2022.05.22記
あまりにも衝撃的だったので書かずにはいられない。
誰かが間違って部屋の火災報知のボタンを押したらしく、アパートのサイレンが鳴り響いた。呑気な当人はいつまで経っても対処しないのでサイレンは鳴り響き、呼ばれてやってきた消防隊員も「早く切って!」と各部屋を回っている。にんじんはPC前から動いておらず、まったく関係がないのでやってきた隊員に対しても「何もないですよ」とアピールしておいたのだが、
それから数十分、今度は警察が来た。
にんじんはご飯を食べていた。チャイムが鳴ってから箸を置き、音楽の再生を切り、マスクをはめた。その間もチャイムはまた鳴った。相手はまた消防隊員だろうと思っていたので、早く出なくちゃいけないと思っていた。
急いで鍵を開けようとすると、
なんと勝手に開いた。
いや、建物の管理者が警察立ち合いのもとで鍵を開けたのだ!
チャイムは二度鳴った。
そうか、たった二回鳴っただけで鍵は開けられてしまうのか……。
もしにんじんが不在だったら勝手に中に入られていたんだろうなあとか、パンを尻にはさんで右手の指を鼻の穴に入れて左手でボクシングをしながら「いのちをだいじに」と叫んでいたら見られていたんだろうなあとか、綾波みたいに全裸だったらどうすんだとか、
とりあえず気持ち悪くてしかたがない。
せめてチャイムを五回ぐらい鳴らしてノックをして「〇〇という者です。何とかのために来てます。ご協力お願いします」とでも言って、「開けます~」とでも言ってから開けてほしい。開けたあとでもいいから、どの法律を根拠に開けたのかも言ってくれ。
鍵なんてあってないようなものなのだ、と思い、
急に「家」と呼んでいる構造物が頼りなくなってきた。