本日のテーマは「目標達成」です。
以前、「飽きっぽい。それでも出来るタスク管理術。」という記事を書きました。
carrot-lanthanum0812.hatenablog.com
あの記事は日常に発生するこまごまとした「雑事」と「大きな目標」について書いたものです。大きな目標は細分化して、毎日ステージをクリアしていきましょうという話でした。
一般的にいえばタスク管理というのは「やることA」「やることB」……といういろいろなものを、たとえばiphoneのリマインダーであったり、Toolledoであったり、そういったものを使って効率的に片づけていくことをいいます。
しかしにんじんは飽きっぽく、とにかく動かないことばかりを考えているので「なんでやらなくちゃ駄目なの?」と言ってそもそも手を付ける気がありません。要するにモチベーションがまるでないわけです。
そこで「目標」=「小目標1」+「2」+「3」という並びを考えることで、各タスクを実行することの意味を明確にしようと試みているわけです。
なんにしてもゴールは必要
目標達成のためになにをすべきか?
これに対する答えはたったひとつ:「目標を決めること」です。
ふざけた答えのようですが、もちろんその目標には条件があります。ただ決めればいいのならこれほど楽なことはないのですが、たとえば自力で空中浮遊したいなどと考えても物理的には不可能です。では、目標が満たしているべき条件とはなにか。
- 具体的であること
- 困難であるが、可能であること
このふたつが必要です。
たとえば「ダイエットしたい」は目標になりません。「体重を落としたい」でも不完全です。「体重を5kg落としたい」ならOKです。
ただ細かくいうなら「体重を40kgにする」などと表現したほうが正確でしょう。目標値が明確だからです。もちろん身長がウルトラマン並みにあるのに体重を40kgにするのは不可能だと思うのでどれぐらいがまともな目標なのかをそもそも知る必要があります。
「100万円を稼ぐ」は具体的ではありますが、このままでは弱くもあります。なぜかというと「99万円」だろうが「102万円」だろうがたいしたちがいはないからです。その数字を選んだ理由まで掘り下げておくと、非常に力強いモチベーションになります。
目標を設定することで、ふたつの問いが生まれます。
① どうしてその目標を達成したいのか?
② その目標を達成するにあたって超えるべき壁はなにか?
タスク管理において目標を細分化しようと言ったのは②にあたります。
①はその目標に対するモチベーションを与えます。
あとは細分化された目標に取り組んでいくだけなのですが、
しかし、そもそもこの目標設定段階に問題が生じる場合があります。
人間は変わるか変わらないか
努力すれば人間は変わるか、それとも先天的にもうすべて決まってしまっているか。
知能や性格、運動能力などはその例です。才能か努力かといってもいいかもしれません。才能がないやつはどれだけ努力しても無駄なのか、そうでないのか。この問いに対する答え方次第で、目標設定どころか日々の選択に影響が出ます。
変わると答える人のことを成長論者
変わらないと答える人のことを決定論者
だとハイディ・グラント・ハルバーソンは呼んでいます(「やってのける」)。雰囲気からしてなんとなくわかる通り、推奨されるのは成長論者ですし、なんでも生得的に決まるものではないということは明らかにされているところです。
たとえば知能は遺伝に影響を受けますが、それがすべてではありません。性格は遺伝的な気質の部分と、可変的な部分から成ると考えられています。
決定論者:
- 「自分は賢い」と感じられる状況、人からそう見られることを望む
- 安全な賭けを好み、難易度の高い目標の設定を避ける
つまりは自分の知能は努力では変えられないため、今の自分が賢くなければならないのです。また性格も努力では変えられないため、現段階でよくできた人間でなければなりません。恋愛などパートナー選びに際しても自分を完璧だとみなしてくれる相手や、いい気分にさせてくれる相手を選びます。
社交的で魅力的な相手より、自分よりも内気で社交的なスキルが低い人を選びます。
目標を設定することにおいても、決定論者は消極的にならざるをえません。
なぜなら頑張っても成長などありえないからです。
困難な目標に挑むと、自分の失敗を見ることになってしまうからです。それは「変えられない」と思っている人間にとっては絶望的なことでしょう。