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にんじんと読む「デンマークの親は子どもを褒めない」

 正しい子育てとはなんだろう? その正しさは自分の国の色眼鏡で見たものだと意識したことはあるだろうか。多くの親は競争社会に生きるプレッシャーを感じながら、自分や子どもに厳しく、他の親との勝ち負けを過剰に気にして身構えている。だが成功を目指して活動し競争に駆り立てる社会が、結果的に幸福な大人を育てていないとしたらどうだろうか。もっといいやり方はないのだろうか。子育ては具体的な努力と働きかけであり、そうであるからこそ、無意識に取る行動が大きく影響する。特に万策尽きて思考がストップしたとき、自分の身についている、あるいは植え付けられている傾向が顕著にあらわれる。「あんなことを言うつもりじゃなかったのに」―――ポジティブに変化するヒントPARENTを紹介していこう。

  1.  Play(遊ぶ) 

     

    遊びというのは、子どもたちの裁量で好きなだけ自由に遊ぶことであるが、これをさせることに罪悪感を覚える親は多い。親の役割は子にインプットをほどこすことであって、自由遊びは貴重な学習時間を無駄にさせるような気がするからだ。子どもの進歩が目に見えると誇らしいし、優秀な親みたいな気分になれる。

     そこで自由遊びについてのメリットを断言するが、「自由遊びをする子どもは、不安を軽減するスキルを習得する」。レジリエンスは大人になってからの成功を予測する最重要ファクターのひとつであり、有能な大人は感情の制御とストレスへの対応がうまい。そして外部評価ばかり気にすると内側から湧き上がる意欲をはぐくめない。教育心理学ではこれを「統制の所在」というが、すなわち、人生に影響を及ぼす出来事を自分でコントロールできると感じる度合いのことだ。<外的統制型>の子は不安感とうつ症状が出やすい。

  2.  Authenticity(ありのままを見る) 中身のない褒め言葉や賢さに焦点を当てすぎた言葉をかけると子どもが不安になりリスク回避へ流れやすくなる。生まれついた「賢さ」「才能」よりも、プロセスを褒めるようにすると、忍耐強くて自信に満ちレジリエンスの高い人格形成につながる
  3.  Reframing(視点を変える) 現実的な楽観主義者になろう。つまりネガティブな情報に目をつぶらずに別の情報に意識を向けて自身や子どもや人生一般について、なるべく豊かで楽しい未来図を描こう。視点を変えるスキルを子どもに伝えよう。
  4.  Empathy(共感力)
  5.  No Ultimatums(叩かない)
  6.  Togetherness and Hygge(仲間と心地よくつながる) ヒュゲはひととのつながりを言い表すデンマーク独特の単語である。家族のディナーや週末のバーベキュー、普段の平日の家族の集いなどでヒュゲのスペースに入る参加者全員は「私」ではなく「私たち」に焦点をあてる基本原則を理解していなければならない。