翻訳本にありがちな、各章冒頭はかならずよく知らんやつのエピソードを挟む形式のために、なんだか読む気が起きないのだが、「内言」という、いわゆる頭のなかの声という興味深いテーマを扱っている本。だが読む気が起きないため、読んだ人の記事を読んだ。読んだ読んだ。
要はDESという研究方法を用いてやっていくわけだ。DESというのは、ブザーが鳴ったときの被験者の内言を教えてもらう(あるいは内言がなかったことを教えてもらう)という手法である。内言には「対話的」「凝縮」「他者」「評価的」なものがある。
- あれどうだったっけ~
- ものすごく省略された内言。通常の発話の十倍とか、単語が切れていたり、早い。
- 他者から聞こえるような声。あんまないがある人もいる。
- あれは馬鹿だったよなあ
の四つだ。人によって色々あって、中にはまったく内言がない人もいる(!?)。にんじんは内言だらけなので、ものすごく興味深いが、前述したようにまったく読む気になれない。