にんじんブログ

にんじんの生活・勉強の記録です。

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読書

にんじんと読む「「食べる」が変わる 「食べる」を変える」🥕 第一章

第一章 食の変貌――栄養転換と均質化 現代の食文化に嫌気がさしても、飢餓を恐れる時代に戻りたい人は恐らくいない。「一体この二つをどうやって調停すればいいのか?」――この問いに答えるためには、どこでバランスが崩れたのかを知る必要がある。 私たちは食…

にんじんと読む「「食べる」が変わる 「食べる」を変える」🥕 序章

序章 食物に「追いつめられる」現代人 簡単に食物が得られるということは、裏を返せば、食物から逃れられないということにつながる。わたしたちは「食物に狩られる」最初の世代だ。 「食べる」が変わる 「食べる」を変える:豊かな食に殺されないための普通の…

にんじんと読む「ふわふわする漱石(岩下弘史)」🥕 第五章

第五章 『多元的宇宙』と漱石晩年の思想 『多元的宇宙』はいわゆる「汎心論」(世界の全ての事柄には心的な側面がある)を仮定している。しかし普通の汎心論というのは、世界の絶対者の精神についてのことである。ジェイムズは神の存在を認める者であるが、…

にんじんと読む「ふわふわする漱石(岩下弘史)」🥕 第四章

第四章 「創作家の態度」と「ばらばら」な世界 『創作家の態度』は『文芸の哲学的基礎』のおよそ十か月後に発表された。内容は「創作家」の「態度」、つまり「心の持ち方、物の観方」である。曰く、われわれの心のなかには焦点があって、入れ替わり立ち代わ…

にんじんと読む「ふわふわする漱石(岩下弘史)」🥕 第三章

第三章 「文芸の哲学的基礎」と「真に」存在するもの 漱石は「文芸の哲学的基礎」において、まずこう確認する。 この世界には私と云うものがありまして、あなた方(がた)と云うものがありまして、そうして広い空間の中におりまして、この空間の中で御互に芝…

にんじんと読む「ふわふわする漱石(岩下弘史)」🥕 第二章

第二章 『文学論』における「文芸上の真」 「科学上の真」と対置される「文芸上の真」は、当時盛んに議論されていた。これについての記述は『文学論』第三編からはじまる。彼が定義した「文芸上の真」が成立するのは、「作物が読者の情緒を動かす」時、「描…

にんじんと読む「ふわふわする漱石(岩下弘史)」🥕 第一章

第一章 夏目漱石の『文学論』と、ウィリアム・ジェイムズの心理学とはきわめて深いかかわりをもつ。『文学論』はそもそも「組織だったどっしりした研究」、つまり文学とは何かという根本原理を探ろうとする科学的、実証的な、普遍を志向する探求だった。 凡…

にんじんと読む「入門・証券投資論」🥕 第四章③

③ だが配当というのは、どうなるかわからない。これに対処するため、将来支払われる配当がさまざまありうることを考慮し、その平均を予想する。この平均を期待値ともいう。たとえば株価1000円で、一年後に20%の収益が予想されるとしよう。つまり一年後の将来…

にんじんと読む「入門・証券投資論」🥕 第四章②

② ところで、証券会社はたいてい開いているので、注文自体は前場と後場の時間外にも出すことができる。取引所にはその間にボンボコと注文が溜まっているわけである。前場開始時、後場開始時はそれらを一気に処理する必要があるし、加えて言えば、前場終了時…

にんじんと読む「入門・証券投資論」🥕 第四章①

この本を手に取ったのは株式を学ぶためだから、「債権」に関する2,3章は割愛して第四章に向かうことにする。 第四章 株式入門 ① 株式会社のいいところは、集めた金以上の責任を負わなくてもいいところである。これを逆に言うと、株主は出した金以上の損失…

にんじんと読む「ウィトゲンシュタイン(レイ・モンク)」🥕 ①

誕生と、不幸な幼少期 モーゼス・マイヤーは現在のドイツにあるジーゲン=ヴィトゲンシュタイン州出身のユダヤ人だった。彼は自分自身がユダヤ人であることを否認するために、故郷の名であるヴィトゲンシュタインを名乗り始める。彼は毛織物商人として成功す…

にんじんと読む「がんばること/がんばらないことの社会学 努力主義のゆくえ」🥕 第五章まで

第三章 「頑張り」=努力主義と日本社会 日本には「誰でもやればできる」という能力平等観が根強く存在しており、それゆえにこそ忍耐・努力が重視される。これに対してアメリカ・イギリスでは能力素質説とでもいうべき、不平等観が強い。 また頑張ることにつ…

にんじんと読む「がんばること/がんばらないことの社会学 努力主義のゆくえ」🥕 第二章

第二章 中根千枝「タテ社会」論からみた「頑張り」 中根のタテ社会論は多くの誤解にさらされてきた。それはタテ=上下の関係、ヨコ=平等な関係といったような誤解である。その中でも最も建設的な批判は竹内洋による「同期」の問題である。 彼は日本社会をタ…

にんじんと読む「がんばること/がんばらないことの社会学 努力主義のゆくえ」🥕 第一章 

第一章 「頑張り」=努力主義と平等の日本的文脈 まずは「平等」ということの日本的な位置づけについて確認する。 中根千枝『タテ社会の人間関係 単一社会の理論 (講談社現代新書)』は、《社会構造の分析に関する新しい理論を提出》するものである。 社会構…

(お勉強メモ)漢字のこと・「形」

ふつう、文字には「形」も「音」もあるものだが、アルファベットなどのように意味のないものもあれば、漢字などのようにそれぞれの字が意味を持つものもある。これを「義」といい、形・音・義の三種は漢字が持つ主要な3要素である。義を持つものを表意文字…

