にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

MENU にんじんコンテンツを一望しよう!「3CS」

読書

にんじんと読む「自尊心の育て方」🥕 第一章+第二章

第一章 自尊心の性質 『人間は自分がどのような存在であるかを定義し、そのアイデンティティが好きか否かを決める能力がある。自尊心の問題とは、人間のこの判断能力の問題である。』(自尊心の育て方―あなたの生き方を変えるための,認知療法的戦略)。アイ…

にんじんと読む「ACTハンドブック」🥕 第二章まで

機能的文脈主義とはなにか アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)は、認知行動療法の一種である心理療法である。この心理療法は「機能文脈主義」という世界観を前提とする。 世界は要素で構成されているか? 部分的要素が実在し、それによって世…

にんじんと読む「男性権力の神話」🥕 第一章、第二章のみ

第一章 男性の権力というのは本当に神話か? 第一の視点 女性がいかに被害者であるかという言説はたくさんあるのに、男性が男性であることによる被害を主張するのはそれほど認められていないようだ。『なぜ女性のつらさは問題にされるのに、男性の生きづらさ…

にんじんと読む「ACTハンドブック」🥕 第一章

第一章 機能的文脈主義とは何か アクセプタンス&コミットメント・セラピーは「機能文脈主義」という哲学的立場のもとで実践される行動療法である。機能文脈主義は、文脈主義のはじまりであるPepperによれば、世界それ自体についての仮説・世界観のひとつで…

にんじんと読む「自己評価メソッド」🥕

自己評価などを気にするのは道徳的に責められてしまうことのようで、変に気が引けてしまうかもしれない。だが、自己というものを適切に評価できていないことが、逆に自分というものに囚われてしまう、《自分というものを気にかけすぎ》てしまうという結果に…

にんじんと読む「木を見る西洋人、森を見る東洋人」🥕

東洋人は環境に、西洋人は対象物に。東洋人は自己というもののありかをさまざまな人間関係や環境のつながりの中に見いだそうとするが、西洋人はそうしたものに囚われないところに自己の姿をさがす。東洋人にとって変化はあたりまえのことであり、西洋人は安…

にんじんと読む「人間交際術(A・F・V・クニッゲ)」🥕

この本はドイツの著述家であるクニッゲ(1752~1796)が書いた処世哲学の古典的名著で、他にも小説などいろいろな作品があるが、自他ともに認める「粗製乱造」のせいもあってか、現在でも親しまれているのはこの一冊のみである。 第三部まであり、第一部にお…

夏目漱石のこと2

漱石が求めた「個人の自由」は、単なる信念では押し通せない。何が必要かといえば「金」である。が、漱石は「金」が力を持ちすぎる社会にも嫌気がさしていた。漱石の神経を参らせたのは、〈金力の不徳義に対する怒りと、無金力の不如意に対するあせり〉であ…

夏目漱石のこと

夏目漱石ほど魅力的な作家はそういない。 彼が魅力的なのは、文学的な芸というものにとどまらない。どれだけ中身がうまくてもそれで繰り返し読む気にはならない。彼には、何度でも読ませるなにかがある。それを言葉にしようと試みているのが林田茂雄氏の書い…

にんじんと読む「動物が幸せを感じるとき(テンプル・グランディン)」🥕

動物の幸せ 動物をただ単に生かす方法なら、つまり死なせない方法ならいくらでもあるだろうが、生き残れば幸せだろうと考えるのはどうかしている。このことは人間に当てはめても明らかなことだ。この件に関わって、イギリスの科学者による家畜福祉の諮問委員…

(メモ)数理モデル

現象 を データ生成システム として見る! 溢れ出てくるデータから、それを模倣した人工的なモデルを数学的に構築する(数理モデル)。与えられたデータの生成ルールを再現しようとする。モデル ⇒ 重要な変数を決めて、その変数間の関係を決めて、数式であら…

にんじんと読む「「食べる」が変わる 「食べる」を変える」🥕 第一章

第一章 食の変貌――栄養転換と均質化 現代の食文化に嫌気がさしても、飢餓を恐れる時代に戻りたい人は恐らくいない。「一体この二つをどうやって調停すればいいのか?」――この問いに答えるためには、どこでバランスが崩れたのかを知る必要がある。 私たちは食…

にんじんと読む「「食べる」が変わる 「食べる」を変える」🥕 序章

序章 食物に「追いつめられる」現代人 簡単に食物が得られるということは、裏を返せば、食物から逃れられないということにつながる。わたしたちは「食物に狩られる」最初の世代だ。 「食べる」が変わる 「食べる」を変える:豊かな食に殺されないための普通の…

にんじんと読む「入門・証券投資論」🥕 第四章③

③ だが配当というのは、どうなるかわからない。これに対処するため、将来支払われる配当がさまざまありうることを考慮し、その平均を予想する。この平均を期待値ともいう。たとえば株価1000円で、一年後に20%の収益が予想されるとしよう。つまり一年後の将来…

にんじんと読む「入門・証券投資論」🥕 第四章②

② ところで、証券会社はたいてい開いているので、注文自体は前場と後場の時間外にも出すことができる。取引所にはその間にボンボコと注文が溜まっているわけである。前場開始時、後場開始時はそれらを一気に処理する必要があるし、加えて言えば、前場終了時…

