にんじんブログ

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2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【二回目】にんじんと読む「男たち/女たちの恋愛」🥕 ①

① 巌本善治や北村透谷は、明治20年代初頭に、自分の愛する女性のことを恋人ではなく「真友/親友」とよんでいる。『現在では同性間のものとしてイメージされる友情と異性間のものとしてイメージされる愛情は、明治二〇年代においては地続きだったのである』…

にんじんと読む「日本史は逆から学べ 近現代史集中講義」🥕 ②

② ⇧ (勝ち続けの日本に非難集まる) 1970年代後半 日本はアメリカと並ぶ経済大国に オイルショックによる不況から脱した日本は安定的な経済成長へ。輸出好調。しかし欧米諸国は日本のやり方を非難。特にアメリカは貿易赤字を抱え、日本との外交問題へ。そこ…

にんじんと読む「日本史は逆から学べ 近現代史集中講義」🥕 ①

① 2012年12月 自民党第二次安倍晋三内閣 長期政権へ。 ⇧ (野党信頼失墜) 2009年8月 戦後初めての本格的な政権交代 → 公約実現できず、わずか3年で崩壊 ⇧ (与党信頼失墜) 2001年 小泉純一郎内閣の「聖域なき構造改革」 社会保険の本人負担増、非正規労働…

にんじんと読む「孤独力(こころライブラリー)」🥕

人間はなんらかの意味で他者に依存しなければ生きられない。しかし「孤独」には暗い側面とともに明るい側面もある。『精神の自律性は「ひとりの時間」の中からこそ育まれていく能力であり、いつも「群れ」て協調性だけに気をくばっているのでは、その力は細…

にんじんと読む「明治〈美人〉論」🥕

写真技術の到来は1848年(嘉永元年)長崎・ダゲレオタイプであり、撮影成功は1857年(安政四年)で島津斉彬を写したもの。幕末には既に知られつつあった写真技術が一般に普及したのは明治以降となる。『明治という新時代は、写真に限らず、さまざまな分野で…

にんじんと読む「現代哲学の真理論」🥕 ①~③

① 真理論が共有してきた前提は、それを『特定の文化や社会を超えた確固不動の何かに支えられた観念とみなす』ということであり、これはそれを否定するという意味で相対主義者や懐疑主義者も同様であった。ところが二十世紀に入り、このような前提そのものが…

にんじんと読む「仏教の真実」🥕

仏教は誤解されているぞ、というのが主な内容。 以下ではにんじんが注目した点のみまとめた。 「仏教の真実」 仏教は、神を信じない。『仏教はもともと「ブッダの教えを信奉する人びと」という意味でサンクスリット語(古代インドの言語)でバウッダと呼ばれ…

にんじんと読む「フッサール現象学の生成」🥕 序~第二章

序 フッサールにはじまる現象学は、テキストをきちんと読めばわかるもので、現代的意義を有していることが理解されるというのに、歴史的にはいつも批判ばかりされてきたしその批判を前提として議論を進めているような例も数多い。本書(「フッサール現象学の…

にんじんと読む「哲学へ ヤスパースとともに」🥕

万人の哲学と哲学者の哲学 人は誰しも哲学する。「哲学」というものを一義的に説明できないとしても、「哲学する」という人間のはたらきは万人に共通するものなのである。哲学とはphilosphy、つまりギリシャ語由来の””知を愛する””という言葉をもとにする。…

にんじんと読む「『竹取物語』から「かぐや姫」へ」🥕

『竹取物語』の内容 『竹取物語』には伝承の話型が5つ含まれる。竹取翁伝承・異常出生譚(異常誕生譚 - Wikipedia)・致富長者譚・天人女房譚(⊂異類女房譚)である。竹取物語に見られるのは天人女房譚のうちの羽衣説話である。 羽衣説話は、天女が地上で羽…

にんじんと読む「小説のしくみ 近代文学の「語り」と物語分析」🥕 第一章・第二章

第一章 テクストの相 物語について論ずるにあたり、ジュネットの三分法「物語内容story/物語言説narrative/物語行為narating」によって物語を三相に分けてみる。内容・語る工夫・語る行為の三相である。たいていの場合、物語を知ってるというのは物語内容…

『なぜ日本人は世間と寝たがるのか』『なぜ世界は存在しないのか』

なぜ日本人は世間と寝たがるのか 日本人には「世間」という人的関係が根底にあり、その上に建前としての「社会」が乗っかっている。一人ひとりは独立した個人だと建前としては認められているのだが、結婚式場に〇〇家✖✖家結婚披露宴と書いてあるように背後に…

にんじんと読む「唯識思想と現象学」🥕 第一部第一章第二節まで

唯識とは、「唯だ識のみが存在する」ということである。いわば、われわれの思う外界というものはなく、唯だ「識」というはたらきのみがある。これゆえに唯識思想は観念論であるとする通念が根強くある。だがこれは誤解である。唯識思想はそもそも執着を除き…

(メモ)ヤスパース ——— 「哲学とは何か?」の人

主観と客観 「抽象的で無益、空理空論、考えることに汗の匂いなく、実生活に役立たぬ。」 これが、哲学というものに対する一般的描像。若きヤスパースは大学の講義を受けながら、失望していた。これは本来的な哲学ではない、本来の哲学とは、『自然科学から…

にんじんと読む「自尊心の育て方」🥕 第三章、第九章

第三章 批評家を武装解除する 批評家をなんとかするためにはまずはそいつを発見しなければならない(第二章)。発見したら次は、その目的を明らかにすることだ。なぜそんな訳の分からぬことをささやいてくるのか? 実はこの目的こそが、批評家の「秘密」であ…

にんじんと読む「自尊心の育て方」🥕 第一章+第二章

第一章 自尊心の性質 『人間は自分がどのような存在であるかを定義し、そのアイデンティティが好きか否かを決める能力がある。自尊心の問題とは、人間のこの判断能力の問題である。』(自尊心の育て方―あなたの生き方を変えるための,認知療法的戦略)。アイ…