にんじんと読む「日本人のための日本語文法入門(原沢伊都夫)」🥕 ②

日本語は「自然中心の言語」 - 人間中心との対比 動詞には「雨が降る」などの自動詞と、「絵を描く」などの他動詞がある。目的語の有無でたいてい判別がつくが、「父親が家を出た」などの場合はヲ格があっても目的語ではない。なぜならヲ格成分を主語にした…

にんじんと読む「日本人のための日本語文法入門(原沢伊都夫)」🥕 ①

日本語の文法 言葉の使い方が移り変わる以上、文法もまた移り変わる。また、その時代の文法を構築するにあたってもさまざまな違いが生まれる。大まかに分けると、いわゆる古文などとの接続を意識した伝統的な文法〈国語文法〉と、外国人などに日本語を教育す…

哲学の三層構造 受動性の層ー「過去把持」から【現象学関連過去記事】

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com 受動的志向性 - 時間意識の分析から はっきりと自覚して働くような意識を「能動的意識」、そうした自覚がなく自己意識を伴わないで起こっていたことがただ受けとられていた場合の意識を「受動的意識」と呼ぶ。ただし、…

にんじんと読む「自尊心の構造(森口兼二)」🥕 ごく一部のみ

ヒトはほかの動物と違って、独立して生きる能力が低いままで母体から出てきて、依存期間が非常に長い。たとえばチンパンジーの子どもは十か月で依存を脱する。ところが人間の赤ちゃんはいつでも保護者のやっかいになるし、保護者の目を振り向かせる努力をし…

にんじんと読む「現代の死に方(シェイマス・オウマハニー)」🥕 第三章~第八章まで

第三章 勇敢であることへの躊躇い フィリップ・アリエスは「従順な死」から「隠された死」への変化を「嘘の始まり」と呼んだ。隠された死の重要な要素は””死にかかっている人間にどう事実を隠すかであること””だと云った。そうして重症患者もそれを知りたが…

KleinのErlangenプログラム

KleinのErlangenプログラム いろいろの幾何を統一し、あるいは分類する原理として提案されたのが1872年、KleinによるErlangenプログラムである。まずある空間Ω(基礎集合)を考え、Ω上の図形を考え、その図形の性質を考える。ΩからΩへの全単射写像fで、図形F…

にんじんと読む「サクッとわかるビジネス教養 地政学」🥕

地政学・基礎概念 地球全体をマクロな視点でとらえ、世界各国の動向を分析する。特に、「アジア」「中東」「ヨーロッパ」の三大エリアをめぐる国のふるまいを研究する。現在は「中国vsアメリカ」「イランvsアメリカ」「NATO・EUvsロシア」が主な衝突になって…

にんじんと読む「英語独習法(今井むつみ)」🥕 ③

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com ③ リーディングと文法は重視されるが、しかし、それは受容の段階に留まる。レシピ本を読み込んでも料理がうまくなるわけではないように、書いたり、話したり、聴いたりしなければ良くない。文部科学省も、「読む」「聴…

にんじんと読む「英語独習法(今井むつみ)」🥕 ②

carrot-lanthanum0812.hatenablog.com ② ある単語を適切に使うためにはいっしょに使われる単語(「共起語」)についての知識が欠かせない。単に身に着けるのでも、上着なのかズボンなのか帽子なのか手袋なのかマフラーなのかで、いろいろの動詞が使われる。…

にんじんと読む「英語独習法(今井むつみ)」🥕 ①

① 認知科学の知見を外国語学習に当てはめ、その合理的な学習法を提案し解説することが本書の目的である。英語学習に関するわかりやすい方法論は数多出ているが、しかしそもそも、ほんとうに楽に英語を習得する方法があるのだろうか。認知心理学的にいえば、…

(メモ)日本における養生思想

日本における養生思想 日本の養生思想はまず平安時代・丹波康頼(たんばのやすより)『医心方』(984年)が挙げられる。医学書としては『大同類聚方』(808年)や『金蘭方』(846年)があるが、当時の医学をうかがう観点からも医心方は第一のテキストと目さ…

にんじんと読む「恋愛なんかやめておけ(松田道雄)」🥕

恋愛ってなんだ 著者はまず「恋愛」と、それと繋がりがある「性」に対する人々の反応のちがいを指摘する。恋愛はきれいなものだが、性はきたないものだ。つまり誰も話したがらない。 いったい「性」ってなんだろう。 恋愛なんかやめておけ (朝日文庫) この答…

にんじんと読む「知っておきたい日本の名字」🥕

今回の本はこれ。 日本の名字 作者:森岡浩 発売日: 2015/03/04 メディア: 単行本(ソフトカバー) 邪馬台国の頃、つまり中国の歴史書に記されている日本人外交官の名前は『難升米(なしめ)』『都市牛理(としごり)』であり、姓はなかったようです。しかし…

にんじんと読む「ハッピーエイジング(佐藤信紘)」🥕

この本では『老化』について考えています。 ハッピーエイジング リズミカルに生きると体は老いない ハッピーエイジング リズミカルに生きると体は老いない 作者:佐藤 信紘 発売日: 2020/11/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) そうとはいえ、エイジングし…

にんじんと読む「ストレス「善玉」論(中沢正夫)」🥕

今回読んだのはこの本です。 ストレス「善玉」論 (岩波現代文庫) ストレス「善玉」論 (岩波現代文庫) 作者:中沢 正夫 発売日: 2008/02/15 メディア: 文庫 社会というものは本当にわずらわしい。 もし誰もいない山のなかで転んでも「イテテ」で済むのに、町で…