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「なぜ世界は存在しないのか」

 良い本をちょっと紹介するコーナーです。

 今回は「なぜ世界は存在しないのか」です。

 

なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)

なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)

 

 

 この本に書かれている哲学は、随分前から話題になっておりました。にんじんも洋書版を読もうとしたぐらいです。でも翻訳されると聞いて面倒になってやめました。ありがとう翻訳、ありがとうメチエ。

 〈世界は存在しない〉〈新実在論〉彼は二つをこの本で説明します。形而上学構築主義と新実在論の違いを見ながら、わかりやすい言葉で語っていくので、少なくとも普通の哲学書を読むのとは違います。他の本でマルクス・ガブリエルさんの名前が紹介されたこともあって、多分どの図書館でも予約でいっぱいだろうと思われます。

 ( `ᾥ´ )哲学の最前線をあなたも体験しよう!

 本書では、新しい実在論的な存在論の概要をお見せしたいと思っております。したがって、ほかの哲学理論を吟味検討することは最重要の問題にはなりません。本書に先立つ哲学的議論の歴史を振り返ることが多少なりとも理解の助けになる場合にだけ、ほかの理論に言及することになるでしょう。つまり本書では、一般的な哲学入門を論じたり、認識論の歴史を説くのではなく、できるだけ誰にでもわかるように新しい哲学を示してみせたいのです。(中略)

 ルートヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインは、かつてこう言いました。「およそ語りうることは、明晰に語ることができる」。わたしもこの理念を共有しています。