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にんじんと読む「無戸籍の日本人(井戸まさえ)」🥕

 どうして無戸籍になるのか。逆に、まずそもそもどうすれば戸籍を得られるのか。

 それは「出生届」である。病院か助産師がいつ生まれたかなどを書きこみ、父母についての情報を記入する。この提出は出生から14日以内と決まっている―――この出生届が出せていないと、無戸籍になる。

  •  戸籍がないと住民票は作れない。
  •  戸籍がないと健康保険証は作れない。
  •  戸籍がないと選挙権もない。
  •  戸籍がないと銀行口座も、携帯電話も使えない。パスポートも作れない。
  •  戸籍がないと身分を示すものが一切なく、就労は困難を極める。

 成人無戸籍者たちが身を寄せる場所としてありがちなのは、水商売、ラブホ、パチンコ業、風俗業など。無戸籍当事者は裁判や役所にアプローチする方法を知らないので、社会の片隅でひっそりと生きるほうを選ばざるを得ない。

 

 どうして無戸籍になるのか? それはには主に四つの理由がある。

  1.  「民法772条」の嫡出推定
  2.  親が出生届を出さない(戸籍制度反対、出産しても出生届を出すことに意識がのぼらない、意図的に登録を避ける)
  3.  親が無戸籍(記憶喪失、認知症、家出で戸籍に辿り着けないか放棄している)
  4.  皇族

無戸籍の日本人 (集英社文庫)

  民法772条によると、離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子だと推定される。それを否定するためにはどうしても元夫の介入が必要であるため、関わりたくない人は出生届が出せない。これは離婚後300日問題と呼ばれている。離婚後300日問題 - Wikipedia

 

 

無戸籍の日本人 (集英社文庫)

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