にんじんと読む「入門・証券投資論」🥕 第四章①

この本を手に取ったのは株式を学ぶためだから、「債権」に関する2,3章は割愛して第四章に向かうことにする。 第四章 株式入門 ① 株式会社のいいところは、集めた金以上の責任を負わなくてもいいところである。これを逆に言うと、株主は出した金以上の損失…

にんじんと読む「ウィトゲンシュタイン(レイ・モンク)」🥕 ①

誕生と、不幸な幼少期 モーゼス・マイヤーは現在のドイツにあるジーゲン=ヴィトゲンシュタイン州出身のユダヤ人だった。彼は自分自身がユダヤ人であることを否認するために、故郷の名であるヴィトゲンシュタインを名乗り始める。彼は毛織物商人として成功す…

にんじんと読む「がんばること/がんばらないことの社会学 努力主義のゆくえ」🥕 第五章まで

第三章 「頑張り」=努力主義と日本社会 日本には「誰でもやればできる」という能力平等観が根強く存在しており、それゆえにこそ忍耐・努力が重視される。これに対してアメリカ・イギリスでは能力素質説とでもいうべき、不平等観が強い。 また頑張ることにつ…

にんじんと読む「がんばること/がんばらないことの社会学 努力主義のゆくえ」🥕 第二章

第二章 中根千枝「タテ社会」論からみた「頑張り」 中根のタテ社会論は多くの誤解にさらされてきた。それはタテ=上下の関係、ヨコ=平等な関係といったような誤解である。その中でも最も建設的な批判は竹内洋による「同期」の問題である。 彼は日本社会をタ…

にんじんと読む「がんばること/がんばらないことの社会学 努力主義のゆくえ」🥕 第一章 

第一章 「頑張り」=努力主義と平等の日本的文脈 まずは「平等」ということの日本的な位置づけについて確認する。 中根千枝『タテ社会の人間関係 単一社会の理論 (講談社現代新書)』は、《社会構造の分析に関する新しい理論を提出》するものである。 社会構…

(お勉強メモ)漢字のこと・「形」

ふつう、文字には「形」も「音」もあるものだが、アルファベットなどのように意味のないものもあれば、漢字などのようにそれぞれの字が意味を持つものもある。これを「義」といい、形・音・義の三種は漢字が持つ主要な3要素である。義を持つものを表意文字…

にんじんと読む「日本人のための日本語文法入門(原沢伊都夫)」🥕 ②

日本語は「自然中心の言語」 - 人間中心との対比 動詞には「雨が降る」などの自動詞と、「絵を描く」などの他動詞がある。目的語の有無でたいてい判別がつくが、「父親が家を出た」などの場合はヲ格があっても目的語ではない。なぜならヲ格成分を主語にした…

にんじんと読む「日本人のための日本語文法入門(原沢伊都夫)」🥕 ①

日本語の文法 言葉の使い方が移り変わる以上、文法もまた移り変わる。また、その時代の文法を構築するにあたってもさまざまな違いが生まれる。大まかに分けると、いわゆる古文などとの接続を意識した伝統的な文法〈国語文法〉と、外国人などに日本語を教育す…

哲学の三層構造 受動性の層ー「過去把持」から【現象学関連過去記事】

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 受動的志向性 - 時間意識の分析から はっきりと自覚して働くような意識を「能動的意識」、そうした自覚がなく自己意識を伴わないで起こっていたことがただ受けとられていた場合の意識を「受動的意識」と呼ぶ。ただし、…

にんじんと読む「自尊心の構造(森口兼二)」🥕 ごく一部のみ

ヒトはほかの動物と違って、独立して生きる能力が低いままで母体から出てきて、依存期間が非常に長い。たとえばチンパンジーの子どもは十か月で依存を脱する。ところが人間の赤ちゃんはいつでも保護者のやっかいになるし、保護者の目を振り向かせる努力をし…

にんじんと読む「現代の死に方(シェイマス・オウマハニー)」🥕 第三章~第八章まで

第三章 勇敢であることへの躊躇い フィリップ・アリエスは「従順な死」から「隠された死」への変化を「嘘の始まり」と呼んだ。隠された死の重要な要素は””死にかかっている人間にどう事実を隠すかであること””だと云った。そうして重症患者もそれを知りたが…

KleinのErlangenプログラム

KleinのErlangenプログラム いろいろの幾何を統一し、あるいは分類する原理として提案されたのが1872年、KleinによるErlangenプログラムである。まずある空間Ω(基礎集合)を考え、Ω上の図形を考え、その図形の性質を考える。ΩからΩへの全単射写像fで、図形F…

にんじんと読む「サクッとわかるビジネス教養 地政学」🥕

地政学・基礎概念 地球全体をマクロな視点でとらえ、世界各国の動向を分析する。特に、「アジア」「中東」「ヨーロッパ」の三大エリアをめぐる国のふるまいを研究する。現在は「中国vsアメリカ」「イランvsアメリカ」「NATO・EUvsロシア」が主な衝突になって…

にんじんと読む「英語独習法(今井むつみ)」🥕 ③

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com ③ リーディングと文法は重視されるが、しかし、それは受容の段階に留まる。レシピ本を読み込んでも料理がうまくなるわけではないように、書いたり、話したり、聴いたりしなければ良くない。文部科学省も、「読む」「聴…

(メモ)日本における養生思想

日本における養生思想 日本の養生思想はまず平安時代・丹波康頼(たんばのやすより)『医心方』(984年)が挙げられる。医学書としては『大同類聚方』(808年)や『金蘭方』(846年)があるが、当時の医学をうかがう観点からも医心方は第一のテキストと目さ…