加入者は入院中は一切収入がありません。アルバイトも一か月以上休んだらクビになるかもしれません。だから収入がわりに私的保険に入るというのはアリ。

 

 

医学は科学ではない (ちくま新書)

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死んだらどうする⁉

 医療費はこれでいいとしても、しかし、公的保険ではどうしてもうまくいかないことがあります。それは「自分が死んだとき」。公的保険は埋葬を行うものに対して5万円を支給してくれるが、5万円では葬儀も埋葬もできない!

 「死体は放置でいいよ」というすごい信条の人がいたとしても、そんなことはできません。遺体はきちんとした手続きで葬るように決められているからです。墓もいらんからすぐに火葬せよと思っても、それでも30万ほどは費用がかかるのです(「直葬」という)。

 そうとはいえ、別に信仰心なんかなくても慣例通りの葬儀をしておきたいという人もいると思います。また、特定の宗教にハマっていて(仏教でもキリスト教でも新興宗教なんでもいい)、その形式に沿った葬儀をしたいという人もいるでしょう。

 坊さんが来て漢文を音読みしてお金貰って帰る例のやつに限って話をしますが、あれは大体100万円ほどかかります。坊主にチップお布施を渡す必要がありますし、集まった親族にお食事を振る舞ったり。

 

 そうするとさっきの医療費と合わせて150万円ほど用意しておいて「俺が死んだら」といつでも引き出せるようにしておくと安心ですが、正直ここまで貯蓄するまでに一体何年かかるんだと不安になる人もいるでしょう。もし毎月の収益が2万円なら75カ月かかりますし、75カ月って6年ぐらいですから気が遠くなります。特に働きたくない族は特別な事情のないかぎり給与所得は恐ろしく低いのですから、毎月2万も貯蓄していたら何も買い替えられません。

 

 そこで、生命保険の登場になります。

 

 

死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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生命保険爆誕

 生命保険といっても、にんじんとしては「医療保険」をすすめたいのです。

 何故かというと、死んだら金が入る「死亡保険」をメインに据えて加入するほどには立派な葬式をするつもりがないし、相続も考えていないからです。誰が死後に1000万も死亡保険金を欲しがるのかよくわからないのですが、上述の通り、にんじん感覚でいえば100万で十分です。そして死んだときに100万ぐらいなら、大抵の医療保険のメニューに入ってます。

 あんまり高いものは家計を圧迫しますが、数千円ぐらいの私的保険なら検討してみてもいいかもしれません。以上、参考のために医療費と葬儀費用をまとめておきましょう。

 

  1.  医療費/月 = 35400(上限) + 780*30(食費) + 6000*30(ベッド)
  2.  葬儀代  = 30万(直葬) or 100万(一般)

 

 ただし、私的保険を収入がわりにしようといっても、ほぼ確実に収益は出ません。ダメージを軽減するだけです。だから死亡保険100万単体の保険に入って月々2000円程度支出でもよいのですが、2000円なら医療保険がありますので、死亡以外もついでに保障してくれるほうがよいと思うのですがどうでしょうか。

 

死