にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

MENU にんじんコンテンツを一望しよう!「3CS」

にんじんと読む「バカの研究(ジャン=フランソワ・マルミオン)」🥕 バカと知性

知性が高いバカ

 知性とバカの関係はどのようなものだろうか。バカは知性の欠如なのか。しかし、どれだけお勉強してもバカなことをするやつはいる。

 知能検査にはいろいろあるが、まず第一に「アルゴリズム的知性」をはかるもの。これは物事の意味を理解したり、論理的に思考したりできる知性である。いわゆるインテリはこの検査でよいスコアを出す。そして第二に「合理的知性」をはかるもの。これは現実の状況を考慮しながら目標を実現するために意思決定できる知性である。喫煙のリスクが高いことを理解ながら喫煙するのは合理的知性が高いとはいえない。この二つはいわば「運転テクニック」と「正しいルート選択」のようなもので、いくらテクニックが優れていようが、あさっての方向に走るバカをやることがある。

 するとどういうことになるのか。合理的知性を高めればバカにならずに済むってわけか。しかし、そうはならない。合理的知性を身に着けようが、ひとは〈バイアス〉によってバカになる。要するに、あるレベルまではバカから逃れることはできないのだが、ルートをはずれたバカ行動はクリエイティビティにつながることがある。

  •  批判的思考とは、目的に応じて論理的な考え方ができ、その能力を適切に使うことができる認知能力をいう。つまりはバイアスをはねのける能力のことだが、はねのけられないとバカをやる(※次章の内容)。

 

お!バカんす家族(吹替版)

お!バカんす家族(吹替版)

  • 発売日: 2015/11/18
  • メディア: Prime Video