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暗記の効用(日記)

2022.09.14記

 「暗記は大事だ」ということがひとつの意見となってしまうほど、暗記は軽視されているが、おぼえなければなにもはじまらない。図鑑に載っているものの名前を覚えてみたり、『菜根譚』で自分が重要だと思う人生訓を拾ってみたり、小説で見つけたいいフレーズを覚えると、けっこう気晴らしになるし、アンテナも広がる(気がする)。

 『ハムレット』でオフィーリアが兄の言いつけを受けてこの胸の内に、しっかり錠をおろして、鍵はそちらにお預けしておきます」と言ったのが好きで覚えている。まあ絶対使わないのだが。

 これが好きだ! というような人のインタビューを見ていると、いかに自分に好きなものがないか気づかされる。「この人に比べると自分はどれほど『嫌い』という消去法で人生の選択をしてきたのだろう」と暗澹たる気持ちになる。ちなみにこの””暗澹たる””は『涼宮ハルヒの憂鬱』で覚えた言葉である。

 好きなものと出会うにはあまりにもものを知らないようだ。好きになるためにはまずそれがあることを知らなければならない。というわけで今日図書館で気になる図鑑を仕入れてきた。「図鑑には図があるなあ」と考えながら読むと、ふと小学校のことを思い出した。ページをめくると気色悪い生物の写真が出てきて、写真のところを触るのがいやなのである。それは今も変わらない。が、興味を持ってみるのはやはり、そういう目立って気色悪い生物だ。ちょっとずつ自分という人間がなにを好ましく思っているのか、研究していきたい。